☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2005.10
31
(Mon)

「センセイの鞄」 


川上 弘美 / 平凡社(2001/06)
Amazonランキング:8,496位
Amazonおすすめ度:



 すごくじんわりと心にくる大人の恋愛のお話でした。

 37歳の月子は、ある日居酒屋で高校のときの国語の先生と再会します。センセイはもう70歳近く。担任ではなかったし、さほど印象があった先生ではありませんでしたが、センセイは月子の名前を知っていました。 それから、約束するわけでもなく、居酒屋の席をセンセイとともにするようになります。居酒屋だけではなく、市場やきのこ狩りに一緒に行くこともあります。
 年を重ねた分、深みがあって、マイペースなセンセイ。逃げてしまった妻がいて、今は一人暮らし。国語の先生らしく、歌や言葉の知識があって、約束するときも先生という感じの話し方です。一つ一つの言葉がゆったりとしていて落ち着きます。
 月子は普通のOLで、一人で生きていても大丈夫だけど、大人にはなれていないと思っているかんじの、淡々とした人です。ちょっとすねたり、不器用な人だなとおもいました。


 微妙なお友達関係が続いていく中、月子に言い寄ってくる男性が現れます。年も年だし、そういう関係になってもかまわないけれど、なぜかはぐらかしてしまう月子。一人が大丈夫だったのに、さびしくて楽しくなくなった。そうして涙を流しているところにセンセイがいてくれるとほっとする。このあたりからだんだんセンセイへの月子の思いが形となって現れてきます。


 先生と教え子という関係はよく驚かれます。
 また、2、30歳離れた老人との結婚も驚かれます。財産狙い?なんて考えてしまわれたりするし、なかなか理解しがたい現象です。
 それが一度に起こっているのがこのお話ですが、ぜんぜんいやらしさは感じられません。30代後半と70代という、父と娘のような関係の中にほっかりと浮かんだ愛にとても、ほっとします。そしてどこか少しさびしくもあります。
 
 居酒屋の描写も素敵です。おじさんがいて、カウンターがある、ごく普通の小さな居酒屋。そこで二人の、各々飲んだり食べたりするものがとてもおいしそうです。日本酒なんて飲めないけれど、お酒を飲みたいなという気分になってしまいます。がやがやうるさいチェーン店や、格好つけた店ではなく、こんなところで飲んでみるのも大人の飲み方だな、と、すこしあこがれてみたりします。

 WOWWOWでドラマ化されていたようです。
 ツキコさんが小泉今日子で、センセイが柄本明。DVDにもなっているようなので、いつか見てみたいです。

 川上弘美さんの文章は(多分)初めて読んだと思います。
なにがそうさせているのかは分からないけれど、とても落ち着く文章でした。また、他の作品も読んでみたいと思います。

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2005.10
28
(Fri)

「ロックンロール」 


大崎 善生 / マガジンハウス(2003/11)
Amazonランキング:147,078位
Amazonおすすめ度:



内容(「MARC」データベースより)
ある中年新人作家が第2作執筆のためにやってきたパリ。そこに突然新米女性編集者が訪ねてきた。新しい恋がはじまるのか、それとも…。ツェッペリンの名曲をバックにパリで繰り広げられる恋模様と人生を描く長編小説。


なんとなく目に付いたので借りてきました。
40歳の新人作家植村吾郎。おじさんが主人公。熱帯魚雑誌の編集長を辞めて、作家業に専念することにするも、2作目を書かないまま、だらだら2年くらいの時が過ぎてしまいました。
 担当編集者の高井真吾に2作目をせかされ、一念発起してパリで執筆活動をすることに。何とか、少年の旅物語を書き初め、山手線のようにルーティンする毎日が訪れます。

 高井の彼女の遍歴は「奈美、美久、久美子」というしりとりで並べられます。
その3人目の「久美子」がまた曲者です。
 久美子は他出版社の新人編集者。ある日、いきなり植村の元に訪ねてきます。
植村はルーティンが崩され、彼女に対する「恋」のような気持ちに揺れ動きます。
 久美子の男性遍歴は、「一真、真吾、吾郎」・・・・。

 ロックらしいロックを聴いたことがないので、それに対するおじさんの精神とか、よく分かりません。
中年おじさんの一時の心のよろめきというかなんというか。
格段おもしろいとか、すばらしい!とか言うわけではなかったけれど、さらりと読める文章でした。

 大崎さんのもっと有名な話から読めばいいものを、ちょっとマイナーなものを選んでしまったみたいです。
「パイロットフィッシュ」とか有名みたいですね。

♪BGM♪ YUKI   WAGON
2005.10
25
(Tue)

「つめたいよるに」 


江國 香織 / 新潮社(1996/05)
Amazonランキング:12,411位
Amazonおすすめ度:



 また昔に読んだ本を紹介します。
 「つめたいよるに」は「つめたいよるに」と「温かなお皿」の二つの短編集が収められた短編集です。
 江國さんの作品のなかで、いちばんこの本が好きです。
とてもみずみずしくて、おちついた心になることができます。
 ゆったりした話、元気な話、面妖な話、切ない話。
「つめたいよる」にのほうは、絵本にしたら、大人も、こどもも好きになりそうな話がたくさんです。実際に絵本になっているものもあります。
江國さんのデヴュー作も絵本でした。その「草之丞の話」も収録されています。
「温かなお皿」は恋愛というか愛がテーマな作品が多いです。
 やっぱり江國さんは、ひらがなの使い方が、絶妙に上手いですね。とてもやさしい文章です。
寝る前に1作ずつ読んで寝るのがお勧めです。

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2005.10
23
(Sun)

薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木 


江國 香織 / 集英社(2003/06)
Amazonランキング:27,842位
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出版社/著者からの内容紹介
恋は世界を循環するエネルギー。日常というフィールドを舞台に、優しく、ときに物憂げに、何ものをも畏れず繰り広げられる、9人の女性たちの恋愛。都会的タッチの「恋愛運動小説」。(解説・唯川 恵)
 
 これは、かなり前に読んだ本なのですが、さらっと再読したので、紹介します。

 9人の女性たちと、その恋愛模様を描いた長編小説です。
 それは、純粋に愛情を求めるものであったり、日常の役割から各別した恋愛であったりします。
 9人の女性と、そのパートナーがいて、その人たちがどこかで絡まりあっているところがおもしろいところです。小刻みに視点が変わりながら物語は進んでいきます。
 序盤は9人のそれぞれの不安定ながらも、ゆっくり進んでいく立場が描かれ、中盤から、それが少しずつ崩れ、方向が変わっていく様子が描かれます。
 
 立場が変わると求めているものも当然変わってきます。誰一人と、満足した愛のある生活なんて送っていないみたいです。恋愛して、結婚したら、それは恋愛ではなくなり、また新しい恋愛がほしくなる・・・。不倫の構造って単純で、悲しいですね。
 下の説明だけ見るとどろどろしている不倫話・不和話にしか見えませんが、そこは江國さんの作品。綺麗な言葉と、ディティールまでこだわった世界観で、さらさらと、単調に流れていきます。
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2005.10
22
(Sat)

「冷たい密室と博士たち」 


森 博嗣 / 講談社(1996/07)
Amazonランキング:133,198位
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 同僚の喜多助教授の誘いで、N大学工学部の低温度実験室を尋ねた犀川助教授と、西之園萌絵の師弟の前でまたも、不可思議な殺人事件が起こった。衆人環視の実験室の中で、男女2名の院生が死体となって発見されたのだ。完全密室のなかに、殺人者はどうやって侵入し、また、どうやって脱出したのか? しかも、殺された2人も密室の中には入る事ができなかったはずなのに? 研究者たちの純粋論理が導きでした真実は何を意味するのか。

「すべてがFになる」の続編、S&Mシリーズの2作目です。
でもFよりも前に作られた作品です。
Fよりも、単純で分かりやすい内容でした。Fは犯人も、密室トリックも高度で、現実とかけ離れた感がありました。でも、この作品は、舞台は大学で、密室トリックも、わかりやすく(とはいえ、見抜けたわけではない)、犯人も出てくるのも普通の理系の人です。
 すごく論理的に進める話なので、作品の全体で重きにおかれているのは、「いかにして犯行が行われたのか」です。「なぜ犯行が行われたのか?」という心理ではなく、物理的な面から事件は解決されていきます。だから、今回は特に動機がちょっと普通すぎるというか、最後に簡単に説明しすぎな感はいなめませんでした。
でも陳腐と言うわけじゃなくて、ちゃんと面白かったです。
 今回は、犀川先生の親友・喜多先生が登場します。彼は静かな犀川先生と違い、陽気な人です。この後の作品にもでてきたりするんでしょうかねー。

 森博嗣さんの作品は、「関係のない」表現や描写が多いとか、人物ができていないとかイロイロ批判もあるみたいです(うーん、残念だけど、仕方がない)
 文章の質感も、物語の進み方にも、相性がありますからね。
まぁ、この作品は、初めて小説を書いた段階で作成した作品なので、作者の住んでいる環境とか、考えとかが色濃く出てしまうのは仕方ないんじゃないかなぁと思います。大学の描写とか。

 続きを読むかどうか検討しています。10巻は結構果てしないよ。
「女王百年の睡魔」を読んだら、他のも読んでいきたいですね。
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2005.10
21
(Fri)

「傷口にはウォッカ」 


大道 珠貴 / 講談社(2005/01/28)
Amazonランキング:248,427位
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 「そりゃぁ痛そうだ」と思って、読みました。
自堕落な小説でした。
主人公の女性は、フリーターの若者かと思いきや、40歳のおばさん。
甥や姪を、豆乳を口からたらして脅かすところから話は始まります。
犬にかまれた傷にウォッカを吹きかける。なんなんだろうこの人はと思いました。
 話は、大体、彼女の人生を振り返る感じで、友人関係や家族や恋人との微妙な関係や生活がなぞられます。まったくうらやましいとも感じないだらしがない生活です。
 彼女の家族は変。妹は1と2であらわされるほど、関心が薄い対象。両親は信頼しあっていないようです。父親は自由人という感じですが、お金持ちなので、彼女はお小遣いをたくさん手にします。そんな中でも、彼女は弟が大好きで、それは恋をしてしまいそうになるほど。
 彼女に影響を与えているのは、幼馴染の万葉さん。仲がいいのか悪いのか、依存しているのか嫌いなのかよく分からない関係です。
 その他、恋人だった人や現在の恋人などが出てきます。
 先の展開がどう転がる話なのかまったくつかめませんでした。
そして、大きな展開もなく終わってしまいました。
 こういう、生活にも、男性にもだらしがない感じの人の小説はありますが、私は、どう解釈していいのか、やっぱりわかりません。
文学的価値とか、わたしにはぜんぜん分からないですし。
執着するものや人がないと言うか、なんだか寂しい女の人だなと思いました。
 まぁ、そんな感じで、この小説はあんまり楽しく読めませんでした。
2005.10
18
(Tue)

「姫椿」 


浅田 次郎 / 文芸春秋(2003/09)
Amazonランキング:43,331位
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 浅田次郎さんの短編集です。
そういえば鉄道員も短編集でした。ハードボイルドから歴史小説、人情物までなんでも書ける人だからほんとうにすごいです。

シエ(xie シエ)[漢字でけもの編に解] <心温まる話>
姫椿         <絶望の中に見た過去と、少しの希望>
再開         <現代ホラー!?>
マダムの咽仏     <オカマの人生>
トラブル・メーカー   <現代「ある意味」ホラー>
オリンポスの聖女   <なんだか昔のにおいがする恋愛>
零下の災厄   <事実は小説より奇なり>
永遠の緑   <競馬と親子・夫婦愛>

「シエ」がよかったです。シエは中国の伝説の動物であり、善人と悪人を見分けるという動物です。大切な犬を亡くした女性がそのシエに出会います。
一番不幸なことは、幸せを拒み続けること。最後は、ありがちと言えば、ありがちな展開です。でもとてもほっとするのでこんな話も悪くないし好きです。
 「姫椿」と「マダムの咽仏」、「永遠の緑」も同様に救いや希望のある話でした。
ほかのものは、なんだか現代社会の切ない現実を表しているものや、それゆえに怖い話でした。
2005.10
17
(Mon)

「すべてがFになる」 


森 博嗣 / 講談社(1996/04)
Amazonランキング:31,407位
Amazonおすすめ度:



 14歳のとき両親殺害の罪に問われ、外界との交流を拒んで孤島の研究施設に閉じこもった天才工学博士、真賀田四季。教え子の西之園萌絵とともに、島を訪ねたN大学工学部助教授、犀川創平は一週間、外部との交信を断っていた博士の部屋に入ろうとした。その瞬間、進み出てきたのはウェディングドレスを着た女の死体。そして、部屋に残されていたコンピュータのディスプレイに記されていたのは「すべてがFになる」という意味不明の言葉だった。(Bookデータベース)

 森博嗣さんのデビュー作(本人にとっては4作目)であり、以後10巻続く「S&Mシリーズ」の1作目です。ほんとうにおもしろかったです。
 Sは犀川創平、Mは萌絵です。この二人を中心に謎が解かれていくのですが、この萌絵は普通のミステリーには出てこないようなヒロインです。彼女は頭脳明晰(暗算がすごく得意)、美人で、しかもお金持ちのご令嬢。親戚もそうそうたる面々です。事件も二人がかなりの知性を発揮します。萌絵は「こんな女いないよ」と嫌われてしまいがちな人です。でも、それはそれで別に私は気になりませんでした。焼きそばをたべたことがないとか面白いじゃないですか。萌絵⇒犀川のちょっとした恋愛感情も見え隠れします。

 で、本編ですが、はじめはどんな展開になるのか予想がつきませんでした。謎の中心は、王道「密室トリック」です。考え付かないようなトリックや、その裏にあるストーリーがあって本当に驚きました。作者が工学部教授で、主人公も工学部で、舞台も研究所だということで、難しいプログラミング用語が出てきますが、トリックを理解する上では、とても分かりやすく、知識がなくても大丈夫です。

 96年と言うことは10年位前の作品ですね。今さら読む人いるのかいないのかという感じですが。
私は「ノベルス」というカタチの本を初めて読みました。背表紙とかデザイン悪いし、おじさんが読むものだと思っていました。大きさも中途半端で分厚いし、2段組は好きじゃない。だから見向きもしなかったんですね。
この作品は図書館で借りたノベルスですが、ちゃんと文庫版もあるようです。小さい文庫のほうがやっぱり好きだなぁ。

 そういえば、今まで、ミステリーと怪談・ホラーがごちゃ混ぜになっていました。クリスティとか乱歩とか、宮部みゆきとか、今まで読んできた中ではその辺がミステリーですね。ミステリーはやっぱり面白い!とりあえず、あと2・3冊は森博嗣ブームは確実に続きます。
 
 これから下はどんな話なのか、「謎」を中心にメモしておきます。
だから、ちょっとネタばれです。(確実に犯人と裏話は分かりません)

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2005.10
14
(Fri)

「女王の百年密室」 


森 博嗣 / 新潮社(2004/01)
Amazonランキング:14,732位
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 舞台は2113年の地球のどこか。小型飛行機で見知らぬ土地に不時着したミチルと、ウォーカロン(人に近いロボット)のロィディ。森の中で、小さな都市にたどり着きます。そこは女王デボラ・スホが統治する、まさにユートピアのような、誰にも知られていない都市、ルナティック・シティでした。100年前の風貌を残すその小さな都市。そこに滞在する間に、王子が殺害されるという事件が起こりますが・・・。

 この作品は、魅力的な人物と伏線と世界観がたっぷりでした。また、人間の尊厳とはなにかを問いかけると言う深い点にも言及されている作品です。さらっとも読めるし、読み返して余韻を味わうもよしです。
 謎は王子を殺害したのは誰か、だけではありません。ルナティック・シティというユートピアの謎、年をとらない女王、「死なない」市民、ミチルとその過去の事件、ミチル自身の謎。殺害トリックもですが、その世界の謎のほうにも、かなり興味を惹かれました。
 また、100年後の未来というところも面白いです。

 ひさしぶりに、ミステリーを読みました。陰陽師とか怪談ではなく(笑)ね。
この本はとても気に入りました。買ってよかったです。もう一回読もう!ミステリーはもう一度読むのが好きです。「あぁそういうことか。ここに伏線がっ」みたいな感じがたまりません。
 続編も是非読みたいです。
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2005.10
10
(Mon)

工学部・水柿助教授の逡巡 


森 博嗣 / 幻冬舎(2004/12)
Amazonランキング:53,036位
Amazonおすすめ度:


 森博嗣さんの文章のおもしろさにはまってしまったので、前作「工学部・水柿助教授の日常」の続編であるこの本も読みました。
 
 水柿教授は某国立大学・工学部建築学科の助教授。
今回は、日常よりも、作家になってしまった水柿君の生活についてのお話でした。
以前にもまして、文章の回りくどさ(失礼)や冗句は健在で、思わず噴出してしまいます。
 今作で一番注目したいのは、妻・須磨子さんです。自由奔放な須磨子さんの一言で水柿君は小説家になってしまいます。小説家になって起こったこと、変わった生活。その中で、須磨子さんは頻繁に出てきます。水柿夫妻は非常にさっぱりとしているのですが、須磨子さんが変なところで嫉妬してしまったり、水柿君の小説に批判をしたりするのが面白いです。須磨子さん大好きです(笑)
 この「日常」のほうを、工学部の人(笑)に見せたところ、「論理的で、かなり身近だ」などと気に入ってくれたようです。このまま、読書家に変えてしまいたい勢いですが、多分それは無理でしょう。はたまた、須磨子さんのように「君、小説書いてよ」と、頼んでみても、書けないでしょう。
 
 そこで、分かったことがありました。
 この本の中で、名詞の後ろは必ず「-」で伸ばさない表記になっていました。例えば「×ミステリー⇒○ミステリィ」「×スーパー⇒○スーパ」というような感じです。なんでだろう?と思っていました。
 実は、これは、工学部などの文章の中では、最後は伸ばさないように表記するという鉄則があるらしいのです。工学部助教授である作者が書いたからそうなってたのですね。

 そろそろ、森博嗣さんの、本格的な小説を読みたいものです。彼の本は100冊以上もあり、シリーズ物も多いので、どうしたものでしょうか。京極さん以上に取っ掛かりが難しいです。(京極さんブームはまたそのうちくるでしょう)
「すべてがFになる」という本から読むのがよいとお薦めしてもらったので、それから読んでみようと思います。でも、以下10巻続いているというのにちょっと恐怖を感じないこともありません。

2005.10
09
(Sun)

大人のぬりえ 

"William Morris Stained Glass Coloring Book"
(Dover Pictorial Archives)   \ 708

william
 私の好きなことのひとつは絵を描くこと。
なのですが、大学生になってまともに描いたことがありません。
たまに一念発起してモデルを見ながら鉛筆書きしたりしたことはあります。
でも、こう、趣味だったものが遠ざかった感じがしていました。
高校のときみたいに、油絵とか水彩画とか描ける訳でもない。描こうと思えばかなりの準備が要ります。あと、なんだか想像力というものが私には欠けているので、イラストを編み出したりもできないんですね。もう、本当にパンダを描くくらいです。
 たまに「あぁー絵が描きたいな、しかも色つきで」と思うときがありました。
でそれを満たしてくれそうなものを発見しました(前置き長いなぁ)。

塗り絵です。

 といっても、子供のぬりえではなく「大人の塗り絵」です。
最近、認知症防止(?)に、大人のドリル系がはやっていますが、その中にも塗り絵があります。花の絵とかが淵線だけ描かれていて、それに絵の具か色鉛筆を使って塗るというものです。すべてが、認知症予防の本ではないはず(^^;)
 私が見つけたのは、花の絵のぬりえの本が多かったです。あと浮世絵もありました。モナリザなどの有名絵画の本もありました。
「きいちのぬりえ」なんてのもありました。日本を感じます。
大体1冊1000円前後でした。
でも、花の絵は面白くない。それでもう少し探してみたら、amazonで外国の塗り絵を見つけました。

 海外でぬりえは「Coloring Book」というみたいです。
 私が買ったのは「William Morris StaindGlass Coloring Book」というぬりえ。
ステンドグラスのような太い線で書かれたぬりえの本で、紙がトレーシングペーパーみたいに透けているのでとても綺麗です。塗ったら裏から色が透けて見えます。
 絵柄は、植物を配置したものか、中世のキリスト教画のように裸身の人間や天使の絵です。16枚ついています。

 
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2005.10
07
(Fri)

「フライ、ダディ、フライ」 


金城 一紀 / 講談社(2003/02)
Amazonランキング:7,587位
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 娘をボコボコにされた鈴木一。しがないオッサンは、偶然出会ったスンシンら、5人組の高校生の”特訓”を受けて、娘の敵を討ち、娘の信頼を取り戻すべく立ち上がります。
 厳しくも、なんだか面白い特訓と、スンシンと鈴木さんとの信頼関係の芽生えがとても面白い作品です。

 映画がかなりよかったので、方々からのお勧めもあり、原作を読んでみました。映画とほとんどがシンクロする内容で、映画を思い出しながら楽しく読めました。

 違うところもいろいろありました。
 鈴木さんを応援する「外野」の方が、バスのスタメンだけではありませんでした。
縄で木の枝に登るとき、神社に来た老人たちが見ていて、彼らが、ジュースやらなにやらをお供えしていき、最後には賽銭まで鈴木さんに上げるというストーリィもありました。
 映画では賭けがばれて鈴木さんが怒りましたが、原作ではスンシンがヤンキーを殴ったのを見て怒り、自分の非力さにも怒っていました。
 在日であるスンシンの少し深い話も映画とは少し見せ方が違いましたが、記されていました。
 あと、スンシンが読んでた文庫本は、アガサ・クリスティの「オリエント急行の殺人」だったんですね(笑)夏休みに、クリスティを読破しようとしていたようです。(オリエント~は最高なミステリィですね。こちらもお勧め)
 これは、映画から見ても、原作から入っても、どちらも満足できます。お勧めです。
岡田君の演技ははまってたんだなぁとやっぱり実感。
2005.10
06
(Thu)

「And Now You Can Go」 

「行く先は晴れやかに あるいは、うろ覚えの詩が世界を救う」
 ヴェンデラ・ヴィーダ 秦隆司 訳
("And Now You Can Go" by Vendela vida)


vendela.jpg
 めずらしく、外国の作品をよみました。なんとなくタイトルで選びました。
 主人公はアメリカ・コロンビア大学の大学院で美術史を勉強している学生エリス。
 物語は、エリスが、公園で突然男に銃を突きつけられるところから始まります。男は一緒に死ぬのだと言う。
エリスは何とかして逃れるため、死ぬことは愚かだと諭すようにうろ覚えの詩を暗誦し始めます。
男は、エリスのほうが悲惨な状況にあるのではないかと思い、立ち去ります。
エリスは無事、開放されたのですが、心や生活はすっかりかき乱されてしまいます。
 恋人や数々のボーイフレンド、大切な友達、陽気なドアマン、仲があまりよろしくない同居人、妹や両親といった人間関係のなかでエリスは葛藤します。
休暇で、実家に戻り、母についてフィリピンの医療支援活動参加することで、彼女の中でなにかが変わります。
 最後、発見したあの「男」を前にして、エリスはどんな判断をくだすのでしょうか。というのがこの本の主な内容です。

 文化の違いからか、訳だからか、読み進めにくかったです。
この本の特徴は、過去形がないこと。進行形で物事が語られます。「私は聞いた」ではなく「私は聞く」という風に。独特の文章なのでちょっと読みにくい。
エリスは、人にべたべた頼る女の子ではなく、どこかクールな印象の女の子です。アメリカの10代の女の子を、徹底的にリサーチした著者が書いた作品なので、現代アメリカの若者の生活が見れました。やっぱり読んでいて、日本の女の子とは違うなとかんじました。
ストーリーというより、こういう細かい会話や生活の部分がおもしろい本でした。
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4040です*
最近のお気に入りは、梨木香歩さん、森博嗣さん、伊坂幸太朗さんです。
私も読んだぞという方は、これもいいぞという方は是非教えてください♪

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