☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
  • 09 «
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • » 11
--.--
--
(--)

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2009.04
15
(Wed)


 考古学者の女性とFBI捜査官が、美術館襲撃事件を発端に「テンプル騎士団」が残したキリスト教の根本を揺るがす古文書を追うサスペンス。
 
 N.Yのメトロポリタン美術館に、「テンプル騎士団」のマントを身にまとい馬に乗った「騎士」4人が襲撃する。ヴァチカンの秘宝を無残に打ち壊し、ガードマンの首を刎ね、逃げ惑う人々を撃った。観客だった考古学者のテスは、一人の騎士が目立たない展示物である暗号機を大切に持ち去るのを目撃する。
 仕事に恵まれない考古学者であるテスは、暗号機のことを調べるうちに、テンプル騎士団が事件に関係していることを確信する。「テンプル騎士団」は13世紀のヨーロッパで、巡礼者を守るために働いていた騎士団であるが、徐々に力と富を蓄え、いつしか教会を脅かす存在になっていた。そのため、教会と王が手を組み、テンプル騎士団を迫害して滅ぼしてしまう。このテンプル騎士団は、キリスト教を揺るがすような大きな秘密や財宝を持っていたのではないかという説が一部の学者の中で語られていた。

 テスは、犯人はこの秘密を暴こうとしているのではないかと踏んでいる。その予測とおりに、秘密に魅入られ、重要な暗号文を手に入れている一人の男にテスは出会うことになる。
 考古学者としての一大発見を夢見るテスは、その危険な男にさらわれたり、秘密を暴こうとトルコに渡ろうとしたりと、危険を顧みず、事件に深入りしていく。事件について話を聞くうちに、美しいテスに個人的な好意を抱いてしまったFBI捜査官ライリーは、憎き犯人を追い、彼女を止めるべく一緒に歴史の謎を求める旅に出る。
 舞台はアメリカにとどまらず、暗号文の内容を追い、トルコにまで。騎士団の秘密は、キリスト教の存在と2千年にわたって築いてきた歴史を崩すような内容である。テスの学術的探究心と、キリスト教の「幻想」をぶち壊したい犯人と、教会を守ろうと暴走するヴァチカンと、犯人を逮捕したいFBIの思惑がぶつかる。果たして騎士団が残した謎とモノは何なのか?
 途中にテンプル騎士団が、この秘密を隠し、守ろうとする経緯が、騎士のマルタンの目で語られ、過酷な運命をたどった騎士団への理解と思い入れを作り出す。

 キリスト教をモチーフにした推理小説と聞くと、「ダヴィンチ・コード」があげられ、この作品も比較されてしまうことでしょう。かの作品に比べると、この作品は、事件のダイナミックさ、人間の絡み方、歴史の深みは劣ったように感じてしまいます。まず最初の犯罪が派手なわりに、最後は歴史の謎の探求に終始してしまうし、黒幕も案外あっさりしています。FBI捜査官と一般女性という組み合わせもあぁー・・・。
 真似して書かれているわけではないので、あとがきにも書かれているとおり、出る時期が「ダヴィンチ」の後ということで悪かったかもしれません。ただ、周囲で「ダヴィンチ」は難しくて分からなかったという声を多々聞きます。出てくる人物も、暗号もややこしいですし、教義や宗教とは何ぞやまで考えさせられるから重いんですね。
 「テンプル騎士団の古文書」はそういう方々にも楽に読めるような内容になっていると思います。
ドラマになっていそうな感じです。テンプル騎士団は名前は知っているけれど、功績までは知らない存在だったので、そういう歴史の面が軽くわかった点で面白かったです。
スポンサーサイト
2008.04
03
(Thu)

「あかいろの童話集」 



 図書館の新刊コーナーで発見。「あおいろの童話集」と「あかいろの童話集」があり、中をぱらぱら見てみると、海外の童話の小作が集められている本のようだ。もしかしたら復刊の本なのかもしれない。

 グリム童話をはじめとして、海外のちいさな童話には、善良な(そしてそれは”きりょうよし”であることが多い)人間と、おろかな人間の顛末が描かれるというようなパターンがあるようだ。「姫」が出てくるものは、特に美しい姫が魔女だか継母だかに窮地に追いやられるが、色々運よく乗り越えて幸せになるものが多い。また、一見善良ではなさそうな普通の若者が、知恵や不思議な人脈を使い、魔物と闘い、最後には王女を手に入れるというサクセスストーリーもある。たまに、善良じゃなくてもなんだかんだで幸せになる教訓があるんだかないんだか腑に落ちないものもあるけれど、それはそれで味があるような気がする。

 日本の童話も大筋は似ているけれど、海外のものは出てくる人々に色々な種類がいるところがいい。様々な力をもつ魔女や妖精、巨人やトロルなどの力のある男、ドラゴンなんかもいる。日本にも鬼や山姥や、妖怪やら山の精がいて趣深いけれど、海外の彼らはなんだか華やかな感じがする。

 子どものころに、「世界の文学」という本が叔母のお下がりで数冊家にあり、10cm近くの分厚い本をひたすら読んでいた。そこに、この本のような、海外の童話の小作が載っていて大好きだった。大分冷めてしまった今の自分でも、これらの童話を読むと、先が分かってはいても懐かしいおもしろさがある。棄ててしまったことがとても心残りだ。
2008.02
01
(Fri)
SFやファンタジーその他盛りだくさんのアメリカ短編小説


レイ ブラッドベリ, Ray Bradbury, 伊藤 典夫 / 新潮社(1999/12)
Amazonランキング:54391位
Amazonおすすめ度:


 ヴィレバンや恵文社などでよく見かけた「レイ・ブラッドベリ」さんの本。「ブラッドベリ」という語呂がなんとなく気に入っていたので、今回1冊買ってみた。
 レイ・ブラッドベリはSFやファンタジー短編小説を書くアメリカの小説家だそう。この本は短編集で、ファンタジーやSF、怪奇小説やロマンスなどの様々な短編が収められている。
 私はアメリカ文学(といってもあまり読んだことはないけれど)がちょっと苦手のようだ。読んでいて、内容を理解できない・・・あらすじすら分からないときがある。それはこの本の中でも数作あったし、"サリンジャー”の短編(「ナイン・ストーリーズ」)の中にもあった。会話や思考がぽんぽんテンポよく進むにつれてついていけなくなってしまう。この展開のテンポのようなものは日本の空気じゃないなと思うのだけどどうでしょうか。ただそういう作品を選んでいないだけかもしれないけれど。理解できない自分の頭が非常に残念だ。

 タイムトリップを扱った「トインビー・コンベクター」や、中には火星人がでてくるようなSFものや、「ローレル・アンド・ハーディ恋愛騒動」などのロマンス的なもの、「トラップドア」「階段をのぼって」など怪奇的なものもある。本当にいろいろな風合いの作品がつまっていて驚いた。行ったこともなければ、触れたこともあまりないけれど、アメリカを感じた気になった。理解できていないものもいくつかあるけれど、面白い本だった。



2007.09
16
(Sun)

「ペローの昔ばなし」 


シャルル・ペロー, ギュスターヴ・ドレ, 今野 一雄 / 白水社(2007/07)
Amazonランキング:371479位
Amazonおすすめ度:



 先日恵文社に行ってきました。そこには、海外文学や澁澤龍彦など幻想文学というのでしょうか…そういう魅惑的な本が並ぶエリアがあります。そこで見つけたのがこの本「ペローの昔ばなし」。
 シャルル・ペローはヨーロッパの民間伝承をまとめた作品を作った人で、収録作品を見ていただくと分かるように、「グリム童話」と共通した話がいくつもあるります。「赤頭巾」「シンデレラ」などは、グリム兄弟が作ったと思いがちですが、日本のむかしばなしと同様、民間伝承をまとめたものだったようです。
 ペローはグリムよりも先にこれらの作品を集めました。訳のせいもあると思いますが、なかなか趣深い文章で、よく知っているグリム童話の話よりあっさりしている感じがします。
 小学生のころ「世界の文学」なる、とても分厚い本のひとつにペロー童話が載っていて、大好きだった覚えがあります。もらい物の本で汚いため捨てられてしまいましたが、確か岩波だったので、もしかすると岩波文庫のペロー童話と同じものかもしれません。私が当時読んだシンデレラは「灰かぶり」で、今回のものやグリムよりもっと長くておもしろかった覚えがあります。

 この本のもうひとつの特徴は、ギュスターヴ・ドレの挿絵がついていること。細かくて迫力のある線描が、また古めかしく、厳かな雰囲気をかもし出しています。

 それにしても、非常に懐かしい話ばかりです。海外の民俗伝承の文学の世界観が大好きです。小さな男の列伝や、大男、人食い人間、魔女、お姫様。貧しく、「きりょうよし」の人間が報われるというストーリー。ちいさいけれど読んでいたら和みます。あの分厚い文学集はないけれど、北欧神話とかどこかに打っているかもしれないので探してみたいものです。
2007.06
25
(Mon)

「Yの悲劇」 


エラリイ クイーン, 宇野 利泰 / 早川書房(1988/08)
Amazonランキング:171023位
Amazonおすすめ度:



 どうでもいい、本作と私の「再会」について語ってみようと思います。
 私は推理小説が好きな割りに詳しくないのが痛いところ。海外作家ではクリスティとドイルくらいしか分からない。
でも、もう一人、1作だけ読んだことがあったので知っていた人がいました。
それが「エラリィ・クィーン」。

 中学校の図書館で目にした変な題名の本。

「Yの悲劇」

 ・・・・Yってなんだ!?どんな悲劇??


 今回読むまで、自分が当時読んだのが、X,Y,Zのどれか分かりませんでした。順番に行くとXを読んだのではないかと踏んで、Yを購入しました。長めの事件の顛末を読み進め、最後の犯人暴露に至り…「コレ読んだ!!」と驚きました。犯人が判明するまで、自分が読んでいたのがYだとは気づきませんでした。『犯人が○○○だった』という結末が中学の私にはとても印象的で、そこだけ覚えていたのです。そのほかは一切忘れていました。

 何度か別の作品を読もうとしたものの、図書館になく、読まずじまいでしたが、最近クリスティブームなので、本屋で買ってみました。そうしたら実は懐かしい作品だったんですね。

 この「~の悲劇」シリーズは、元俳優のドルリィ・レーン氏が事件を解決していくもの。(なんとなくエラリィ・クィーンとドルリィ・レーンって似てますね。)レーン氏は耳が聞こえないものの、読唇術を持つており、おそらく「X」でなにか時間を解決したのでしょう、がざつなサム警視から頼られる存在です。
 世間のゴシップの対象になる、悪名高きハッター家で次々に起こる毒殺未遂事件、そして殺人事件。それをレーン氏が解決していきます。ただ、普通の「解決」という形では終わりません。結果的に司法ではなく、探偵が犯人に裁きをくだす、推理小説ならではの結末になります。そこも特徴的でした。

 レーン氏の言い回しが、ちょっとくどいというか、なかなかこってりした様子で、途中でなぜか台本のような部分があったりと読みにくい・・・かもしれない。それでも、事件の発端や犯人が思いがけないもので、とてもおもしろい本です。犯人が犯した数々のミスや、それが引き起こした捜査の混乱も見事です。
2006.12
09
(Sat)

「年を歴た鰐の話」 


レオポール・ショヴォ, 山本 夏彦 / 文藝春秋
Amazonランキング:24731位
Amazonおすすめ度:



レオポルド ショヴォー(L´eopold Chauveau)氏の童話を紹介したいと思います。
『ショヴォー氏とルノー君のお話集』として、福音館書店から5巻のシリーズで発刊されています。ショヴォー氏が、息子のルノー君にせがまれて、思いついたストーリーを話してあげるという話です。
 動物や魚や植物が主人公になる話が多いです。不思議な雰囲気を持った作品ばかりで、時には残酷だなぁと思うような話もあります。
 最初に読んだのは中学生の時。横長のハードカバーの本で、誰も読んでいなかったのに、やけに気に入って読んでいました。
 「挿絵」も話しにいい味を出しています。黒のペンだけで描かれた素朴な挿絵が気に入っています。
 
 もう読めないかなと思いながら、忘れかけていたのですが、
京都のガケ書房や恵文社で再会することができました。
子どもの頃に読んだ本にまた出会えるのは素敵なことです。

 この「年を歴た鰐の話」は、私が確認できただけで3種類の本があり、映画にまでなっています。
 今回読んだ作品は、名コラムニスト山本夏彦の若き日の翻訳を一周忌を前に再刊された本。桜井書店から刊行された昭和22年版が底本だそうです。それも、なんと昭和17年初版の作品!言葉遣いが、旧仮名遣いで趣深いです。 表題作のほか、「のこぎり鮫とトンカチざめ」「なめくぢ犬と天文学者」の全3作品が収められています。

 現代版の本は、福音館書店から刊行されている『年をとったワニの話―ショヴォー氏とルノー君のお話集〈1〉』と、
プチグラパブリッシング 刊行の、『THE OLD CROCODILE―年をとった鰐 』の2種類を発見しました。
 後者は、デザイン的にクールな感じなのでお部屋に飾ってもよいかもしれません。


続きを読む »
2006.11
05
(Sun)

「十二番目の天使」 


オグ マンディーノ, Og Mandino, 坂本 貢一 / 求龍堂
Amazonランキング:8,709位
Amazonおすすめ度:



 主人公ジョン・ハーディングは超巨大コンピューター企業の社長に就任し、生まれ故郷で妻と息子と幸せな生活を送るはずでした。
しかし、妻と息子を交通事故で亡くしてしまい、生きる気力をなくしてしまいます。何度も自殺しようと銃を手にとるハーディング。
そこへ舞い込んできたのが親友からのリトルリーグの野球監督になって欲しいという誘いでした。
 ハーディングは重い腰を上げて監督を引き受けます。
12人の天使のようなチームの子供たち。
中でもティモシーにハーディングは元気付けられていきます。
ティモシーはいい選手がそろう中、一番野球が下手でした。
しかし、一番ムードをつくり、チームメイトを励ます力を持っていました。

 
 シアラーの作品等、感動海外作品を多く取り扱う求龍堂から出ています。感動を求めているわけではないんですが、よく見かけるので借りてみました。
 天使が出てくる話と思っていましたが、ちょっと違いました。
 舞台はアメリカ・少年野球のリトルリーグでした。
スポーツもの苦手だぞ…と思いつつ読みました。
 
「絶対、絶対、絶対あきらめるな」
「僕は毎日よくなっている」
ティモシーが行う自己啓発。ハーディングは彼のひたむきな向上心に勇気付けられていくのです。そして、チームが栄光を手にしたあとに知らされる、ひとつの悲しい事実。
 啓発と結末が分かりやすすぎて、
「涙がとまらない」結末に私は至ることはできなかったのですが(^^;)。
仕事が終わって深夜にだーっと読んでいたので、荒んでいたんですね。
最近ネガティブなので、毎日進歩しているって思うようにしよう。

 漢字が多く、ルビもないので大人か中高生向きなんでしょうか?
内容的には小学校高学年あたりのこどもに読ませてあげたい感じです。
(といいつつ、今の小学生が素直にこの物語を受け止めてくれるのか懐疑的ではある・・・。偏見ですね。)
2006.10
17
(Tue)

「天使と悪魔」 

強調文

ダン・ブラウン, 越前 敏弥 / 角川書店
Amazonランキング:位
Amazonおすすめ度:





 会社の事務のおねぇさまにお借りしました。
私が読んだ順番は逆になってしまうのですが、大ベストセラー「ダヴィンチ・コード」の一つ前の作品です。ロバート・ラングドン氏が活躍するのはこの「天使と悪魔」からです。

 ダヴィンチコードはルーブルですが、こちらの舞台はイタリア・ヴァチカンの地。最新科学と宗教という相反する存在の溝から生まれた、あまりにも過酷な1日を描いた作品です。

 今年の3月に大学の卒業旅行でイタリアに行き、ローマには2日間滞在しました。もちろんヴァチカンにも、美術館・システィナ礼拝堂も訪れました。このときは、ダヴィンチ~も天使と悪魔も、他のイタリア舞台の作品も読んでおらず、大好きな世界史の記憶だけで感動を辿りました。
 この、ダン・ブラウン氏の2作品を読んで、痛烈に「読んでからいけば・・・」という公開の嵐。作中の舞台になった場所に行くという面白さもありますが、キリスト教の世界により思い入れがある状態で行くと、イタリアの街も美術も違ったものに見えたに違いないと・・・。
 この作品を読んでいなかったから「ベルニーニ」も知らなかったし、「ナヴォーナ広場」もローマっぽい広場でしかなかった。残念で仕方がない。

 ということで、ヴァチカンで購入した「ヴァチカン市国」なる分厚いパンフレット(もちろん日本語)を眺めなおす秋の夜をすごしています。


◆ざっとあらすじ、いや、めずらしく、がっつり結末まで。

 アメリカの象徴学者であるロバート・ラングドンさんは、ある日恐ろしいFAXを手にします。それは男性が惨殺されている写真。そこで最も目を惹いたのが、被害者の胸に押された「焼印」でした。それは消滅したと考えられていた秘密組織「イルミナティ」の印でした。ラングドンさんは自書でもイルミナティ関係の本を書いており、衝撃を受け、半信半疑で送り主の元へ向かいます。
 FAXの送り主はセルン(欧州原子核研究機構)の所長、物理学者のマクシミリアン・コーラー。ラングドンは、マッハ15のアメリカ・スイス間を1時間で飛ぶ飛行機に乗せられ、スイスまでやってきます。
 セルンで殺されていたのは、物理学者のレオナルド・ヴェトラでした。「イルミナティ」の焼印を押され、目はナイフで抉り取られている凄まじい遺体でした。娘のヴィットリア・ヴェトラが帰国し、親子の秘密の研究と、研究に関する重大なものが盗まれていることが発覚します。
 それは「反物質」と呼ばれる、核に匹敵するパワーを持つ物質であり、未だだれも生成したことのない物質でした。その試作品が盗まれていたことが発覚します。
 そのうえ、物質がある場所は、なんとヴァチカン市国であるということが発覚しました。反物質は充電をしないと爆発し、ヴァチカン市国はもろとも吹き飛んでしまいます。残された時間は24時間。
 「イルミナティ」という存在に知識のあるラングドンは戸惑いながらも、真実を知り、ヴァチカンの素晴らしい財産を守るべく、ヴィットリアとともにヴァチカンへ向かいます。

 ラングドンらがヴァチカンへ急ぐ中、怪しい影が動いています。それが「ハサシン」(assassin:暗殺者)。彼が「ヤヌス」という謎の男に導かれて、計画を実行していく様が途中途中に不気味に入ります。さて、彼は「イルミナティ」で何を狙っているのでしょうか?ダヴィンチ~の「シラス」にあたるような人物です。教皇候補をさらい、ヴァチカンを破滅に導きます。
続きを読む »
2006.03
26
(Sun)

ダン・ブラウン, 越前 敏弥 / 角川書店(2006/03/10)
Amazonランキング:位
Amazonおすすめ度:



 世界的な大ベストセラーミステリーが文庫版になったということでさっそく購入してみました。ミステリーというか、「事件」の面はさほど驚きはなく、むしろ、宗教的な側面の面白さに引き込まれました。確かに事件も最初では考え付かない裏があり、ちょこちょこと読者の犯人探しをひっかけるようなところもありました。
 話の根幹は、キリスト教の教義を揺るがす、偉大な秘密なのですが、それを追う暗号や、知らなかった知識が満載で非常に楽しかったです。これを読んでから、フランスやイギリスの現地へ行くと、「話で出てきたところだから」だけではなく、宗教的背景も踏まえて対象を見ることができそうだと感じました。


 ルーヴル美術館の館長・ソニエールは何者かによって殺されようとしていた。彼は何らかの「秘密」を抱いていたが、それを知られることも危険であるが、彼が死ぬことで秘密が永遠に闇に葬られることもまた避けねばならないことだった。彼は死に際に壮大なメッセージを残し絶命した。

 ハーヴァード大学教授のラングドンはソニエールに会う約束をしていたが結局会えなかった。しかし警察から呼び出され、ルーヴルに向かい、ソニエールの遺体と対面することになる。全裸で大の字になった館長の遺体。腹には血で五芒星が描かれている。周囲にはブラックライトを当てなければわからない4行のメッセージと遺体を囲む円。これはソニエール自身が瀕死の状態で残したのもであった。そして、それはダヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」模していると考えられた。
 はじめ、ラングドンは、館長の残した暗号を解くために呼ばれていると考えていた。しかし、暗号解読官のソフィーにより、自分が犯人として疑われていることを知る。
 ソニエールの孫でもあるソフィーと、館長の残した次々に見つかる暗号を解いていく。そこで手にしたものは十字架のネックレスだった。一体館長は何を伝えようとしているのか?それを知るべく、美術館の警察の包囲網から脱出する。

 -「苦痛は善だ」―
 一方、ソニエールを襲った男・シラスは、キリスト教の一宗派である「オプス・デイ」の信者である。彼の使える司教の望みを達成すべく、ソニエールをはじめ、4人の人物を殺害した。「オプス・デイ」は実在の団体で、過激な教義と勧誘で物議をかもし出している。特徴は身体に苦痛を与えることで身を清めることである。オプス・デイは、ソニエールらの所属する秘密結社の持つ最大の秘密を手に入れるべく、鍵となる「キーストーン」を手に入れようとしていた。4人の参事を殺害した今、その鍵を手に入れるときがきたのだが・・・。
 
続きを読む »
2006.03
16
(Thu)

「はてしない物語」 


ミヒャエル・エンデ, 上田 真而子, 佐藤 真理子, Michael Ende / 岩波書店(1982/06)
Amazonランキング:15,771位
Amazonおすすめ度:


 
 ひさしぶりに児童文学的な作品を読みましたが、本当におもしろかったです。ファンタージエンと呼ばれる不思議な世界とそのおもしろい生き物達。アトレーユという勇敢で精悍な少年の姿。バスチアンの冒険。次から次につむぎだされる物語に引き込まれっぱなしでした。バスチアンが読む物語と、そのバスチアンがつむぎだす物語。二重、三重となったおもしろい構造。私達読者もその本の中に本当に入れたら!とおもわずにいられません。
 変わっていくバスチアンの心、失われていくもの、そして、本当に必要だったものを探す旅。子どもが読むとすこし難しいようなところもあるように思いましたが、ただの冒険ファンタジーで終わらないところがすばらしい。
 バスチアンの登場する「はてしない物語」は終わってしまったけれど、ファンタージエンでの物語りはつむぎだされ続ける。それを読みたいと思っても読むことはできない。「・・・・・別の物語の始まりになった。これはまた別の時にはなすことにしよう」という部分が出るたびに、その些細な出来事から始まる新たな物語を知りたいと思わずにはいられませんでした。先を考えるのは読者ということでしょうか?

 ずっと読んでみたいと思っていた憧れの本でした。
分厚く、赤の布で巻かれた表紙。大好きな「モモ」を書いたエンデの作品。でも、子どもの私には高い本でなかなか手が出せませんでした。
 先日、イタリアに行ったのですが、飛行機の中で読む本を考えました。飛行機が落ちたら・・・といらぬ心配をしたため、コレだけは読んでおかねばならない本を考えた末、この「はてしない物語」に行き着きました。買ったのは岩波の文庫版ですが、絶対に将来豪華装丁の本を買いたいと本当に思いました。

***あらすじ
 主人公バスチアン・バルタザール・ブックスは、太っていてみんなにいつもいじめられている弱気な少年。ある雨の日、そんな学校に行くのが嫌になり、小さな本屋に立ち寄った。
 そこで店主が読んでいる赤い装丁の本に惹かれ、その本を盗んでしまう。強い罪悪感から家にも学校にも行けないと考え、学校の秘密の部屋で本を読むことにした。どうせ誰も自分がいなくなっても心配していないのだ。妻をなくしたバスチアンの父親は心を閉ざしたまま。自分のことは必要としていないのだから・・・。

*************************

 「はてしない物語」は、はじめはこのバスチアンの読む『はてしない物語』と、それを読むバスチアンの姿を私達が読む形になっています。話はAtoZの扉絵で区切られています。

続きを読む »
 | ホーム |  »
ブグログ
プロフィール

4040

Author:4040
4040です*
最近のお気に入りは、梨木香歩さん、森博嗣さん、伊坂幸太朗さんです。
私も読んだぞという方は、これもいいぞという方は是非教えてください♪

最近の記事
カテゴリー
オススメ☆

Wishリスト
最近のコメント
最近のトラックバック
おすすめ

ブログリスト

RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧
フリーエリア
ブログ内検索
リンク
新しい本を探しにでかけよう♪

ほんぶろへ
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村 ポータルブログへ
ブログ王へ
amazonさんより

フリーエリア

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。