* bookmarker's bookshelf *

☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。

「パラレルワールド・ラブストーリー」


この作品は、「ラブストーリー」というライトなタイトルがついているけれど、非常に不可解で、そして怖くて、悲しい話だ。主人公達は「脳」「記憶」を研究している。フィクションとはいえ、専門的な理系用語が並ぶが、根底には恋情、嫉妬、友情などの人間臭い感情がある。そしてミステリーは「殺人事件だけじゃない」と改めて感じさせられる作品だ。


序章、主人公の敦賀崇史は、親友の三輪智彦からはじめて恋人を紹介される。二人は中学からの親友で、今はコンピューター大手のバイテック社に入社し、二人とも2年間MACという専門学校で研究をしている優秀な若者である。親友にようやく恋人ができたことを素直に祝福する崇史であったが、その女性が、電車で気になっていた女性だったことが分かり、驚くほどの嫉妬の念に襲われてしまう。

本章に入ると、読者はとまどうことになる。三輪と交際しているはずの麻由子と崇史が同棲しているのである。MACを出て、バイテックで正式に働き出したところを見ると1年後のようだ。これだけならば、1年の間に何らかの事件で三輪から麻由子を奪ったのだと予想されるけれど、そうではない雰囲気が漂う。崇史は「三輪」という存在をなぜか忘れていたのである。それに気がついた崇史は、次々と記憶に違和感を感じ始める。

一方「SCENE」で始まる項は、MACに通い、三輪と麻由子が交際する序章の続きのようである。二人の仲に崇史は、日に日に高まる嫉妬に悶絶する。ダメだと思いながらも、三輪に嫉妬し、麻由子に近づきたいという気持ちは抑えきれない。この、3人の日々や、脳に関する研究をする場面が描かれている。脳の研究では三輪は「記憶を差し替える」研究を進めているようだ。

 そしてもう片方の、「1年後」の崇史は、この読者が直前に読んだ3人のエピソードの断片を思い出して困惑する。それは麻由子と自分が交際していたのではなく三輪と麻由子が交際していたような情景なのだ。
 本当は麻由子と三輪が交際していたのか?それならなぜ今麻由子と自分が?三輪はどうなったんだ・・・?

 この二つのシーンが、SFのような並行した世界なのか、どちらかが夢なのか、1年の間に何かが起こった過去と未来の話なのか。読者にはどういう展開が起こるのか、どんな真相があるのか大きな謎として襲ってきて引き込まれるのだ。

 当然、この真相には「脳の研究」が関わってくる。真相にだんだん近づく崇史と、それを拒もうとする見えない何か。それがなんだか分からないから、うっすら恐怖を感じる。
 そして、最後は3人の恋愛感情のすれちがいの果てに起こった、悲劇的な真相が分かるのである。

 東野圭吾さんはすごいと思う。「ガリレオ」シリーズなどの推理小説もあれば、「白夜行」などの本格長編ミステリもあり、「手紙」のような感動作品もあり、「怪笑小説」のようなお笑い小説もあり・・・。『THE推理小説』もかけるし、人間のエゴやぐちゃぐちゃしたところまで表現したミステリや、そうでない作品まで書いてしまう。
 まだまだ読んでいない作品ばかりだけれど、すでに色々なテイストの作品を読んだような気がする。ここまでライトに読めるのに面白い作品ばかり書く人もすごい。

「黒笑小説」

 エゴ丸出しの人間の滑稽さが満載!


東野 圭吾
Amazonランキング:817位
Amazonおすすめ度:



「もうひとつの助走」★
「線香花火」★
「過去の人」★
「選考会」★
「巨乳妄想症候群」
「インポグラ」
「みえすぎ」
「モテモテ・スプレー」
「シンデレラ白夜行」
「ストーカー入門」
「臨界家族」
「笑わない男」
「奇跡の一枚」
 ★は「文壇」にまつわる作品


「毒笑小説」「怪笑小説」に続く第三弾「黒笑小説」。
 ミステリで有名な東野さんのまったく違った風合いの作品。それはギャグであったり、シニカルなものであったりする。直木賞までとって、クールな作品を出し続けているような、第一線の作家が書きそうにないような内容ばかり。「世界のいろんなものが巨乳に見える」とか、ものが見えすぎてホコリや花粉まで見えてしまうとか、考えても誰も文章化する人はいなかったんじゃなかろうか。
 帯には「ヤケクソで描いた」と書かれているけれど、ギャグは楽しそうに、シニカルなものにはストレートな怒りや憤懣が溢れているような気がする。 

 この本は、文壇事情を描いた4作から始まる。クールで華やかそうな文壇の世界。でもそこは、作家のエゴと、出版社の思惑が錯綜し、どろどろした、ヤナところ、と東野氏は見ているのだろう。
 4作を通して2人のキーパーソンが現れる。売れなくなったが「大物」と思い込んでいる古株の寒川氏。新人賞を受賞し、冴えなかった仕事をやめて、大物作家になったと勘違いしている熱海氏。この二人のそれぞれのエゴ。裏で痛快に出版社の面々がこき下ろしてくれる。

 ほかの短編は、日常生活にありえないシチュエーションを描いたギャグ。どれもアホ臭くて面白い。

 ミステリより、まっさきにこっちを買ってしまうのもなんですが、おもしろいですよ。

「予知夢」


東野 圭吾 / 文藝春秋(2003/08)
Amazonランキング:18位
Amazonおすすめ度:



 物理学者・湯川学が事件を解明する、ガリレオシリーズ第2弾。

 「ガリレオ」に引き続き、物理学者の湯川氏が事件を解決する短編の第二弾です。

□夢想る(ゆめみる)
 少女をストーカーし、部屋に侵入した男が逮捕された。彼は、被害者の少女が生まれる前から、彼女の氏名と全く同じ女性と結ばれる運命だと言い続けていた。この変質者的な発言から意外な事件の真相が明らかに。

□霊視る(みえる)
 女性が殺害され、恋人の友人の男が逮捕された。衝動殺人ということで片付けられそうだったこの事件。しかし、女性が殺害されていた時間に、犯人の家で女性の恋人が女性の姿を見たという。このオカルトみたいな話は事実なのか??

□騒霊ぐ(さわぐ)
 草薙は姉の友人の夫が失踪したと相談をうける。女性とともに夫が立ち寄ったと思われる老女の家を訪れた草薙。老女は亡くなり、代わりに柄の悪い4人組が暮らしていた。4人がいない間、家が揺れ、ポルターガイストのようなことが起こっていた。果たして夫は中にいるのか?

□絞殺る(しめる)
 ある小工場の社長がホテルで首を絞められて殺されていた。多額の生命保険をかけ、アリバイがすくなく、不審な動きをしていた妻が疑われていたが、決定的な証拠がない。湯川男性の首の絞められた跡に注目する。

□予知る(しる)
 男の向かいのマンションで不倫相手の女性が首をつって自殺した。男やその妻、訪ねてきていた友人がその瞬間を目撃。痴情のもつれの自殺と思えた事件だったが、隣の部屋の少女が、2日前に女性が首をつるのを見たと証言する。これは予知夢なのか?
 
 「霊視る」「騒霊ぐ」「絞殺る」は湯川の、研究またはちょっとマニアックな科学知識による事件の解決。工学部出身の著者ならではのトリックだ。「夢想る」「予知る」は、非科学的に見える予知夢などの現象を、人間関係や行動を考えることで解決している。科学知識だけではなくて解決する目を湯川が持っているという話だ。

 おもしろかったのですが、短編は若干淡白な感じがするので、長編である第3弾「容疑者xの献身」を読んでみたいです。しかし、ドラマ化の次に映画化されるそうなので、文庫になるのはまだまだ先のようで非常に残念。

「探偵ガリレオ」


東野 圭吾 / 文藝春秋(2002/02)
Amazonランキング:46位
Amazonおすすめ度:

 
 警視庁捜査一課の草薙俊平のもとに舞い込んでくる難事件の数々。彼が相談したのは帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学。物理学者がスマートに事件を解決するミステリー小説!


 東野圭吾「探偵ガリレオ」です。続編として「予知夢」、直木賞受賞作「容疑者xの献身」があります。
 刑事の草薙が、解決が困難な事件たちを、物理学者である友人の湯川に相談して解決していく短編集です。謎をよんでいるのは「いかにして殺したか」であり、ナゼ殺したかは痴情の果てなど結構単純なものです。
 突然頭が燃えて死亡した若者の事件、アルミでできたデスマスクの謎、心臓だけが腐っている遺体や、爆弾もないのに海中で爆破がおこった殺人事件。はたまた、事件を左右する証言は幽体離脱により見られたものだった…など、草薙の元には不可解な事件が舞い込んで来る。それが起こりえるものなのか、草薙は友人の湯川の研究室を訪れる。湯川は知っている知識から、または実際に現地に足を運び、実験をして確実であることまで突き止めて事件を解決していきます。
 事件を見抜く「天才」=湯川がいて、相談する「助手」=草薙がいる実にシンプルというか古典的?なパターンでとてもスマートな作品です。つい複雑な人間関係に、奇怪な設定のダイナミックな推理小説を読んでしまいがちですが、こういうシンプルなのもいいですね。

□第一章 燃える もえる 
 たむろしていた若者の頭が突然炎上し死亡した!

□第二章 転写る うつる
 池からアルミでできた行方不明者のデスマスクが発見される。

□第三章 壊死る くさる
 一見心臓麻痺で死んだ男。しかしその心臓部分だけが腐っていた。

□第四章 爆ぜる はぜる
 女性が生みの中で起こった謎の爆発で死亡。

□第五章 離脱る ぬける
 容疑者のアリバイの証言は幽体離脱による目撃証言!?

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「怪笑小説」


東野 圭吾 / 集英社(1998/08)
Amazonランキング:32,672位
Amazonおすすめ度:




鬱積電車
おっかけバアさん
一徹おやじ
逆転同窓会
超たぬき理論
無人島大相撲中継
しかばね台分譲住宅
あるジーサンに線香を
動物家族


 「毒笑小説」と同じようなミステリーではない東野圭吾さんの作品です。
こういう作品大好きですねー。おもしろくて毒がある。馬鹿みたいだけど、人の馬鹿な部分とか、かっこ悪いところが良く出ていておもしろいんです。

 たとえば「鬱積電車」。「あぁ隣のオッサンいやだなぁ」「あの女子高生声でかいー」などなど電車に乗るときイライラしてしまうもの。
それをわざわざ小説にしてしまった。隣の人から隣の人へ、次々にイライラしている頭の中を覗き込める作品です。
イライラしているのは自分だけじゃない。自分もイライラの対象になっているかもしれない・・・と電車の中で読むとちょっとゾクリといたします。

 笑えるのは、「おっかけバアさん」と「一徹おやじ」でしょうか。
「おっかけバアさん」は世の中に興味を持たずせこせこ生きていたばあさんが、演歌歌手「杉さま」にのめりこんでいく話。
ヨン様、松健様、キヨシ様・・・。世の中のめりこんでしまうおば様方が多々いらっしゃいます。
彼女達の「ファン」というコミュニティのなかでは、勘違いが上塗りされた見栄が起こっていて、このばあさんみたいに生活に破綻をもたらしてしまう人もいるんだろうなぁ。
みなさん寂しいのかなぁ。
 「一徹おやじ」の場合は、夫にはない若さと異性を求めるおばさんと違い、今度は自分の夢を子供に託す、これもありがち(かどうかは知らないが)な親父の話です。
プロ野球の夢を押し付けられた一人娘。弟が生まれた途端、野球地獄からは抜け出せたが、こんどは知らん振り。
馬鹿な親父は独自の(そして少し間違った)教育方針で息子に野球をしこむ。そして最期には、馬鹿馬鹿しい理由で裏切られちゃうのです。
 亀田、横峯、浜口・・・とスポーツ馬鹿親父はテレビでよく見ますが、見るたびに、こんな父親から生まれなくてよかった・・・と思ってしまいます。
自分が成長過程でスポーツ嫌いになっているせいもあるでしょうが、こんな小さな頃からスポーツしか道がないなんて悲惨だ!!!

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「毒笑小説」


東野 圭吾 / 集英社(1999/02)
Amazonランキング:4,890位
Amazonおすすめ度:


収録作品
誘拐天国
エンジェル
手作りマダム
ホームアローンじいさん
花婿人形
女流作家
殺意取扱説明書
つぐない
栄光の証言
本格推理関連グッズ
誘拐電話網
巻末特別対談 京極夏彦VS東野圭吾 守れ、笑いの牙城。めざせ、「お笑い」ルネッサンス!


 ミステリー作家として名高い東野圭吾さんの本です。
ですが、ミステリーではありません。
「ギャグ」小説なのです。

 ひとつひとつの短編が、どこか毒をたっぷり含んだ笑える小説。
「世にも奇妙な物語」に出てきそうな話といえばちょっとわかりやすいか。
人間や社会の駄目な部分をついていそうで、思いっきりふざけて終わっていたり、
ありそうで誰も書いていなかったんだろうなと思える話があったりします。
「誘拐天国」などは、法外にお金持ちの爺さんや、いかにも金持ちというような名前など、
ふざけて書いたとしか思えないような設定。
それをあろうことか、ミステリー作家と呼ばれる、シリアスっぽい人が書いているのだからなおさらのこと、
ふざけて手を抜いたかのように思えなくもない。
けれど、最後の対談でも書かれているとおり、人を笑わせられるものを書くのは意外に難しい(らしい)のです。
ふざけている感がむしろ突き抜けていて、かえっておもしろい。
おもしろかったので、ちょっとくわしくレビューしてみました。

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「白夜行」


東野 圭吾 / 集英社(2002/05)
Amazonランキング:8,253位
Amazonおすすめ度:


 これは友達に借りました。表紙はドラマ版のです。前の表紙なら買ってたかもしれませんねー(ひねくれ者)。

 それにしても、東野圭吾はやっぱりすごいと思いました。
 
 詳しい真相は語られないまま終わる。
 全てのことがすっきりわからない。

 これは、読者にとって、気になって、本当のことを知りたくて、やきもきしてしまう状況でもある。けれど、そのことでかえって、話のことを反駁して考えてしまうし、全部分かってしまうことよりも、ものすごく大きな存在感というか、読後にずっしりとしたものを感じるような気がします。

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「レイクサイド」


東野 圭吾 / 文藝春秋(2006/02)
Amazonランキング:位
Amazonおすすめ度:



 湖のほとりの別荘地。ここにある4家族が集まった。彼らは塾講師を招き、子ども達の中学受験の集中合宿を行っているのだ。
並木俊介は教育熱心ではないため、自分の妻を含め、他の家族の意見に賛同することができない立場だ。息子は彼の実の子ではなく、しかも彼は仕事場の女性と不倫中である。俊介は、妻が、この集まりの中の誰かと不倫しているのではないかと疑っている。
 そのような合宿の最中、俊介の愛人である英理子が仕事とかこつけて現れる。夜中に密会しようと俊介は別荘を抜け出すが、英理子は現れなかった。
 そして、別荘に戻ったところ、一同の様子がおかしい。通された2階の部屋で殺されている英理子を発見する。
「私が殺したの」と名乗り出たのは、俊介の妻、美奈子だった・・・。
 
 この事態に直面し、俊介以外の家族達はある結論を出していた。それは、事件をなかったように隠匿すること。今事件に巻き込まれることは、子どもの受験に悪影響を及ぼしかねないからだ。子どもや塾講師達には真実を伏せ、英理子の遺体を湖に沈め、様々な口裏あわせを模索していくこととなる。
妻が不倫相手、自分の恋人を殺した衝撃、愛するものをなくした衝撃で、むしろ淡々としている俊介は、様々なことに疑問を抱く。
 まずは、妻の「浮気」の疑い。妻と他の3家族の間には、自分の知らないなにか強い結束力がある。それは一体なんなのか?男女の間柄ということなのか疑いを持つ。
さらに、英理子が握っていたと考えられる、ほかのメンバーもしくは、塾講師の秘密。
それらを紐解いていくうちに、この事件の真相と、俊介の知らないつながりの真実が浮き彫りとなる。

 
読んでいる間、気になる点がたくさんありました。俊介と同じく、家族達がどんなつながりを持っているのか、本当に美奈子が殺害したのか?
どうなってんだろうとさっぱり分からない馬鹿な私です。
結末は、ほぉーんという感じです。「手紙」とかのかきこみとくらべると、お受験戦争というテーマをもうちょっと描いてほしかったかもと思います。でもなかなかおもしろい作品でした。

「手紙」


東野 圭吾 / 毎日新聞社(2003/03)
Amazonランキング:5,547位
Amazonおすすめ度:


 
 困窮した生活の末、弟の大学進学を実現させるために、強盗に入った兄・剛志。しかし思いがけず、老女を殺害してしまった。
 弟・武島直貴の元には、それ以来、月に一度刑務所から兄からの手紙が届くようになった。直貴の生活は一変。「強盗殺人犯の弟」ということで、進学も、夢も、就職も、恋愛も、ことごとくうまくいかなくなってしまった。前向きに生きているように見えても、周りの「差別」が付きまとう。兄への言いようのない憎しみ。次第に呑気な兄の手紙を、直貴は読まずに捨てて行くようになる・・・。

 
 お勧めを受けたので、早速読んでみました。
ミステリーではなく、犯罪者の家族の視点から描かれた物語です。
しかも、よくある報道のされ方や偏見のつらさという内容ではありません。加害者家族が負う困難や、加害者自身が負わなければならない罪、そして彼らが受ける差別の意味を問いかける内容でした。
 毎月送られてくる兄の手紙を通し、事件を、そして兄をどう捉えていくのかがとても気がかりで、目が離せず、一気に読みました。ラストの終わらせ方も、すばらしかったと思います。涙モノです。

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「秘密」


東野 圭吾 / 文藝春秋(2001/05)
Amazonランキング:4,889位
Amazonおすすめ度:


東野圭吾さんの作品、初めて読みました。
おもしろそうだし、合併先の大学のOBだしで興味はあったのですが、その前に森博嗣にはまってるので、読む気がありませんでした。
今回、お友達に貸してもらったので、卒論提出3日にも関わらず読みました。
 なかなかおもしろかったです。全てはラストですね。みなまで語るとおもしろくないです。ラストはとても素敵でした。

 どんな話だろうと思ったら、数年前(かなり?)に広末涼子が主演で映画化された「秘密」だったんですね。見たことはないけれど知っていました。

 杉田平介の妻・直子と、小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスががけから転落。妻は死亡、娘は意識不明で目を覚まさない。そんな絶望的な妻の葬儀の後、奇跡的に娘が目を覚ました。
 しかし、目を覚ました娘は娘ではなかった。藻奈美の体に宿っていたのは、死んでしまった妻の直子だったのだ。
 その日から、旗から見ると父親と娘、しかし、本当は夫と妻という奇妙な生活が始まった。

 大体こんな感じのお話です。
藻奈美として生きる直子とその生活。互いに愛し合っているが形は娘であるがゆえの葛藤。そんな二人の「秘密」の生活。
 それだけではなく、ちょっとミステリーの部分も見え隠れしている。「過労」で事故を起こした運転手。彼は何のために身を削って働いていたのか?という「秘密」。
 そんな秘密の生活の行く末は・・・・?

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プロフィール

4040

Author:4040
4040です*
最近のお気に入りは、梨木香歩さん、森博嗣さん、伊坂幸太朗さんです。
私も読んだぞという方は、これもいいぞという方は是非教えてください♪

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