☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2009.08
07
(Fri)

「さがしもの」 


角田 光代
Amazonランキング:2990位
Amazonおすすめ度:



「この本が、世界に存在することに」という題名でもともと発刊されていた、本にまつわる短編集。

角田さんが、作家だから当たり前という感じではなく、ごく自然に本が好きなのだと愛情が伝わってきます。最初は角田さんのエッセイかな・・?と思ってしまうほど、日常の中や恋愛の中にポンと存在する本と登場人物のかかわりが書かれています。
「旅する本」は、昔読んだ、紛れもなく自分が売った本が、世界各地の古本屋で何度も目の前に現れるという話。舞い戻る感動もさながら、読むたびに違う感覚を得る驚きは体験してみたいもの。
他にも、旅館においていかれた本に、元の持ち主の人生を思う話や、人々の記憶が書き込まれた「伝説の古本」にまつわる話などが。私は、買った本は手放さないのですが、旅をさせるのも、また一興だなぁと思いました。(ブック○フじゃ味気ないかな。できればいろんな人の手を渡る方法がいいな)

表題作「さがしもの」は、余命わずかの祖母から探してほしいといわれた1冊の本を孫が探し続けるはなし。大型書店から古本屋まで探す中で、少女にとって本がなくてはならない存在に。そして何年もたってようやくその1冊にめぐり合います。

「だってあんた、開くだけでどこへでも連れてってくれるものなんか、本しかないだろう」

というその祖母の台詞があります。本は自分の見知らぬ土地、考え、体験、人生を体験したかのような気分になる、お得な存在です。ただ、私は、どこか違う世界に連れてってくれるという感覚はあまりないのです。おもしろい、かっこいい、怖い、考える、とりあえず普段の思考をシャットダウン、すばらしいストーリーをつむぎだす作者に感嘆する。あらためてなぜ本が好きなのだろうと考えてみたけれど、ただ「おもしろいから」というほか言いようがないのです。
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2008.06
29
(Sun)

人生ベストテン 


角田 光代
Amazonランキング:398291位
Amazonおすすめ度:



 角田さんの恋愛短編6編収録。
この本も、ちょっと飽き飽きした自分の人生にちょっとしたドラマが起こったり起こしたりするけれど、なんだかんだで現状打破ってそんなにできないのよね・・・というのを感じさせる短編である。
 
「床下の日常」 水漏れの工事現場のマンションで、陰気な人妻から昼食に誘われた若者が、あれこれ考えてしまう話。
「観光旅行」 恋人と訣別するためイタリアに旅行した女性。その先で喧嘩ばかりしている日本人の偏屈な母親と、少々鬱陶しい娘に付きまとわれるハメに。
「飛行機と水族館」 海外から帰る飛行機で隣りに座っていた女性が泣きながら自分の失恋について語ってきた。はじめ鬱陶しかった彼女が、帰国後気になってしまい、様子を伺おうとする。
「テラスでお茶を」 男とのダラダラした関係を断ち切り、出直すために中古マンションを探し始めた女の話。
「人生ベストテン」 もうすぐ40歳なのに、恋すらしていないことを猛烈にあせりを感じた女性。久しぶりの同窓会ではじめての彼氏と再会するが・・・
「貸し出しデート」 夫以外の男を知らない主婦が、お金を払い、若い男とデートしてみることに。しかし来たのは自意識過剰の冴えない若者だった。

2008.06
14
(Sat)

「ドラママチ」 



角田 光代
Amazonランキング:133708位
Amazonおすすめ度:



 そこらへんにいそうな、あまりぱっとしない女性の日常をうまく書いてくれる角田さん。きっと、それがどうした、つまらんと思う人も多いと思う。ありふれた日常、けだるさなんてどこにでもあるだけ、誰にでもかけそうだけど、主人公がどんな人で誰とであってどんな話をするのか、その組み合わせがおもしろくなかったら、本当にぱっとしない会話だったらつまらない話にかならない。この倦怠感を書ける角田さんは凄い人だと思う。
 私が、このようなけだるい話を好き好んで(というわけでもないけど)読んでいる理由はよく分からない。自分はこの人たちみたいにはならないぞとでも思っているんだろうか?まぁいいや。

 ドラママチは、8人のなにかを「待つ」女の短編。子供ができるのを待つ女、不倫していて男を待つ女、倦怠感溢れる夫婦生活になにかドラマが起こらないか待つ女、強烈な姑とのワカレを待つ女・・・・などなど。30代半ばから後半と思われる、既婚・未婚、なんだか幸薄なけだるい女達の話ばっかり。

 まだ20代なので、こうなったらやだなぁ位ですむが、30代で読むときついのかもしれないし、優越感(本に対してか?)に浸れるのかもしれない。

 8つに共通しているのが、喫茶店、しかも昔からあるTHE喫茶店が出てくるところか。

 現状に、飽き飽きし、嫌気が差し、なにか違う展開を思い描いてはいるけれど、結局は現状に戻ってくるしかないのだ。文や設定がリアルというのもあるけれど、みんないつも諦めて現状にとどまって生きていることが多いんだなということが書かれているから、余計リアルだなと感じるんだと思った。
2008.03
24
(Mon)

「薄闇シルエット」 

恋愛と仕事。生き方をようやくさがしはじめた女性の物語。


角田 光代
Amazonランキング:49310位
Amazonおすすめ度:



 人の人生を羨ましく思ったり、逆に自分がちょっと勝ってるんじゃないかと思ったり、誰でもが持ちそうで、持っていることが後ろめたく感じるような感情を描きだしているおもしろい本だった。 主人公の主人公のハナは37歳、独身。友人のチサトと古着屋を共同経営している、マイペースな女性である。
この30代・独身女性がのんびりしている間に、友情・結婚・仕事に初めて正面からぶち当たり、次から次へと新たな悩みに遭遇していく。

 ハナは恋人に結婚を切り出されるが、全然気持ちが乗らず、断ってしまう。結婚しないといっていた親友の結婚に対して、素直に喜べない。結婚後の親友を見た時は、バリバリ働いていた彼女のの姿と違う、羨ましくないと違和感を感じたりもする。また、対極の存在である、既婚で子どももいる妹も登場する。ハナが持たない、主婦から見た気ままな人生を送る姉に対する苛立ちや、家事に追われる姿がある。

 仕事では、チサトと共に立ち上げた古着屋で、こじんまりとのらりくらりとやっていることが居心地がよかったハナ。しかしチサトはもっと先を見ていて、新たな業態にチャレンジしようとしていた。今までの関係や環境を壊そうとしているような気がして、ハナは反感を覚える。
 
 家庭に安定する、仕事で飛躍しようとする、このどちらにも羨望よりはむしろ、そのような道を選ぶなんて信じられないという感情がハナからは感じられる。
 しかし、ハナはあせり始める。久々に再会した元恋人。フリーターだった彼はいつのまにか正社員になるためスーツで働き、彼女もできていた。彼にこういわれるのである。

「あんたやおれの話って、したくないことでしか構成されてないんだよ。中古のブランド品は扱いたくない、消費社会に流されたくない、どこかに属して盲目的に服従したくない。したくないことを数え上げることで、十年前には前に進むことができたけど、今はもうできないと俺思うんだ。したくないって言い続けてたら、そこにいるだけ。その場で駄々こね続けるだけ」

 なんとも意表を突いた言葉!多くの人が「本当にやりたいこと」「本当の自分」なんてものを負いながら、実際は、やりたくないことばかりを見つけてあがいているのかもしれない。

 ハナの母親は、すべてを手作りして、盲目的に家庭に尽くし、それが家族の最上の喜びであると思っている女性で、ハナはそれが嫌で仕方がなかった。元彼と完全に決別し、この母親が急に亡くなったあたりを境として、自分だけが何も手に残らず、ただ立ち止まっている事実に向き合うようになる。

 自分で見つけて、考えて、やりたいと思える仕事。それをハナは探し、やってみようとする。生き生きとしてきて、仕事もうまくいき、働いている自分に少し酔いしれる。でも、少しうまくいったところで、周りの支援が多すぎて、自分の無力さに気づき、絶望する。
 新たな宝を見つけるたびに、新しい悩みや葛藤を得ていく。
ただのハッピーエンドでは終われない、人生のめんどうさ。他人と自分の人生の違い。本の表紙のように、どこか暖かくとげとげしくない雰囲気で書かれていてよかった。

 

 
2007.03
21
(Wed)

「対岸の彼女」 


角田 光代 / 文藝春秋(2004/11/09)
Amazonランキング:91568位
Amazonおすすめ度:



 こんなに若いころから中年になるまでの、女性の置かれるコミュニティ・人における悩みや、微妙な心理を描いた作品はないんじゃぁないかと思いました。角田さんの作品の中でも分かりやすくて、面白かったです。

 小夜子は、35歳の主婦。母親のコミュニティに入れず、同じように友達を作れない幼い娘に苛立ち、当たるような毎日から抜け、久しぶりに働くことに決めます。面接を受けた小さな会社の社長・葵は同じ年の女性で、社長という割には大雑把で明るく、自由な人物でした。昔から人付き合いが苦手で、人と距離をとってしまう小夜子は、葵に近づきたいと思います。
 しかし、そんな葵は、実は小中学校でいじめられてきて友達の作り方を知らない、弱気な少女だった過去がありました。転校した高校で出会ったナナコ(魚子)は、女の子のグループに属せず、誰とでも仲良くできる葵とは間逆の少女。女の子同士のカーストも気にしない姿勢に葵は惹かれます。
 小夜子と葵、葵とナナコ。二つの関係の話が交互に語られていきます。

 最初は、小夜子は葵に、葵はナナコに憧れる図式なのかなと思っていました。実際は小夜子が葵に惹かれるように、葵も小夜子に惹かれていたんですね。(惹かれるといっても恋愛ではないですよ。)失ってしまったナナコという若いころの親友との関係を、自分がナナコの役割を演じながら小夜子とやっていけるような気持ちを持ったんですね。同性の誰かに憧れたり、嫉妬したりという気持ちがとてもよく分かります。
 “友情”とか“親友”とか難しいですよね。相手はどう思っているか分からないということも理由のひとつですが、卒業や就職、結婚と、自分が属する場所や環境が変わっていくと、つきあいも減ったり変質してしまったりするので、ずっと維持していくのはすごく難しそうです。この本を読んでいて、女性ならではのつきあいのわずらわしさがあまりにもリアルで納得・共感しましたし、同時にあぁ嫌だなぁとぞっとしてしまいました。
 こんな毎日でなんのために生きているんだろうというような内容が続きますが、ひたすら暗いわけではなく、爽快な読後感がありました。
 実は人付き合いが苦手なのだという方には読んでいただきたく思います。
 
2006.11
03
(Fri)

「太陽と毒ぐも」 


角田 光代 / マガジンハウス
Amazonランキング:104,435位
Amazonおすすめ度:


 なかなかPOPな表紙に惹かれて図書館で手に取りました。
恋愛の本です。
爽やかではなく、
ドキドキでもなく、
ときめきでもなく、
かといってドロドロでもない。
あるのは少し間延びしてしまった関係に生まれてしまった
イライラ、でしょう。

 恋人のことは好きだけれど、ここだけは気に入らない。
そう思った瞬間、それが全てになって、
どうしても許せなくなってしまった。
そんなある意味リアルで、それゆえに、まぁ、なんとも夢のない状況を描いてくれた作品です。
(「ここだけ」ですむというのも素敵ですね)
 かといって、出てくる人々全てが、その恋愛を終わらせてしまったというわけでもない。
なんでこんな人を・・・と思いながら「諦め」というか許してしまう。
そんな感じの話です。
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2006.05
23
(Tue)

角田 光代, 佐内 正史 / 集英社(2005/11/18)
Amazonランキング:位
Amazonおすすめ度:


 この本は、めずらしく中身も見ず、後ろの解説も見ず、角田光代の本であること、表紙の写真の雰囲気、帯に書かれた「OFFタイムに読みたい本」を見て買いました。
中を見てみると、短編とそれにあう写真が添えられた本でした。
それにすら気づかずに買っていました・・・。

 写真の舞台は「東京」でした。佐内正史というカメラマンの写真でした。
1年をかけて、角田光代と、佐内正史が東京を巡った結果にできあがった作品でした。
東京出身でも、在住でもないので、たいした感慨が東京にはないのです。むしろ、めざましてれびなどで当たり前のように流れる東京の情報を見て、反発を覚えてしまうくらいですが・・・。
だから写真を見て「東京」を感じ取ることは難しかった。全体的にすこし、寂しい感じのする写真でした。


 短編はほとんど3~4ページ程度。間に関連した写真が入ります。写真は最後あたり以外は白黒でした。
主人公になっているのは若い女性。なんでもない思考と場面なので読んだらすぐに忘れてしまう。この作品がよかった、というのもない。
幸せな気分になるないようでも、癒しの内容でもない。むしろぼんやりとしていたり、ドライであったりしてすぐに結論も泣く終わってしまう内容。
 では、おもしろくないのか?と問われると、おもしろくないわけではない。
角田さんの書く文章は感想が付けづらい。けっして嫌いな雰囲気ではない。

 帯に書いてあることではないけれど、寝る前に、すこしだけ読む量にはちょうどいいかもしれません。

 
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2006.01
27
(Fri)

「これからはあるくのだ」 


角田 光代 / 理論社(2000/09)
Amazonランキング:251,652位
Amazonおすすめ度:


 角田光代さんのエッセイ集。
「これからはあるくのだ」は、ある災難による恐怖感から、歩くことにしたという話。
それだけではなくて、エッセイ集全体が、なんとなく前に前に引っ張られていくかんじがしました。よくわからないけれど。

 角田さんがどんな人なのかわかります。
 ちょっと変わっていた子どものころ。
 そのせいで抜け落ちているイロイロな知識。
 のほほんとしているところ、ちょっとドジなところ。
 日常の中で感じる怒り、恐怖、幸福。
 とても自然な角田さんの姿が見え隠れします。
2005.09
14
(Wed)

「ピンク・バス」 


角田 光代 / 角川書店(2004/06)
Amazonランキング:308,488位
Amazonおすすめ度:


 短編2作収録。
 妊娠して浮かれているサエコの家に、突然夫の姉がやってくる。真夜中にハムを食べたり化粧をしたり、怪しい行動・言動をとる姉の実夏子。
ミカコの行動一つ一つにいらだつサエコ。
サエコは、人生の節目節目で、自分の生きる「型」のようなものを演じて生きてきた。
今度は幸せな家庭を持つ完璧な主婦を演じるのだ。
そこに現れた義姉や夫にいらいらする自分。
大学生のとき、浮浪者とつきあい、浮浪者のように生活したことなどを思い出したりする。

 なんか、こういうだらだらした生き方見てると、こんななりたくないなと感じてしまいますねぇ。
こういうかんじの人が題材の小説はたくさんあるし、面白くないとは思わないんだけど、どう解釈していいのかイマイチつかめません(^^;)
表紙がかわいかったという、ジャケ買いです。
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