☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2004.11
30
(Tue)

「流星ワゴン」 


重松 清 / 講談社(2005/02)
Amazonランキング:6,456位
Amazonおすすめ度:


「きよしこ」の重松さんの作品で、日本石油の看板チックな表紙が気になって買いました。

 主人公は、永田という男性。
家庭は崩壊寸前。妻はテレクラで男と不倫を重ね、息子は中学受験に失敗し家庭内暴力をふるう。
永田自身も会社からリストラされ、小遣いほしさに、ガンで余命いくばくもない父親を訪ねていくようになっていた。
そんな駄目男が「死にたい」と漠然と考えていたとき、「オデッセイ」に乗った、幽霊親子があらわれた。
オデッセイというところがリアル(笑)
その父子は5年前に交通事故で死亡した幽霊。彼らは「たいせつな場所」へ連れて行くと言った。
そして、タイムマシーンのように、永田を過去のあらゆる後悔のポイントへと連れて行く・・・。

 どこで道を間違ったか分からない。ソレに気づいたときはもう遅く、変えることは出来ない。
このオデッセイで過去に戻ってもソレは同じ。見つけても何も変えられない。
これからどう生きるかにかかっている。誰もが持ってる葛藤じゃないかなと思う。

 この物語には3組の「父と子」が出てきます。
ひとつは、永田と息子。
ひとつは、永田とその父親(チュウさん)。
そして、幽霊の橋本と息子。
彼らそれぞれがわだかまりを持ってていたり、分かり合えないところがあった。
物語の中で全て解決はしなかったけれど、最後にいい方向に迎えているのは確か。
特に、チュウさんが息子への思いを爆発させるところと、橋本さんと息子の絆が現われる場面には本当に感動しました。

 私は、父にも息子にもなれませんが、父と息子って、娘とはなにか違う絆があったりするんでしょうか。親子の関係の難しさとおもしろさが描かれていました。
親が自分の年に何を考えていたか、私が子どもを持ったときに、子どもの年で何を考えていたのか、考えるのって中々おもしろそうですね。
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2004.11
29
(Mon)

「バカ日本地図」 


一刀 / 技術評論社(2004/09)
Amazonランキング:21,171位
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前に変な本情報で取り上げた「バカ日本地図―全国のバカが考えた脳内列島MAP」(一刀・著 技術評論社)をとうとう購入してしまった。本屋で探して、立ち読みしてみたら、予想以上に馬鹿馬鹿しくて、何故か購入(彼氏が買うと言い出しワリカンで。)
いろいろな勘違い情報を討論しながら、地図が更新されていく形式で、最初の地図と、最後の完成体はまったく違う地図が出来上がっている。なくなった県はもちろんのこと、空中都市、やたら強調された特産物、ありえないものがたくさん登場。何故そうなったのか、過程や理由もものすごく面白かった。
われらが佐賀県についてだけ取り上げてみよう。1回目では長崎県に併合。その後、佐賀はどこかにあるらしいということで「対馬」のところに登場したり、何故か「佐渡島」が佐賀になったりした。佐賀は「どこかにあるのは確かだが、どこにあるかわからない。どこにおいてもしっくり来る」ということだ。佐渡から海底都市に変わり、最後には「SAGA」の表記に変わり、対馬の場所に「SAGA」は落ち着いた。佐賀県ははなわのおかげで、前ならばおそらく1回目更新で消滅して終わるはずのところを、「目立たない」ことでなんとか知名度を得たようだ。
一回見てみてください。笑えます。類似企画に「バカ世界地図」もあるらしい。
2004.11
18
(Thu)

ALONE TOGETHER   


本多 孝好 / 双葉社(2000/09)
Amazonランキング:159,273位
Amazonおすすめ度:


主人公の男の子は、他人と自分の波長を同調させることで、相手の深層心理をつむぎだしていく能力を持っており、関わった人々は、自分が本当はどんな考えを持っているのか、その意味のなさや矛盾などを暴かれていく。1つの事件の解決を導くまでに、たくさんの人の心に触れ、葛藤しつつも彼自身最後には希望を持てるようになるというお話。読まない限り説明つけにくいけど。
ミステリーらしいけど、能力もそんな過激なものではないし、事件も裏も複雑ではないからミステリーという感じはしない。ただ、人間の心について考えさせられる。主人公には、自分の持っている、信じている役割は、誰かのためではなく、結局は自分に都合のいい解釈をしているだけだ、そんなことを暴かれてしまう。でも、その事実にどこかで諦めをつけて、考えないようにしておかないと壊れてしまうんだろうな、きっと。目をそむけているから、うまく生活していけている面もあるんじゃないかと思う。逆に他人を傷つけている場合もあるけど・・。うまくいえない(´`)

彼の能力は一種の「呪い」といわれていた。呪いといっても、カルト的な呪い殺すーみたいなものではなくて、「言葉」で相手の心を暴き出していく。それが、相手を救うことではなく、虚無感、絶望などを与えてしまう結果になってしまうから「呪い」と彼は呼んだんだろう。陰陽師で名や形容、ことばは「呪」である、という清明の言葉を思い出した。

なんか内容に引き込まれるしとても読みやすい本でした。 
♪BGM♪ ZIGZO  何から何まで
2004.11
11
(Thu)

「アジアロード」 

写真家小林紀晴がアジアの国々、タイ・ベトナム・ラオス・ネパール・中国・台湾・沖縄といった場所を旅しながら出会った人々とその写真がつづられている。彼は、会った人々に声をかけ、写真を撮る。自分の国について、シアワセについて、そして日本について短くたずねる。それ以上、彼の意見や見解はない。ただとおりすぎていくものを見守るだけだ。

小林 紀晴 / 講談社(2004/10)
Amazonランキング:165,919位
Amazonおすすめ度:


アジアは近いのに遠いところだ。多分文化もファッションも日本に多く入ってくるのは欧米のものだ。どこか発展途上で貧しい・・・そんなイメージが拭い去れない。『観光』では、カルチャーショックは受けてもそこに生きる人たちのことはかかわらない限り伝わらない。
この本で見たアジアは、急激な発展をとげ、雑踏に溢れる都市や、発展と隣り合わせにある貧しさ、社会主義や戦争時代の傷跡が残る町、昔の宗教を守り続ける町・・様々な面があった。彼が会った人も、修行僧や学生、若者、女優、難民、老人・・・。将来、豊かになるために頑張る人々、豊かな人の反面、貧しい中で生きる労働する若者、宗教に身をささげた人、子どもをさらわれた親子、昔の日本を知る老人・・本当に様々だ。
日本もアジアの一部だ。しかしこの本に出てくる『日本』がどんな国か考えてみると複雑だ。日本は昔、アジアに戦争で侵略し、それが傷としても「なつかしさ」としても残っている。彼らの多くが正規の手続きで日本に来ることはできない。アジアの都市の急激な発展はそのうち東京を越すだろうと若者は言っていた。本当にそうかと疑ってしまう。でも、日本という国、東京は、成長しきって安定という段階にきてしまい、もっと上へという気迫は見られない。この本の中に出てくる若者の何人かは、とても気迫があった。これを見ると東京なんてすぐに追い越されてしまうに違いないと感じた。
この本に結論というものはないけれど、なにかアジアとか日本について考えさせられる面白い本だったと思う。

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