* bookmarker's bookshelf *

☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。

「知らずに他人を傷つける人たち   モラルハラスメントという大人のいじめ」

 モラルハラスメントに関する、簡潔で分かりやすい読み物


香山 リカ / ベストセラーズ(2007/02/09)
Amazonランキング:2369位
Amazonおすすめ度:


 セクハラ、パワハラ、アカハラ・・・。
多くの「ハラスメント」が登場する中、「モラルハラスメント」=「モラハラ」という概念が現れた。
ハラスメントとは、他者に対して、不愉快、もしくは威嚇的な態度を取ること。性的に不愉快を与えればセクハラであるし、圧力をかければパワハラである。
 モラルハラスメントは精神的な暴力、嫌がらせのことであり、本書も多く参考にされているイルゴイエンヌ氏の提唱によって知られることとなったそうである。
 2者、人間がいて関係があれば、上下関係ができてしまう。片方が、精神的に相手を打ち負かし、自分の思い通りに押しとどめようとする。加害者は自分が相手を傷つけているとは気づいていない。
 会社という場であれば、いやみを言ったり、冷たい態度をとったり、結果的に仕事を阻害したり、人間性を否定したりするような感じだ。夫婦の間でも起こる。暴力は振らないが、束縛したり、服従させたり、否定したりする夫などが典型的な例。その場合、被害者のほうは、自分に非があると思い、相手が悪いとは露とも思わないという精神状態に陥っているという。会社・家庭・母親同士の関係など様々な場所で起こりうる、衝突のひとつの「見方」であるような気がする。
 そして、この加害者というのが「自己愛」の強い自己愛性人格障害(自分のことにしか関心が無く、特別な存在だと思いこむ)であるという。出ました「自己愛人間」!大学のとき、読みやすいので参考程度に香山リカさんの本を読んだり、ネット社会関連の新書を読んだら出てきた表現だ。

 図書館の新刊で見つけたこの本。パワハラとモラハラをかねそろえた上司や、無気力モラハラ上司が社内で問題になっているため借りて見ました。
 本がもう手元にないし、大学のときほどじっくり考える時間もないので、ちゃんとした内容でかけなくて申し訳ありません。。新書って学術的にはどんどん参考にできない部類になってきている感じがしますが、社会人になって電車の中で読むには、ちょうどいい感じではあります。

 「ハラスメント」や「●●バイオレンス」や鬱など様々な病気、多くの名前を持つ問題が新しく現れている。なんでも名前をつければいいモンじゃないと思ってしまいがちですが、今まで日本の耐え忍ぶ精神論が若い人の中で根付かず、障害が起こって問題が表面化したり、これは問題だと考えられるようになった祥子でもあると思う。ただ、精神的なものとなると、セクハラ以上に分かりにくいという点で難しい問題だ。記録が取れない分法的実証も難しく、気づけば欝やノイローゼになっていたりするのだ。うまく逃げる、相談する術を普段からつけておかなくてはいけないのかもしれない。

 逆に自分が他人を傷つけている場合も多々あるわけで、そういう行動を省みるきっかけになりました。もっとも省みようとした人はモラハラなんてしないと書いてありましたが。話題の恋人間DVを自分がしているのではないかとヒヤヒヤしているところなので(笑)、言動・行動・態度には重々きをつけたいと思うよ。 

「食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字(上)」


山田 真哉 / 光文社(2007/04/17)
Amazonランキング:41位
Amazonおすすめ度:



「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」や、『女子大生会計士の事件簿』という大ベストセラーを連発している、山田さんの最新新書です。
読みたくなるようなタイトルのつけ方。やるなぁ光文社・・・と思いながらまんまと買ってしまった次第です。
 「さおだけ屋」はまだ読んだことがなくて、そのうちBOOKOFFで買ってみようと思っています。こちらは最新刊で、仕事の移動中に読むにはいいかなと思って買ってみました。1時間で読めるをうたい文句にしていますが、成程。確かに1時間程度で読めてしまいました。
 数字を読めるように、数字は難しくないのだと教えようとしてくれている本です。
 数字を見ただけで頭の動きがストップしてしまう私。なにかよい影響を与えてくれるやもしれぬと思い買いました。まぁ、結果として読む力なんてついていないのですが(苦笑)
 そもそも、会計が社会人の割りに遠い存在。営業なので、もちろん、見積もりやら営業成績などの「数字」がつきまとってくるのですが、如何せん、まだ2年目で上司に頼りっぱなしで・・・。そのうち分かるだろうとタカをくくっているのです。
 きっと会計・経理のベテランの人たちには、この本の内容は、そうそうその通り、基本だよねー、みたいな感じなのでしょう。
とても読みやすかったのですが、最後、株などの話は、やはりちんぷんかんぷんでした・・・。

 でも、あまりにも簡単な、数字の役割の基礎の部分ですが、納得したところがありました。数字の表現を添えるだけで、表現を変えるだけで、人に与える印象が変わるというところ。「タウリン1g」より、「タウリン1000mg」のほうが力がある。そういう簡単なことですが、広告を作ったりする仕事柄、うんうんそうだよねと思いました。数字による見せ方、しっかり勉強しないとねと、改めて思った次第です。

「国家の品格」


藤原 正彦 / 新潮社(2005/11)
Amazonランキング:679位
Amazonおすすめ度:
『日本人としての誇り』 を取り戻せる,そんな一冊!!
実はユーモアもあり?
この本の爆発的な売れ行きも、所詮マスコミ操作である



 爆発的に売れた新書「国家の品格」です。

 内容は、欧米型の「論理」「個人主義」「民主主義」という現在正しいと思われているやり方が限界に達していることを前半で批判し、
後半で、日本古来の武士道精神など、「情緒」と「形」を重んじる日本の精神を見直し、世界に適応させていこうと述べています。

 この手の話の場合、納得するか、痛烈に批判するかどちらかになってしまいますが、私の場合、どっちつかずです。残念ながら内容をいちいち考えている暇がないのです・・・。
 完全にすばらしい考え方を持っている!とは思いませんでした。
 民主主義や論理に矛盾があることは勉強になりました。
ただ、古代から欧米のやり方をひっくり返して批判したのは、ちょっといただけませんでした。
 日本の武士道を復活させるというのは斬新でしたが、現実難しいのではないかとも思います。
 かなりピンポイントですが、小学生から英語教育は反対!という考えには賛成です。あんなに国語ができない子どもが英語を使いこなせるはずがない。私はまったく国際人ではありませんが、日本のことをきちんと知っていて、それを英語で伝えられるというのが国際人であるという考えには、ほほぅと納得いたしました。小さいころから英語も話せたら悪くはないけれど、先にやることがあるでしょうね。

 生活や国、社会の仕組みが欧米型になってしまったものはしかたがない。破綻を目指して欧米型に突っ走る日本の国家に嘆きつつも、どうすることもできないのが読者。
そんなにいい考えをもっていらっしゃるのなら、なぜこの筆者たちは国に影響を与えてくれないのだ?という幼稚な考えが頭をよぎったりもします。

 面白かったのは、日本の文化に対するところです。
日本人特有と思われる自然に対する美の意識。はかなさやもののあわれといったものにしみじみと心を洗われる心情が、日本の文化の中でこそ培われるものというのは素敵です。ちょうど夢枕獏の「陰陽師」を読み、博雅が四季のうつろいにしみじみするシーンを読んでいたので、余計に日本文化を見直したいという気になりました。
 安部しんぞうさんの「美しい国」はちっともピンときませんが、日本のどういうところが美しかったのかこの本で判る気がします。

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最近のお気に入りは、梨木香歩さん、森博嗣さん、伊坂幸太朗さんです。
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