☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2005.02
10
(Thu)

「うつくしい子ども」 


石田 衣良 / 文芸春秋(2001/12)
Amazonランキング:15,692位
Amazonおすすめ度:


石田衣良の「うつくしい子ども」を読んだ。
前から石田衣良の作品を読みたかったんだけど、機会を逃してた。
友達が持ってたので速攻かりた。

13歳の弟は猟奇殺人犯!?
14歳の兄の孤独な闘いがはじまった
と、帯に最初から書かれている。普通のミステリーじゃありえない。
犯人が誰かを最初から頭に入れながら読み進めていくのだ。
事件の内容は「酒鬼薔薇聖斗」事件を髣髴させるものだ。
兄の視点と、新聞記者の視点で話は進んでいく。

弟が逮捕され、一家の生活は悲惨なものになる。
兄は、弟が何故、そんな事件を起こしたのかを知るために、心を開ける友人たちとそれを調べ始める。
それは、罪を軽くしたりするためではなく、弟のことを理解する人も必要だと考えたからだ。
メディアは、こぞって事件の猟奇的な面を取り上げる。地元の住民も、目を伏せるか弾圧する。犯人家族のプライバシーなどない。罪を犯したのだから仕方がないかもしれない。しかし、それを犯したのは彼らではないのだ。
加害者側の苦悩なんて考えたこともなかった。

最後は、ミステリーらしく、サイドストーリーで、弟が犯行にいたった重要人物が明かされ、衝撃的な最後がある。面白かった。
まぁ、被害者の家族に、犯人の家族がカナリ早い段階で謝罪をしたり、最後、人が死んだのに淡々としている中学生とかは、ちょっとありえないけど。

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