「村上春樹全作品 1990~2000 第1巻 短篇集I」
よくわからない感じが楽しい
村上春樹さんの、1990年から2000年の間の短編作品が収録されている。
現代の作家でも村上春樹氏になると全集ができてしまうのか。「全集」というと、もう生きていない巨匠作家くらいしかなさそう…というイメージがあったので驚いた。
村上さんの本の感想を書くのは難しい。今まで5作読んだけれど、毎回そう思う。
物凄く深いんだろうけれど、結局なんなのか、深いのか意味がないのかよく分からない。けれど面白いような気がする。不思議な世界観で、よくわからないけれど、なんかいい感じだったからまぁいいか、と思って読んでいる。 世界的に有名で、文学界に賛否の嵐を起こす凄い小説家だというイメージがあるから下手なこといえないなぁと律儀に思ってしまうかもしれない。
あとがきを読むと、コレを書いたときはどういう状況でどんな精神状態だったか、そのあとにどんな作品を書いたかということを本人が振りかえっている。ファンの人は、全部読んでいるからきっと感慨深いだろう。
この短編集は「なにそれ?」「なんだったんだ?」「おぅここで終わりかぃ?」の連続だった。長めの作品も、ショートショートも。(村上氏はショートショートを『ひょひょいのひょい』と呼んでいるらしい)
でも、それはおもしろくなかったわけではなく、こういう話の書き方をする人もいるのかと逆におもしろかった。思いつくままに、さらさら書いた、そんな感じが素敵だった。
村上春樹さんの、1990年から2000年の間の短編作品が収録されている。
現代の作家でも村上春樹氏になると全集ができてしまうのか。「全集」というと、もう生きていない巨匠作家くらいしかなさそう…というイメージがあったので驚いた。
村上さんの本の感想を書くのは難しい。今まで5作読んだけれど、毎回そう思う。
物凄く深いんだろうけれど、結局なんなのか、深いのか意味がないのかよく分からない。けれど面白いような気がする。不思議な世界観で、よくわからないけれど、なんかいい感じだったからまぁいいか、と思って読んでいる。 世界的に有名で、文学界に賛否の嵐を起こす凄い小説家だというイメージがあるから下手なこといえないなぁと律儀に思ってしまうかもしれない。
あとがきを読むと、コレを書いたときはどういう状況でどんな精神状態だったか、そのあとにどんな作品を書いたかということを本人が振りかえっている。ファンの人は、全部読んでいるからきっと感慨深いだろう。
この短編集は「なにそれ?」「なんだったんだ?」「おぅここで終わりかぃ?」の連続だった。長めの作品も、ショートショートも。(村上氏はショートショートを『ひょひょいのひょい』と呼んでいるらしい)
でも、それはおもしろくなかったわけではなく、こういう話の書き方をする人もいるのかと逆におもしろかった。思いつくままに、さらさら書いた、そんな感じが素敵だった。
「東京奇譚集」
仕事で南港にあるデザイン会社を訪れました。そこは100年近くたった古い建築様式が自慢で、小さなギャラリーを併設しています。今回訪れたときには、「村上春樹」の本の装丁展が催されていました。タイポグラフィ教室の人々が、各々好きなように村上春樹の本の装丁をしたものが展示されていました。公式ではないものの、村上氏の「ご自由に」という許可だけはもらっていたよう。
どれも硬質で、シンプルで、静かで神秘的で素敵でした。モノトーンが多かったような気がします。一番覚えているのは、「海辺のカフカ」をすべてバラして、1,2,3…とキャプションごとに1冊の本にしてしまったものです。何十冊にもなっていてインパクトが大きかったです。村上氏の謎めいた作品の雰囲気がとてもでていておもしろかったです。
今回読んだのは、村上氏の短編集です。「奇譚」とつくと、読みたくなります。
この本もなかなかおもしろかったです。
「偶然の旅人」
こちらはエッセイ。村上氏の調律士でゲイである友人の体験した「偶然」を語る。
「ハナレイ・ベイ」
ハワイのハナレイ・ベイでサーフィン中に鮫に襲われて命を落とした青年。青年の母親は毎年その時期ハナレイ・ベイを訪れる。
「どこであれそれが見つかりそうな場所で」
突然神隠しのように消えてしまった夫を探す婦人の相談にのる男の話。なぜだか分からないが、男は消える際の「入口」を探している。
「日々移動する腎臓のかたちをした石」
「日々移動する腎臓のかたちをした石」の話を出会った女性と交際しながら書く小説家の話。
「品川猿」
突然自分の名前だけがどうしても思い出せなくなった女の話。彼女は品川区の心の相談室を訪れる。
一つ一つの話に何か深い意味があるのかどうか分からないけれど、結局どういうことか判明しないもののあるけれど、こういう作品はおもしろいと思います。
「夢で会いましょう」
村上 春樹, 糸井 重里 / 講談社(1986/06)
Amazonランキング:156800位
Amazonおすすめ度:
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村上春樹と糸井重里が生み出したショートショートの絶妙な作品集。
あげられたカタカナの単語をヒントに二人が思い思いに思いついた話を生み出していったものです。
2・3ページの短い作品でも、村上春樹のクールでどこか奇妙な世界がでていてイイ。
コピーの天才・糸井さんの文は、雑誌の1コーナーみたいで、楽しい。
センテンスと話があんまり関係なかったり、わけの分からない世界なのにパタッと終わってしまったりして予想のできないところも楽しかったです。
この本はヴィレッジヴァンガードで出会いました。
「ほぼ日手帳」を今年より愛用し始めたこともあり、
糸井さん二反応して買ってみました。
なかなか本が読めない日々でしたが、
電車移動の隙に読みました。短いから読みやすいんですよ。
二人が「合作」しているわけでもないので、なぜこの二人の組み合わせなのか大きな謎ですが、絶妙な作品集でした。
「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」
村上 春樹 / 新潮社
Amazonランキング:3931位
Amazonおすすめ度:
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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉

「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」。
長い題名で意味がわからないなぁと思いつつ買ってみました。
村上春樹さんの作品で読んだものは、これでまだ3作目です。
何かが面白いのだけれど、何処が面白いのか、非常に説明しづらいのが村上さんの作品のイメージです。
きっと、専門家や、文学系の大学生が論文のテーマや批評の的にしてしまうのでしょうけれど、そういう難しいことはわかりません!
そこまで考えるには知識もなければ、時間もありませんねぇ。
この作品は、「世界の終わり」と「ハードボイルド・ワンダーランド」の2つの話の舞台が平行して語られます。
■□「世界の終わり」
「世界の終わり」という謎の世界に入ってしまった僕。
高い壁に囲まれ、外に出られるのは一角獣のみ。閉塞感がいっそう強まる長い冬。そこでは、人間と影は引き離され、人間は心をなくし、影は死に絶える。
僕は一角獣の頭骨から夢を読むという夢読みの仕事をしながら、影を救い、この世界を脱出できないか画策する。
■□「ハードボイルド・ワンダーランド」
私は「計算士」というデータを他者に読み取られないように変換する仕事をしている。その複雑な意識の回路を脳に埋め込んだ老科学者との出会いで、いろいろな立場の者に追われる羽目になる。自分にうめこまれた意識の回路について調べ、解明していく。
まったく接点のない二つの話。
いつかはクロスするんだろうという期待を持って読むのですが、
上巻でクロスしたのは「一角獣」くらいでしたか。
(非現実的な部分もあるが)現実の世界と、幻想的な世界が何処でつながってくるんだろうと、ずっと手探り状態で読んでいきました。
奇妙で淡々としている世界に惹かれる、先が気になる。
それが面白いところなのかも知れませんね。
「アフターダーク」
「海辺のカフカ」の次に選んだ村上春樹の作品は「アフターダーク」。
古本屋さんが一日限定500円セールを開催。あまり種類がなく、好きな作家のはちゃんと新刊を買おうという謎の配慮をした結果、表紙がシックなこの作品を手に取った。
話は、謎の「視点」から見た夜の街から始まる。短い夜の間に、様々な人間が錯綜する。それを「視点」が淡々と見つめている。
ファミレスで時間をつぶす少女マリ。
そこに現れたタカハシという姉エリの同級生。その出会いから一晩の物語が始まるといってよいだろう。
タカハシの知り合いの、カオルやコオロギと呼ばれる女性達との出会い。そして、そのラブホテルで起こった、中国人売春婦への暴行。
マリは、それらの出会いを通して、姉と自分の間にある壁のようなものについて考える。
一方、視点は姉・エリのほうにも及んでいる。エリは眠っている。その部屋を視点は眺める。つくはずのないテレビに映る謎の男。夜の間にエリと、エリの部屋で起こっている不可解な状況。エリはなぜ眠っているのだろうか。
そして、もう一人、中国人売春婦に暴行し逃げた男・白川である。IT関係の会社で淡々と残業をこなす。彼は家族もいる、なぜそのような行為に出たのかはわからない。ただひとつの事実は、中国人たちが彼を追い始めたということである。
近づきそうで近づかない接点。
謎のまま、分からないこと。
結局なんだったのだろう?なにが伝えたかったのだろう?
分からない。海辺のカフカでもそうだった。すべてはうやむやのまま、一体どういうことだったんだろうという疑問を残して終わる。
村上春樹の作品はこういう感じのものなのかもしれない。何冊読んでもつかみきれそうにない。難しい。
でも、作品の雰囲気は好きだった。夜ではあるけれど、裏社会を扱っているわけではない。そういう部分もあるにはあるけれど。いい感じでスリリングだった。
女の子と男の子の出会い、女の子の姉への感情。そういうところは好きだった。姉に夜中の体験はよく分からなかったけれど。そして「視点」はそもそも何だったのかも分からない。
また時間を置いて読んでみよう。
「海辺のカフカ(下)」
村上 春樹 / 新潮社(2005/02/28)
Amazonランキング:7,663位
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海辺のカフカ後編です。前読んだ時とブランクがあいてしまいました。
幼いころの謎の事故により、記憶をなくし、読み書きもできない知的障害者として中野区で暮らしてきたナカタさん。猫殺しのジョニーウォーカーさんを殺害してしまい、何らかの直感に導かれて四国にやってきた。道筋、出会った星野青年とともに、「入り口の石」を探し、高松までやってきます。
一方、家出をし、高松の図書館で暮らしているカフカ少年。
東京では、自分の父親が殺害され、行方不明の息子は捜索中と報じられている。しかし、後戻りはできない。
悲しい過去を持ち、神秘的な存在である佐伯さんに興味を抱き、恋をする。佐伯さんは彼にとって、彼は佐伯さんにとってどのような存在なのか・・・。
不思議な世界を交えつつ、ナカタさんとカフカ少年のいる位置は近づいていきます。「入り口の石」とは一体なにか。ナカタさんは何をしようとしているのか。それがカフカ少年や佐伯さんにはどのように関わってくるのか。
不思議なままで、難しいこと、物語が伝えている真意などは私にはわかりませんでした。でも、なんだかおもしろいと感じました。
特にナカタさんが好きです。謎の事件に見舞われ、「ふつうの」人間と同じように生きることができなかったナカタさん。でも彼の中には、そのことに対する悲しみはなく、いつもおおらかでした。彼は今の生活で十分幸せでした。彼の独特な話し方に落ち着きました。
ナカタさんと一緒に旅をした星野青年もよかったです。威勢のいい運転手の兄ちゃんが、素直にナカタさんの話を聞き、徐々に自分の中で何かが変わったと自覚しているところがとても好感が持てました。
カフカ少年サイドが、なかなか哲学的で難解だったため、この二人のちぐはぐ道中が楽しかったです。
「海辺のカフカ(上)」
村上 春樹 / 新潮社(2005/02/28)
Amazonランキング:3,985位
Amazonおすすめ度:
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村上春樹はかなり有名な作家だけれど、今まで1冊も読んだことがなかった。”中毒”になってしまう人もいるほどだと聞くし、日本の現代文学の上でも特徴的な人だとも聞いたことがあるような気がする。はじめ、村上龍と混合しかけていた。「ノルウェイの森」とか「ねじまき鳥クロニクル」とか、最近では「アフターダーク」「東京奇憚集」と結構名前は知っているのに、一体どんなかんじの小説を書いているのかも知らなかった。
ずっと気になっていたけれど、なんとなく読む気がしなかった。でも、この前、なぜか読む気になったので、在庫の中で一番新しかった「海辺のカフカ」を読むことにした。
物語は二つの視点から進んでいく。
中学3年生の少年「田村カフカ(仮名)」は、長年温めてきた家出の計画を実行し、何の当てもないまま四国・香川に移る。その途中、目覚めたら見覚えのない場所にいて、血で服が汚れているという謎の出来事に遭遇する。
彼は、そこにある小さな歴史ある図書館に通い、そこでであった大島さんや佐伯さんという、一風代わった人々と接し、生活していくことになる。多くの書物を読んできたためか、彼と大島さんの会話は非常に哲学的である。
もうひとつの視点は「ナカタさん」。戦中、山梨の山奥で不思議な事故と、それで記憶を全てなくした中田少年についての、米軍の報告書から始まる。そして、視点は初老になった「ナカタ」さんに移る。ナカタさんは事故の後遺症で障害が残り、識字能力がなく、都の保護を受けて暮らしている。他の人間と同じようには生きれないけれども、それでも彼は慎ましやかに幸せに暮らしていた。猫の声を聞けるナカタさんは、迷い猫探しのをしている中、「ジョニー・ウォーカー」なる怪しい人物に遭遇する。ナカタさんはジョニー・ウォーカーに出会ったことで四国を目指すことに・・・。
現実的な話だと思っていたら、違った。非現実的な要素がたくさん入り込んだ、ある意味ミステリィだった。ナカタさんの周囲で起こることは全て非現実的だ(空からいわしや蛭が降ってくるとか)。
謎はたくさんある。ナカタさんのであった事件はなんだったのか。ナカタさんはジョニー・ウォーカーを本当に殺してしまったのか。ジョニーは何者で、カフカの父親であると考えられるが一体なんで?ナカタさんの影は何で薄いの?なんでいわしとか蛭が降ってきて、ナカタさんはそれを当てれたの?カフカ少年はなぜ血をつけて倒れていたの?カフカの心の友かなにかみたいな「カラス」と呼ばれる少年は何者?あー、わかんないです(゜ロ゜)
とにかく、ナカタさんと、カフカ少年がどういう接点でつながってくるのかとても楽しみ。
もっと硬い文章なのかなと思っていたらそんなことはなくて、すごく読みやすい文章でした。
カフカ少年の会話の中の哲学的な話はあんまり考えないようにして読んだら、普通に楽しく読めるのではないかと。
ナカタさんのマイペースな感じが気に入りました。
間があくかもしれないけれど下巻もぜひ読みたいです。









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