☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2008.06
25
(Wed)

「狐闇」 


北森 鴻
Amazonランキング:530025位
Amazonおすすめ度:



 旗師である・宇佐美陶子が、自分が陥った苦難と、歴史の大きな謎に迫る長編ミステリー。宇佐美陶子が出てくる作品は4作あるらしく、これは3つ目くらいのようだ。 1つ前に紹介した「凶笑面」(蓮杖那智シリーズ)の「双死神」とリンクしており、その他いくつかの別作品の登場人物も出てくるという、順番に読んでいる人にはたまらないであろう1冊。

 宇佐美陶子は「冬孤堂」と呼ばれる骨董業者。店舗は持たずに、市で競り落とした美術・骨董品を他の業者や個人に転売する旗師である。彼女はとある市で青銅鏡を落札する。しかし、この鏡は市に出るはずのない「三角縁神獣鏡」だった。この魔境に関わったせいで、何者かに交通事故にあわせられ運転免許を剥奪される。その上、贋作つくりの疑いをかけられ骨董業者の免許である「鑑札」を剥奪されてしまう。また、鏡に関わった2名が謎の死をとげてしまう。
 様々なものを失った陶子は、自分を陥れた何かに立ち向かう決心をする。
 ここで、青銅鏡の謎と、徐々に浮かび上がってくるのが「税所コレクション」の謎である。
税所コレクションとは、明治時代・堺県の県令であった税所篤が集めた骨董品であり、宮内庁管轄である「大仙古墳(仁徳天皇陵)」を盗掘したのではないかという、大きな疑惑と探るには危険すぎるもの。陶子は、友人の硝子や、民俗学者の蓮杖、骨董業者の雅蘭堂たちの大きな協力を得て、税所コレクションと、自分を落としいれようとする者たちの目的を暴いていく、スリリングな話である。

 私は、大仙古墳の真隣にあった大学に4年間通っていたという点で、非常に興味をひかれた。4年間、さほど古墳の歴史について何も知らず、横から見てしまえば、ただ青々とした山というか森のような存在だっただけに・・・。税所篤という人もはじめて知った。彼は、私欲のために遺跡を荒らした悪人か、廃仏稀釈から遺跡や遺品をぎりぎりのやり方で守った善人か、2つの見方をしていたところがおもしろかった。

 事件をめぐって、陶子と、犯人達が互いに相手を崩すために用意する切り札が、実際に現在起こった事件だけでなく、歴史上の解釈まで含んでいるため、難解で何の事件を探っているのかわからなくなりそうだった。歴史の謎と事件の謎、両方を追うとても深くて面白い作品だった。
 
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2008.06
20
(Fri)

「凶笑面」 

 民俗学者・蓮杖那智が解決する、民俗学に詳しくなれる!?ミステリー 



 民俗学教授である蓮丈那智と、助手の内藤三國が、民俗学のフィールドワーク先で出会う事件を解く、民俗学を盛り込んだ異色ミステリー。シリーズ化されており、この本はすべて5作の短編が収録されている。
  伝説があるところに偶然事件が起こったり、伝説を巡り事件が起こったり、舞台は様々。短編だけれども、事件についても、民俗学についても初心者にも分かりやすくコンパクトにまとまっているところがすごい。民俗学というと、漠然と柳田國男・・・くらいしか想像がつかない世界。読んでみると、学校で習う歴史程度で分かることもあるけれど、日本に散らばる伝説や風習も多々出てくる。ちょっと不気味な感じがするけれど、事件はさほど大きくないので、民俗学の知識がおもしろく感じた。

 なかなかなじめなかったのは、蓮杖那智と内藤三國のキャラクター。蓮杖は異端の研究者であり、頭脳明晰な氷の美女。彼女の口調や存在がこの短編1冊ではまだまだ人間味が少なくて慣れれなかった。「狐闇」という、蓮杖が出てくる別の作品があるけれど、そちらを読んだり、これから続刊を読めば愛着もわいてきそうである。


「鬼封会」
 ストーカーに関連する殺人事件。旧家に伝わる異色の「鬼封会」、明治の廃仏稀釈運動にまで説明が及ぶ。 

「凶笑面」
 謎の禍々しい面「凶笑面」をめぐる殺人事件。面とは何を表すのか、蘇民将来伝説。

「不帰屋」
 旧家に残された建造物は何を意図して作られたのか?そこで起こった殺人事件。

「双死神」
 内藤に製鉄民族の遺跡があると共同研究を持ちかけてきた者が殺される事件。製鉄民族・だいだらぼっち伝説、そして古墳から掘り出されたという「税所コレクション」と謎めいた案件が山盛りの章。
 これは北森さんの「狐闇」という作品の一部を内藤側から描いた1作。是非「狐闇」を読むことをオススメする。

「邪宗仏」
 とある秘仏をめぐって起こった殺人事件。「聖徳太子はキリストだった!?」など、突拍子もないような説が出る所以、日本に密かに伝わっていたキリスト教について。
2005.09
27
(Tue)

「怪談集 花月夜綺譚」 


岩井 志麻子, 山崎 洋子, 花衣 沙久羅, 藤 水名子, 加門 七海, 藤木 稟, 島村 洋子, 森 奈津子, 恩田 陸, 霜島 ケイ / ホーム社(2004/08)
Amazonランキング:106,236位
Amazonおすすめ度:


 女流作家の書き下ろしの怪談集。白く透けた紙の装丁に、月と蝙蝠。
私の好きな雰囲気の表紙だったので借りてみました。

 江戸時代あたりを舞台にした浪人や町人の話。明治、大正のノスタルジックというか、今にも椎名林檎か東京事変の曲かけたくなるような雰囲気で、おしとやか口調のお嬢様やメイドの話。戦中の村の話……。
 どれも現代が舞台ではなく、どこか闇がある時代が舞台のお話ばかりでした。
あんまり怖くはないです。不気味だなという、よくある話です。
 
 女性の作品ばかりのアンソロジーはよくあるけれど、「怪談集」はあまり見かけないので、おもしろかったです。作品の温度も全体的に似ていて落ち着いていたのでよかったです。
東京事変が聞きたくなりましたが、友人に貸したままなので久しく聞けません。

☆文章を書く力がほしい。
 読んでいる本があると、結構その本の文体に影響されてしまいます。そういうことないですか?(誰に聞いているのか)
私のブログの文章も、落ち着いたり、常体だったり、若者ネット調(?)だったりころころ変わります。
今は森博嗣の「工学部・水柿教授の日常」をよんでいるのですが(紹介した日にその本を読んだとは限らないのです)、これは言葉のレトリック満載で、これいいかも、とまた影響されそうになってしまいます。(括弧書き突っ込みが多いのです)
 理想は「常体なのにやわらかい文章」なのですが、私が書くと固い報告書になってしまいます。あとは単語の選び方でしょうか。
あくまでも日記なら、書き散らかせばよいけれど、人に読まれているのでそれなりに読みやすく、おもしろい文章が書きたいですね。
2005.09
26
(Mon)

「しゃばけ」 

  

畠中 恵 / 新潮社(2004/03)
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 主人公は江戸有数の廻船問屋の一人息子一太郎。
 彼の周りで起こる殺人事件と、彼自身の生い立ちのなぞ、そして妖怪たちのファンタジーです。
 一太郎は幼少のころから体が弱い「箱入り息子」。そんな自分に葛藤を抱いている。
彼を幼いころから見守る使用人の佐助と仁吉は、実は「犬神」「白沢」と呼ばれる妖怪。
その他、屏風除きや、鳴家などの数々の妖怪が一太郎の周りにいて、悪戯をしたり、彼を助けたりしている。
ストーリーは、一太郎の家業である薬問屋を狙った謎の連続殺人事件と、それとともに徐々にわかる一太郎のと妖怪のつながり。
なかなか面白く読めました。
 そうなんだけど、読んだ"時期”が悪かったのです。丁度「京極夏彦」の怪談ミステリーにはまっていたので、すごく物足りなく感じてしまいました。
宮部みゆきの時代小説もしかりですが、こう、言葉の使い方、台詞、雰囲気、時代背景にふたつとも「重み」があって、深刻さや暗さも持ち合わせた上で「妖」がでてくる。
それに対して、「しゃばけ」は、台詞とかもう少し踏み込みがほしい感じです。
まぁ、この大御所と比べるほうが間違ってるんですが!
 ファンタジーとして読むには、明るくて楽しい本でした。
続編も何冊か出ているそうなので、機会があったら読みます。

 私は、あんまり読んだ本を酷評したりするのは嫌いです。読んだ本の感想を見たときに、ほかの人が批判していたらがっかりします。だから、よっぽど稚拙で退屈な本じゃない限り批評は控えたいなと思う今日この頃です。
2005.07
15
(Fri)

岩井 志麻子 / 角川書店(2002/07)
Amazonランキング:7,545位
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「ぼっけえ、きょうてえ」とは、岡山弁で「とても怖い」という意味。
なんだか怖い響きがある言葉ですね。タイトルだけでも。
佐賀弁でゆっちゃったら「がばい、えすか」になって、全く怖くないですからね。(もしくは「どがんでん、えすか」・・・。)

「ぼっけえ、きょうてえ」にしても、収録されてるほかの4話にしても、
なんだか気味悪い、血なまぐさい怖さがありました。
多分この作品に、ぞくっとする怖さ、恐怖は求めてはいけません。そういう怖さは全くないです。
何かすごいクライマックスとかはないですし。
ただ「気持ち悪い」。「キモイ」くらいの表現じゃ足りませんよ。

恐ろしいのは人間。
登場人物の恐れるモノは自分が作り出した陰。

時代背景・設定が生々しいものです。
明治時代の岡山。北部の飢饉が続く農村、魚が取れない貧しい漁村、厳しい労働、村八分、遊女、コレラ、間引き、近親相姦・・・。
これが実際あってたんだろうから、そういう場面だけでも、あぁこういう境遇怖いなと思います。
そこで、なにかに恐怖を抱いたり、憎んだりする感情が描かれてるのかなぁと思います。
よくわかんないですけどね。

全部岡山弁というところも、なんか雰囲気でてました。
岡山の友だちは、すごくを「でーれー」といっていますが、「ぼっけえ」は使わないのかな?

全体的にじっとりしてて、おもしろかったです。
(批判とかできないし、手に取った本はだいたいおもしろくかんじちゃうんですねぇ)

岩井志麻子さんは、よくテレビでお見かけしますが、すごい人ですよね。
ベトナムで、安住アナ1人残して現地の彼氏とホテルの部屋に消えているなんてこともありましたし。
てっきり、恋愛、しかもどっどろのとか、官能小説を書いている人なんだと思っていました。

これ、図書館で目に留まったから借りたのですが、またミステリーかよぅ!
怪談も人間について深く書かれてるんだなぁとか思ってはいるものの、いい加減さわやか路線に・・・。
そして勉強しろ~!

♪BGM♪ the band apart night light

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