☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2005.07
31
(Sun)

「きよしこ」   


重松 清 / 新潮社(2005/06)
Amazonランキング:5,603位
Amazonおすすめ度:


言いたいことが言えない。
そんな「吃音」の障害を持った少年「きよし」のお話。
どもって笑われるのが嫌で、なんでも話せて理解してくれる友達がほしいと、「きよしこ」という少年を空想の中で作り上げます。
「きよし この夜」を「きよしこ の 夜」と勘違いして、できた少年です。
きよしこは「伝わるよきっと」といってくれます。

少年は、父親の転勤で何度も転校をします。
吃音のこともあり、自分の思ったことを伝えられず、友達作りが苦手な少年。
でも、吃音が出にくい言葉を選んだり、得意なことで周りをあっと言わせたりして、
だんだん友達も作れるようになり、自分のいいたいことも伝えられるようになっていきます。

小学校から高校卒業までの少年の成長が見れます。
一つ一つのエピソードは、吃音にかかわらず、どんな子どもでも体験したようなことなんじゃないかと思います。
自分のいいたいことを伝えたり、自分を友達にしってもらいたいと思ったり、悩んだり。
なかでも言葉って難しい。いいと思って言ったことが相手を傷つけたり。逆に、言わなくて後悔したり。
誤解されずに、すべてのことを伝えるって中々できません。それを喧嘩したり悩んだりしながら、伝えていく力をつけていくんですよね。
とてもやさしくておもしろい本でした。

なんだかこの本の表紙がかわいくて、気になって買ってしまいました。
でもいじめとかそんな陰惨な話だったら読みたくないなぁと思ってたんですが、
 読んでみたら全然違いました。
いくら最後はハッピーエンドでも、途中に怒りがこみ上げるような場面や人物がこれ見よがしにいる話は嫌いです。
読んだあとまで考えてしまうから。
 ドラマも同じ。たとえば「女王の教室」とか見たら面白そうだけど、1週間ハラハラ、憤懣持ったまますごすのは嫌です。


♪BGM♪ レミオロメン 春景色
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2005.07
25
(Mon)

「嗤う伊右衛門」 


京極 夏彦 / 角川書店(2001/11)
Amazonランキング:99,400位
Amazonおすすめ度:


どぅも。京極ワールドにどっぷりつかり始めている4040です。
まだ2作しか読んでいませんが、とりあえず、御行又市さんがでてくるシリーズは
この夏読破しようと目論んでおります。

この嗤う伊右衛門は四谷怪談の俗に言う「お岩さん」のお話。
四谷怪談読んだことないのでよく知りません。
お岩さんは、夫の伊右衛門をものすごく愛していたけれど、伊右衛門はお岩さんにひどい仕打ちばかり。
結局お岩さんは殺され、伊右衛門への恨みをもって祟るということだそうです。

しかし、この話の「岩」も「伊右衛門」も全く違った視点で書かれています。
「岩」は、美しかった顔が疱瘡でただれ、醜い容姿。
しかし、見かけを気にしたりせず、いつも凛としている正しい女性として描かれています。
「伊右衛門」は、寡黙で、真面目な浪人。
小股潜りの又市の計らいで、伊右衛門は岩のいる民谷家に婿入りしますが・・・。
伊藤喜兵衛の極悪非道さ、妹を自殺でなくした直助の復讐、喜兵衛に人生をめちゃくちゃにされたお梅。
いろいろな人の思惑や憎しみ、企みのなかに巻き込まれて、岩と伊右衛門はすれ違っていきます。
どこでよじれてしまったか分からないくらい、心と関係はめちゃくちゃに。
最後まで読んで、そういうことだったのか・・・と。

伊右衛門の幸せを願って潔く身を引いたお岩さん。全然伊右衛門を愛しているそぶりを出さない不器用な人です。
しかし、伊右衛門の現状と、自分の行動が無駄だったことを知り、
「伊右衛門様は何故幸せにならぬ」と狂乱して走り出すところはとても悲しいものがありました。
(鬼女と化した岩と伊右衛門が再会したとき、何があったのかが気になります。)

恐ろしいシーンもありますが、これは「怪談」じゃないですね。
悲恋というか、純愛(!?)というか・・・。
なんでうまくいかないんだろうと、悲しくなりました。
切なくて、ものすごく奥深い話でした。

映画にもなっていますね。
岩が小雪で、伊右衛門が唐沢寿明。
しばらくして「伊右衛門茶」が出て、混乱した覚えがあります(笑)
ちなみに、私が買った本の表紙は、写真のものではありません。女の人が達磨抱いているやつです。

時間をちょっとづつ埋めるために買ったのに、読書のために時間を使う感じになってしまいました。(夜中3時まで一気に読んでいました)。
続巷説と後巷説はバカみたいに分厚いので、(睡眠時間)覚悟しなくてはいけません。
姑獲鳥の夏の「京極堂シリーズ」も読みたいー・・・。
脱ミステリーはまだまだ先のようで。

♪BGM♪ L'Arc~en~Ciel 抒情詩
2005.07
22
(Fri)

「ターン turn」  


北村 薫 / 新潮社(1997/08)
Amazonランキング:445,499位
Amazonおすすめ度:


北村薫という作家の本、初めて読みました。
不思議なお話でしたが、久しぶりさわやかめの本を読めてよかったです。

主人公は、29歳の女性。売れない、駆け出しの版画家。
交通事故をきっかけにパラレルワールドに1人閉じ込められてしまいます。
そこは、彼女以外、誰もいない。
しかも、7月のある一日だけが切り取られた世界。
どんな一日をすごしても、3時15分になると、家の座椅子に戻ってしまうのです。
毎日、ひとり、おなじ一日・・・。
好きな版画を作っても、日記をつけても、3時15分になればすべて消えてしまうのです。
151日目に、そんな世界に一本の電話がかかってきて・・・・。

すごくおもしろい設定ですね。
誰もいない世界。何でも好きなことができる。(彼女は、律儀にお金は払いますが)
ただし、時間は「くるりん」してしまうから、何も手に残らないし、ずっとこのままかという不安。
実際あったら怖いですね。
最後に、無駄にすぎていく時間だと思っていたけど、無駄なのは自分の過ごし方のほうだったと気づくところも、希望があってよかったです。
時間って、気づけばすぎている。気づけば22年もすぎてるし。
忘れがちだけど、その一刻一刻が大切なんですよね。

いつも頭の中に聞こえていて、会話していた「声」や、唯一外とつながった電話。
恋愛の話でもある。

淡々としているきれいな本でした。
版画とかみてて、絵描きたいとかも思ってしまったょ。
シリーズで、「スキップ」「リセット」という本もあるらしいので、読んでみようと思います。

♪BGM♪ GLAY×EXILE  SCREAM
2005.07
15
(Fri)

岩井 志麻子 / 角川書店(2002/07)
Amazonランキング:7,545位
Amazonおすすめ度:


「ぼっけえ、きょうてえ」とは、岡山弁で「とても怖い」という意味。
なんだか怖い響きがある言葉ですね。タイトルだけでも。
佐賀弁でゆっちゃったら「がばい、えすか」になって、全く怖くないですからね。(もしくは「どがんでん、えすか」・・・。)

「ぼっけえ、きょうてえ」にしても、収録されてるほかの4話にしても、
なんだか気味悪い、血なまぐさい怖さがありました。
多分この作品に、ぞくっとする怖さ、恐怖は求めてはいけません。そういう怖さは全くないです。
何かすごいクライマックスとかはないですし。
ただ「気持ち悪い」。「キモイ」くらいの表現じゃ足りませんよ。

恐ろしいのは人間。
登場人物の恐れるモノは自分が作り出した陰。

時代背景・設定が生々しいものです。
明治時代の岡山。北部の飢饉が続く農村、魚が取れない貧しい漁村、厳しい労働、村八分、遊女、コレラ、間引き、近親相姦・・・。
これが実際あってたんだろうから、そういう場面だけでも、あぁこういう境遇怖いなと思います。
そこで、なにかに恐怖を抱いたり、憎んだりする感情が描かれてるのかなぁと思います。
よくわかんないですけどね。

全部岡山弁というところも、なんか雰囲気でてました。
岡山の友だちは、すごくを「でーれー」といっていますが、「ぼっけえ」は使わないのかな?

全体的にじっとりしてて、おもしろかったです。
(批判とかできないし、手に取った本はだいたいおもしろくかんじちゃうんですねぇ)

岩井志麻子さんは、よくテレビでお見かけしますが、すごい人ですよね。
ベトナムで、安住アナ1人残して現地の彼氏とホテルの部屋に消えているなんてこともありましたし。
てっきり、恋愛、しかもどっどろのとか、官能小説を書いている人なんだと思っていました。

これ、図書館で目に留まったから借りたのですが、またミステリーかよぅ!
怪談も人間について深く書かれてるんだなぁとか思ってはいるものの、いい加減さわやか路線に・・・。
そして勉強しろ~!

♪BGM♪ the band apart night light

2005.07
15
(Fri)

「ウェブログの心理学」 


山下 清美, 川上 善郎, 川浦 康至, 三浦 麻子 / NTT出版(2005/03)
Amazonランキング:12,989位
Amazonおすすめ度:



これは卒論にしたいテーマのど真ん中というかんじです。

ブログとか、ネットとか新しいからいい本なかったり、少なかったりしますが、購入して正解でした。

 現代のエスプリの「日記コミュニケーション」で紹介した先生方が、97年あたりのウェブ日記時代からウェブログ時代にかけて、調査研究された内容がまとめられた本です。

 目次を記しますと・・・
はじめに

第1章 インターネット時代のコミュニケーション

コミュニケーションの公開化と個人化 / インターネットのコミュニケーション的特質 /ホームページを持つということ /ホームページの読み手であること
【インターネット全体の中で、ウェブログのコミュニケーションがどう位置づけられているか】

第2章 コミュニティに見るウェブログの歴史

ウェブログの草創期はいつをさすのか/登録型リンク集コミュニティに見るウェブログ草創期とその発展/アンテナ系コミュニティに見るブログ・ツール文化の原型/レンタル・サービス系コミュニティの挑戦/日本発ブログ・ツール系コミュニティが目指すもの/ウェブログ・コミュニティの融合と発展に向けて

第3章 ウェブログの心理学

ウェブ日記の動機と効用/ウェブ日記スパイラル/自己表現とコミュニケーション
【97年に実施されたウェブ日記時代の調査のデータによる考察。】

第4章 ウェブログの現在と未来

ウェブログの現在/ウェブログの継続意向に関する社会心理学的研究/ウェブログがインターネット社会にもたらしたもの/コミュニケーション・ツールからソーシャル・ネットワーキングへ/ウェブログブームはどこへ行くのか/おわりに
【ブログ・ツール導入後の調査データによる、ウェブログの現状と今後の展開について】

終章  ウェブログ・個人・社会

附録
・ウェブブログの歩き方 ―――ウェブログを楽しく「読む」「書く」 「つながる」ためのアドバイス
・インターネットブログ関連年表
・ウェブログに関する論文・記事リスト


 ウェブログを書くという行動とその心理について考える際、1章、3章、4章は大変参考になると思います。どのような効用を持っているのか、なぜ書き続けられるのかがわかりやすく説明されています。
 ウェブ日記時代からの継続した研究がなされているので、これから先の研究を見てみたいなと感じました。おもにポジティブな立場から書かれているので、そうではない面についても言及して欲しい。(卒論はネガティブな視点から書きました。)
 また、2章は、ブログが一般的になるまでの道筋がわかっておもしろいです。附録には、ウェブログの楽しみ方や、歴史年表までついています。

 研究や学校の勉強で考えようという人ではなくても、自分が書いているブログって何?と思った人は気軽に読める、中々読みやすく、おもしろい本です。

 何故こんなに人気になっているのか。
 自分は何故ブログを書いているのか、どんな動機があって、どんな内容を綴っているか。
 色々な分類もされているので照らし合わせてみるとおもしろいと思います。

2005.07
12
(Tue)

「巷説百物語」  


京極 夏彦 / 角川書店(2003/06)
Amazonランキング:3,395位
Amazonおすすめ度:


ミステリー大好きなのに、実は読んだことなかった京極作品。
夏の100冊にもあるということで読んでみました。
500ページもあって読み応え抜群!(といっても一日で読了・・・。)

小豆洗いに柳女・・・・。
「百物語」ということで、妖怪の話かと思いきや違いました。
(そいや、私は小学校のとき妖怪大辞典という怪しい本をよんでおりました;;;)
妖怪の仕業に見せかけて、人間の問題を、裏で公にせずに解決していくという、まさに「必殺仕事人」のような小説でした。
御行乞食・小股潜りの又市、山猫廻しのおぎん、事触れの治平という小悪党一味と、考物(作家)の百助が、悪事を闇に葬っていきます。

妖怪が最初から存在のではなく、人がそう思うから存在する。
どの話も人間の悲しい一面、ゆがんだ一面が描かれていました。
だから、すべてが丸く、ハッピーエンドに終わるわけではありませんでした。
なんだか、夢枕獏の「陰陽師」に書かれてることと、本質は一緒かなと感じました。

時代物のミステリーっていいですね。
平安時代の「陰陽師」、江戸時代の京極夏彦と宮部みゆきの作品。
どれもツボにはまっています。
現代のミステリーもおもしろいけど、時代モノのほうが人間のいいところ・わるいところがストレートに伝わってくる感じがします。

今度は又市が出てくるシリーズの「続巷説百物語」「嗤う伊右衛門」をよみたいですね。
後巷説のほうが有名でおもしろそうだし。
あと、「姑獲鳥の夏」!こちらは映画で公開されるそうですが、京極堂という人が事件を解決していく話ということですごく気になります。

・・・・。でもこんなのばっかりで、本棚がなんだかダークになっていきそうです・・・。
なにかもっと別のジャンルのよい話教えてください。

♪BGM♪ 矢井田瞳 孤独なカウボーイ
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4040です*
最近のお気に入りは、梨木香歩さん、森博嗣さん、伊坂幸太朗さんです。
私も読んだぞという方は、これもいいぞという方は是非教えてください♪

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