* bookmarker's bookshelf *

☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。

「自由死刑」

1週間後に自殺することを決めた男のうまくいかない1週間


島田 雅彦
Amazonランキング:563位
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 主人公・喜多善男は、1週間後の金曜日に自由死刑を執行することに決めた。つまり自殺である。借金苦や精神的に参っているわけではないが、漠然と昔から自分の人生には絶望しか感じてこなかった。それだけだ。
 1週間、酒池肉林を味わおうかと決めた喜多であるが、そこには次々と「邪魔」が入る。
最初は若い女と知り合い、酒や性を楽しむ程度であったが、徐々に、喜多の死をめぐって、様々な人間の思惑が交差し始める。
死ぬと知れたことで生命保険や臓器売買をかけられる。
憧れだったアイドルとの出会えたが、なぜか逃避行に出る羽目になる。
挙句の果てに殺し屋に狙われる。
 地味でお人好しの彼であるが、死んでしまうと割りきっているためどこか他人事である。
気になるのは「無事に」死ぬことができるのか。お願いだから邪魔せずに死なせて欲しい。
死にたい男をめぐって周囲を出会うこともなかったような人間が右往左往し、喜多はドラマティックな最後の一週間をすごすことになる。

 まず面白いのは、前半(Fridayから最後のFriday)までの騒動だ。様々な人間が現れ、騒動を起こしていく。喜多は巻き込まれつつも、いつもうまい具合に自分のペースに戻していく。
 喜多を邪魔するのは大きくいえば2人である。1人は八代。裏家業で稼ぐ怪しい男で、偶然喜多が自殺志願であることを知り、漬け込み始める。いけすかない彼であるが、読者にとっては爽快で驚きな羽目に陥ることになる。もう一人は、アイドル宵町しのぶ。彼女は、現状から逃げ出したくて、この風変わりな喜多という男と出会う。聖書をよりどころとしている彼女は、喜多と行動しながらなんとか死を諦めさせようとする。
 ほかにも、喜多が軽く復讐めいたものをして驚かせたいと思っていた、元恋人のみずほや、夫がなくなったことで呆け始めた喜多の母親、外科医で殺し屋の男などが出てくる。

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「世界は『使われなかった人生』であふれてる 」



深夜特急シリーズで有名な沢木耕太郎さんの本。
『世界は「使われなかった人生」であふれてる』という題名に惹かれて買った。
使われなかった、選ばなかった、選べなかった人生というものに思いをはせたり、そういう人生に関する短編集かと思ったら、なんと、映画評だった。

 映画をほとんど見ない私にとっておもしろく読めるのか不安だったけれど、すんなり読むことができた。
「暮らしの手帖」に連載していた映画評の抜粋で、沢木さんが映画を見て感じたことが書かれている。批評めいたものや、薀蓄を語るものはなく、こういうところがよかった、この人の演技がよかったというようなことが書かれている。批判は、こうだったらなとちょっと思った…程度で控えめだ。
 映画は、邦画はないが、ハリウッドからブラジルやインドなどの世界各地の多様な映画が紹介されている。

 評なので、あらすじや、簡単な結末も書いてある。でも、私にはそれくらいがちょうどよかった。映画は、先が見えずハラハラさせられるところが苦手なのだと思う。突然の衝撃的な事実や、悲劇や苦痛、怒りが一気に来るのは恐ろしい。(効果音や映像ではなく)処理が追いつかないのかなんなのか。本は違う。ハラハラはしても、都度自分のペースで消化しながら進めるから。テレビドラマはもっと最悪だ。1週間も待たなくてはいけない。それは耐えられない。とはいえ、内容的にあまりおもしろくないので、高校のときくらいからあまり見ていないけれど…。

 映画を楽しめている人は羨ましい。1800円出して見に行くのは億劫で、ビデオレンタルに行けば、どれが面白い、いい映画かわからない。それを見つけられる人はすごいと思う。
 映画は見ればきっとおもしろいものだと思う。2〜3時間に濃縮する、テンポと配分はすごいだろうし、演技も、映像も本にはないおもしろさがあると思う。
 最近の邦画で、読んだ小説の映画版や、面白い脚本家のものは借りてみることがある。この本を読んで、見てみたいなと思う映画も見つかったことなので、早速何か見てみようと思う。

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「淀どの日記」

秀吉の側室・茶々の凛とした生涯を描いた1作。


井上 靖 / 角川書店(2007/11)
Amazonランキング:158235位
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 豊臣秀吉の側室・茶々の生涯を描いた、井上靖さんの小説です。
この本が2008年最初の読書となりました。同期から借りました。
表紙は、映画「茶々-天涯の貴妃(おんな)-」の主人公・和央ようかさんとのこと。
この映画の原作になります。

 織田信長の妹・お市の娘として生まれ、秀吉のせいで城を追われ、家族を悉く失ってきたともいえる茶々が嫁いだのは、その秀吉である。憎むべき相手と婚姻ということで自害も考えるが、どんな境遇でも生きようと決心し側室に上がる。この作品の茶々は、目の前で戦に負けてきた人ばかり見てきた彼女にとって、戦に勝ち続ける秀吉の姿のなかに憎しみとは違う感情を持っていたと解釈している。また、後半では、秀吉の死後、最後まで息子の秀頼を頂点に立たせたいと守り、尽力する母親の茶々の姿が描かれている。

 あまり歴史小説を読まないため、秀吉関連を読むのも初めて。他の作品で茶々がどういう人物で描かれているのかはわからない。秀吉で思い出すのは、小6のとき見た大河ドラマの「秀吉」くらい(笑)。竹中直人の濃い秀吉、北の政所・ねねは沢口靖子、茶々は松たか子。そのときはおね(ねね)のほうがヒロインで、穏やかですごくいい人物像だった。当然ながらねねびいきだったので、側室になって子どもまで産んだ若い茶々は、ねねの邪魔者と映っていて、嫌いだった。
 本作では逆に、ねね・北政所は冷たい雰囲気の描かれ方で、ドラマのイメージを持っていたので、残念に感じた。しかし、ドラマは秀吉とねねを中心に描かれたものであったし、秀吉の死後は描かれていない。秀吉の死後、大坂城で自害なんていう壮絶な最期を茶々が遂げていたなんて知らなかった。秀吉の世継ぎをトップに立たせようと最後まで踏ん張って死んでしまった茶々と、最後は家康とうまくとりもって、高台院として生きたねね。こう見ると、ねねもドラマのような穏やかな人物ではないかもしれない。作品によって人柄が変わってくるところも歴史小説では面白いと思う。

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「嫌われ松子の一生」

存在を知らされていなかった松子という叔母。殺された彼女の過去を探っていくと、失踪、水商売、覚せい剤、そして殺人…ととんでもない不幸な過去が隠されていた。


山田 宗樹 / 幻冬舎(2003/01)
Amazonランキング:216657位
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 どこで人生の階段を踏み外すか分からない、という表現があるけれど、普通の人はそういう危機感を持っていないと思う。多感で悪ぶりはじめた子どもに対してならそういう気持ちも起こるかもしれないけれど、自分はきっと悪い方向に足を踏み入れていくだろうなんて一般人は思わないような気がする。しかし、不幸だったらどうだろうか。自分に不幸や災難が降りかかることは、自分で避けようと思っても避けられない。事故や犯罪に巻き込まれることが凄く低い確立ではあるが、ないとはいえない。でも、これもあまり過敏だと生活できないので、そう気にしている人はいない。
 親の期待を裏切らないよう、真面目に勉強し、国立大に進み、中学教諭になった松子。松子もよもや自分が刑務所に入り、最後には殺されてしまうなんて考えもしなかっただろう。 松子の人生の転落は、不幸が引き金だった。他人によって陥れられた災難に、自分の弱さがあいまって、どんどん、深みにはまってしまっている。災難が引き金となったとすると、自分にも起こりかねない。すごく恐ろしい。松子のような人生は十分避けたいところだ。それが読んでいて悲惨な気持ちにならずにテンポよく読み終えてしまったのが不思議な本だった。

 この作品は、叔母の松子の知り合いだった人物に次々と出会い、松子のことを聞き出していく大学生の笙と、松子自身の視点で松子の人生が語られる。

 東京の大学生の川尻笙のもとへ、福岡から父親が急に訪ねてきた。笙は、自分には松子という、30年くらい前に蒸発した叔母がいたということを知る。父親は、その叔母(姉)が殺されため、仕方なく遺体を引き取りにきたのだという。その存在を知らなかった笙は、自分の叔母である人物が、何者かに暴行の末殺害されたという事実にショックを受ける。
 妙に松子のことを気にする恋人の明日香に押され、笙は松子のことを調べることにする。
 松子の元生徒だったという龍洋一や、親友だったという沢村めぐみなどに出会い、話を聞いていくうちに、松子がものすごい人生を送っていたことを知る。
 中学教師を窃盗の罪で辞して蒸発し、その後中洲でソープ嬢になり、覚せい剤と殺人で服役。その後美容師となるも再び逮捕され、最後はみすぼらしい引きこもりの生活をし、53歳で殺害されて人生を終えたという人生だった。男と男を渡り歩き、堕落して行ったような彼女の人生。自分の父親や親戚、晩年の松子を知る人物達は松子を嫌っていた。しかし、笙には松子の人生が、不器用で愛する人を求めてまっすぐにぶっかっていった、一所懸命な人生だったのではと感じる。
 そして、松子の人生を知り終えた彼は、今度は明日香の決意と向き合うことになる。(これはまた別のお話があるそう) 

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「クワイエットルームにようこそ」


松尾 スズキ / 文藝春秋(2007/08)
Amazonランキング:1048位
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 オーバードーズで精神病院に送り込まれた明日香の、自分と向き合う怒涛の14日間。


 劇団・大人計画の松尾スズキ氏による小説です。芥川賞候補作でもあったそうです。内田有紀主演で映画かもされるようです。(最近見もしないのにエンターテイメント関係のよく読んでるなぁ)

 薬の大量摂取(オーバードーズ)で死にかけた明日香が担ぎ込まれたのは精神病院。目を覚ましたら手足を拘束され、「クワイエットルーム」という特別病室に入れられていた。冷たいナースに、拒食・過食・自傷などの複雑な状態の患者達。私は正常でこんなところにいる必要はない!という明日香だが、恋人の鉄夫に迎えに来てもらえず、しばらく入院する羽目に。

 奇想天外な発想をする松尾スズキ氏のことである。冒頭の明日香の夢がはちゃめちゃだったり、精神的に弱い人達の話であるので、どんなエキセントリックな話になるのかと不安な読み出しだったのですが、全然違いました。終わり方がすっきりした決別というかんじで、とても気持ちのよい話でした。
 

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「日本の昔話」


柳田 国男 / 新潮社(1983/01)
Amazonランキング:22274位
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 日本民俗学の祖といわれる柳田國男が全国から収集した日本の昔話が収められた一冊。その時代に生きていなくても、懐かしさを感じる本です。

 「桃太郎」や「つるの恩返し」といった有名な昔話でもなく、御伽草子とかにも載っていなさそうな、各地の人々の間で語り継がれてきた話が何篇も集められています。
 鳥や狐、狸などの動物が出てくるもの、貧乏人が長者になるもの、鬼や山姥などの妖しい者がでてくるもの…。滑稽なもの、どこか教訓じみたもの、小さいころアニメ『日本むかしばなし』で見たような矮小で懐かしい話ばかり。

 東北と九州と土地が離れていても似た「型」の話があるというのも不思議です。これは日本にとどまらず、世界中のむかしばなしや伝説が似た型を持っていると聞いたことがあります。例えば、「海の水はなぜ鹹い」という1話がありますが、これは「北欧神話」に同じような話があったのを読んだことがあり、驚きました。
 昔からグリム童話(マイナーなもの)北欧神話やらゲルマン神話、ギリシア神話などの素朴なむかしばなしが大好きで、久しぶりにそういう本を手にとって見ました。とりあえずわが国日本から。

 

「太陽の塔」


森見 登美彦 / 新潮社(2006/05)
Amazonランキング:1117位
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 女性に縁のない、妄想と幸せそうな男女を恨む、男汁あふれる京大生たちのファンタジー小説!?

 ちょっと変な本を手にしました。新潮文庫夏の100冊の中の1冊。

 主人公は京大農学部を休学中(5回生)の男。バイトと、元彼女の水尾さんの「研究」をしてすごしている。水尾さんにはクリスマスに振られてしまい、いまだその影を引きずっている。飾磨や井戸、高藪といった、同様に女気のないモサイ友人たちと、幸せであることを主張しあう浅はかな男女達に憂いを感じながらたくましく暮らしている。(勝手なイメージだけれど)京大生っぽい、やたら無駄に理論的な主人公たちの、くどくどしい語り口がおもしろい。
 ずっとグダグダな生活やモサイ大学生たちの生活描写の小説なのかと思いましたが、水尾さんに関しては別。大坂万博の「太陽の塔」の魅力にとり憑かれ、叡山電鉄に乗って遠くを眺める不思議な印象の彼女。夢に入り込むといった不思議な場面もあります。
 独り身にはこたえるクリスマス。四条河原町で「決起」するモサイ男集団。その喧騒の中、水尾さんを失った喪失感を1年たってようやく実感するラストはとてもしんみり。ここまでアホパワーあふれるないようだったのに、切なくなり、とても不思議でした。

 四条河原町、吉田山、北白川別当交差点、叡山電鉄、「鴨川等間隔の法則」(笑)・・・・・。京都(特に京大付近)を中心とした舞台は近辺を知っている人にとってはとても親しみを感じます。
 特に内容がある話ではなかったのですが、くどい文章がおもしろかったです。 私は京大生でも京都人でもありませんが、左京区大好きなので、そういう意味でもおもしろい本でした。

「大盗禅師」


司馬 遼太郎 / 文藝春秋(2003/02)
Amazonランキング:39624位
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 徳川幕府は3代目・家光の時代。浪人の浦安仙八が大盗禅師という謎の僧と出会い、徳川幕府転覆を画策する一味に入り暗躍していく。謀反をめぐった幻想的な話です。

 司馬遼太郎さんの作品をはじめて読みました。司馬遼太郎の全集に収録されることのなかった作品とのことで、あまりメジャーな作品ではないようです。もしかしたらビギナーが読むような話ではなかったのかもしれません。でも、幻想的でおもしろい作品でした。初期の徳川幕府についてかかれたものを読むのがはじめてだったので、その辺の歴史背景もおもしろく読めました。
 司馬さんの作品はたくさんあるのでどれから読んだらいいのでしょうか?

 大坂住吉の貧しい漁村で、自己流の兵法を磨いていた浦安仙八は、これから漁師となるか、将来のない浪人となるか決断を迫られる中、大盗禅師という謎の僧に出会います。急に現れ何やら摩訶不思議な術を使う禅師に導かれ、仙八は徳川幕府を転覆させるための結社に身を置くことになります。
 

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「I love you」(アンソロジー)


伊坂 幸太郎, 石田 衣良, 市川 拓司, 中田 永一, 中村 航, 本多 孝好 / 祥伝社(2005/07)
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 新進気鋭の若手男性作家が書く恋愛小説アンソロジーです。
その面子のそうそうたること。
「オーデュポンの祈り」「陽気なギャングが地球を回す」の伊坂幸太郎。
「池袋ウエストゲートパーク」「1ポンドの悲しみ」の石田衣良。
「いま、会いに行きます」の市川拓司。
「ぐるぐるまわるすべり台」の中村航。
「MISSING」「FINEDAYS」の本田孝好。
…そしてもう一人、中田永一…って誰?となりますが、この人は「ZOO」の乙一です。
誰もが知っている作家ばかり。ミステリーのイメージが強い人もいますが、その恋愛小説が読めるのはお得な1冊。
 ちなみに、またもや装丁は鈴木成一デザイン室。


■□透明ボーラーベア□■ 伊坂幸太郎
 いなくなってしまった姉の元恋人との再会。世の中は「偶然」がうまく働いている事実(「成田山の法則」)。題名は姉が作中で白熊にこだわっていたことと、白熊は透明の毛であると言ったことを示しています。

■□魔法のボタン□■ 石田衣良
 失恋して失意のどん底にいる僕が悩みを打ち明けたのは、男のようにざっくばらんとした幼馴染の女性。お互い意識し始めてもなかなか言えない…のを救ってくれたのが、幼稚園のときの遊び「魔法のボタン」でした。

■□卒業写真□■ 市川拓司
 地味に暮らしてきた「私」が偶然再会した同級生。昔の好きな人をほのめかした直後、相手は人違いで、じつは(太って変わり果てた)その自分の好きだった人だった!

■□百瀬、こっちを向いて□■ 中田永一
 こちらは地味な男性の話。校内一の美男美女カップルと噂される、男の先輩から頼まれたのは、浮気相手の女の子・百瀬と付き合っているフリをしてくれという頼みだった。不器用な僕が知り合うこともなかったであろう女の子と同じ時間をすごすようになり…。

■□突き抜けろ□■ 中村航
 大学生の僕はちょっと変わった彼女と変わったつきあい方をしている。彼女と会わない間に、地味な友人坂本と、横柄な先輩宅で鍋をしてすごすようになる。

■□Sidewalk Talk□■ 本田孝好
 離婚間際の男女。妻のほうが仕事で忙しすぎて、時間が合わず、すれ違うようになってしまったのだ。ありきたりといえばありきたりだけど、ラストが少し希望があってよかった。

♪BGM BEAUTIFUL TOO ♪ DJ KAWASAKI 

「新約聖書を知っていますか」


阿刀田 高 / 新潮社(1996/11)
Amazonランキング:7071位
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 東京の出張に行ったときにoazoで買いました。せっかく東京に行ったので、なにか珍しいものを買えばよいものを。(東京に若干勘違いをいだいています。)昔から図書館や本屋で幾度も見かけていたこの本を手にとってしまったのは、BRUTUSで中途半端にキリスト教のストーリーを知ってしまったからです。
 絵と絵をつなげて時代を追い、短い説明がなされていたBRUTUSの記事。不可解な現象の多いキリスト教の話は、コレでは理解出来ない!
 
この「新約聖書を知っていますか?」は、キリスト教についての知識が浅いビギナーで、キリスト教徒ではない人にはお勧めの1冊です。
エッセー体のおもしろい文章で、聖書という謎の1冊のあらすじと、筆者の思う、キリストとは何だったのか、どんな「人間」だったのかが書かれています。ちょっと茶化した表現が入ったり、人間から神という存在として自信を抱いていくというキリストへの人物評などは、キリスト教の熱心な信者の方には冒涜なのかもしれませんが、軽い仏教徒の私にはおもしろく読むことができました。

 大まかだったキリストの一生に、有名なエピソードと使徒たちの知識が加わり、キリストとキリスト教の発端の話を少し深く知ることができました。とても分かりやすかったです。
 何人も同じ名前のいるペテロさんやヨハネさん、マリアさんの区別がついたのもよかったです(笑)

 ちなみに、「旧約聖書を知っていますか?」や「ギリシア神話を知っていますか?」という本も書かれています。

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Author:4040
4040です*
最近のお気に入りは、梨木香歩さん、森博嗣さん、伊坂幸太朗さんです。
私も読んだぞという方は、これもいいぞという方は是非教えてください♪

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