☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2005.12
31
(Sat)

2005年もおしまい 

 2005年もおしまいですね。
今年は出版社を受けてみようという無謀な就職活動をしたおかげで、たくさんの本を読む機会を得ました。そのおかげで(出版社には落ちましたが)読書熱が出てきました。
 今年は1年間で74冊くらいの作品を読みました。(←手帳につけていました。)学術書は除いていますが。もっと読めたような気もしますが、まぁいいや~。
 今年の一番興味深かった作品は、浅田次郎さんの「蒼穹の昴」ですね。去年の大晦日あたりから正月にかけて読んだ作品で、一番印象に残っています。2回読みました。
 一番気に入ったのは森博嗣さんのミステリィ小説。
S&Mシリーズにかなりはまってしまいました。
ただ今9作目を読んでいます。それで年越しでしょうか。
 あと、京極夏彦さんや夢枕獏さんの小説もよかったです。途中で止まっていますけれども。

 何か得られるような本をあまり読んでいないので、なにか(私の中のイメージで)"すごい"本を読んでみたいです。
 来年は社会人になるので読む時間ができるかどうか謎ですが、
うまい具合に時間を作ってたくさんの作品を読みたいです。
 それでは、よいお年を・・・。
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2005.12
29
(Thu)

「今はもうない」 


森 博嗣 / 講談社(1998/04)
Amazonランキング:位
Amazonおすすめ度:


久しぶりの読書です(^^)

 S&Mシリーズ8作目。今回の作品は今までの作品とは違った面白さがありました。
 いつもだったら、犀川先生や萌絵、事件に関係する人の間で視点を変えながら事件が進んでいく。でも、この作品は、笹木という男性の視点だけで事件が描かれていた。その幕間で、萌絵が犀川先生に事件について説明しているという形です。

 フィアンセと友人の別荘で過ごしていた笹木。居心地の悪さから森の中を散策している途中、偶然、西之園嬢に出会う。
 笹木の滞在する橋爪氏の別荘で、その晩、若い美しい姉妹が別々の部屋で死んでいるのが発見された。隣り合わせのその部屋はどちらも密室状態。一見自殺のようにも見えたが、西之園嬢はそれが他殺であると指摘する。彼女たちの死因は何か、どうやって部屋から犯人は出たのか、なぜ別々の部屋で、なぜ彼女たちは殺されてしまったのか。西之園嬢と笹木はこの謎に挑んでいく。そして、事件を推理していく中で笹木は西之園嬢に惹かれていく。

 事件の謎解きだけが、作者が読者に与えた謎ではありませんでした。
最初は、今何がどうなっていて、誰が犯人なのか、普通にミステリーをよんでいたけれど、途中で「あれ?」って思うところが出てくるんですよ。
 それは、事件そのものよりも、この話自体の構造で森さんが読者に吹っかけた罠だったというか・・・。
 シリーズも8巻になってきたら、誰もが思い込んでしまいます。本当に。本編のトリックよりも、そっちのほうに喜んでしまいました。
ですので、解説や、書評、最後から読むなんてことしたら絶対損する作品です。
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2005.12
19
(Mon)

「スノードーム」 

 

アレックス シアラー, Alex Shearer, 石田 文子 / 求龍堂(2005/01)
Amazonランキング:位
Amazonおすすめ度:


話は、科学者であるチャーリーの語りから始まる。
チャーリーの同僚、若い科学者のクリストファー。彼は「光の減速器」という途方もない研究をしている変わり者だった。人付き合いがなく、研究ばかりしている。その彼が、ガラスの置物と原稿を残し、突然失踪してしまった。ガラスの置物は、よくある液体と雪に見立てた飾りがはいったドームによく似ているもので、クリスはそれを誰にも触れさせず、机に固定するほど大切にしていた。異常なくらい大切にしていたドームなのに、クリスはそれを置いて消えてしまった。そして、原稿のほうにはクリスが書いたある物語が書かれていた。

 その物語が話の本編。
 話には、幼いクリス、売れない画家の父。踊り子をして生計を立てる女性ポッピー。ポッピーに思いを寄せる彫刻家エックマン氏。
 すばらしい微細な彫刻を作るエックマン氏の憎しみ、クリスの愛。
 彼らの信じられないような話がそこには描かれていた。
 
 話を読み終えたチャーリーはなにを思っただろうか。
 ただの研究に失敗し、失踪した科学者の戯言か。
 悲しい運命と愛の真実か。
 残された選択肢はとても大きかった。

 
 「チョコレートアンダーグラウンド」「青空の向こう」など、シアラーの作品は児童文学というイメージが強かった。子どもはもちろん大人もおもしろいと思える作品。でも「スノードーム」はすこし違う。人間の悲しい面や、そこから生まれる愛情について描かれていて、子どもには難しい内容だと思う。家族愛や、別れを書いて愛情を単に表現しているものとはすこし違う。人間の本質的な所、醜いところ、そういうところを描くことで愛を表現している。

 原題は『The Speed of the Dark』~闇の速度~。
「スノードーム」はエックマンとクリスにとっての重要な世界。
闇の速度はその鍵となるキーワードだ。
 彼らの運命がだんだん暗い方向に進んでいる雰囲気をかもし出している題名だと思う。

 話の展開もおもしろかったし、とても心に残る内容でした。
寒い冬に、しんみりする話はどうでしょうか。
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2005.12
14
(Wed)

「グラスホッパー」 


伊坂 幸太郎 / 角川書店(2004/07/31)
Amazonランキング:13,725位
Amazonおすすめ度:



伊坂幸太郎さんの作品をはじめて読んだ。
『オーデュボンの祈り』という作品をよく目にしていたけれど、厚くてちょっと敬遠していた。「グラスホッパー」は、たまたま返却棚に置かれていて、ちょうどいい厚さだったので読んでみることにした。

 全体的に、暗くて重量感のあるストーリー。
裏社会の人が中心だし、人が死ぬところの描写がグロテスクなので・・・。
 
 話は、復讐心に燃える「鈴木」、功名心を求める「蝉」、過去の生産に走る「鯨」の、3人の男の視点から描かれている。
 視点が変わるたびに、それぞれの苗字の印鑑が押されているのが、また重々しさをかもし出している。
 
 「鈴木」は、妻を殺した男に復讐するため相手の会社に潜り込んだ普通の若者。敵は、非合法の会社「フロイライン(令嬢)」の社長の息子である。しかし、その敵は、鈴木の目の前で何者かに背中を押され、車に轢かれ死んでしまった。社長息子の背中を押し、復讐の機会をうばった「押し屋」なる人物を鈴木は追いかける。
 「鯨」の仕事は「自殺を強要させる」ことだ。政治家などの依頼で多くの人間を自殺させてきた。しかし、彼はその自殺者の亡霊に悩まされている。すべての過去を清算するために、関わる人間を次々に消していくことを決める。
 「蝉」は、岩西という男が持ってくる仕事、つまり人殺しを、実行する役目をおっている。命令どおりに動く束縛から解放され、自由を手に入れるために、「大物」を自分の手でしとめようと考える。
 
 このばらばらだった3人が、(人を殺しながら)徐々に絡まってくる過程が絶妙。途中からは、鯨⇒蝉⇒鈴木⇒押し屋の追いかけっこみたいになっている。中心には「押し屋」の存在があるのですね。

 最期は、意外にあっさりとした終わり方だったけれど、全体的に重々しいので、私はあれくらいの都合のよさで終わってくれてほっとしています。「押し屋」の人柄と、丸く収まるところが初心者にも優しい(笑) 
 鈴木さんが、京極「巷説百物語」の山岡百介とちょっとかぶったかも。知らないうちに利用(活用)されて、最期になにがどうなっているのかわからなくなって、説明されて「そんな~」みたいな感じが。

 「グラスホッパー」は「バッタ」という意味。
芝生の上をホップしている虫か。生物で習った「群集相」のバッタが人間になぞらえられている。黒色で、翅が長く、凶暴なバッタだ。群集相は密集した場所で暮らすので、餌がすぐに不足する。そのため、別の場所に飛べるように飛翔力が高くなっている。都会にうごめく人間は、この虫のようであり、しかし、遠くには飛べないので、ただただ凶暴であるということらしい。
 そうではないことを信じたいものですねぇ・・・。
2005.12
13
(Tue)

「パンク侍、斬られて候」 


町田 康 / マガジンハウス(2004/03/18)
Amazonランキング:18,772位
Amazonおすすめ度:


 
 町田康の作品をはじめて読んだ。
 「パンク侍~」が発売されたとき、新聞の書評を読んでおもしろそうだと目をつけていた。表紙も本人のさすらう写真でなんとなくカッコいい。読みたい、けどお金がないということで、冒頭だけ立ち読みした記憶があります。すごくインパクトがありました。
 だって、侍が現代言葉でしゃべっているんですもの。
現代口調ならまだしも、シューアイスとかウィルスとかビジネスとか思いっきり現代の名詞が使われていて、その型破りな文体がとてもおもしろそう!と。
 でもなんだかんだ、ハードカバーは買えないので読まず。ようやく図書館で見つけて読むことができました。

 舞台は江戸時代の弱小の藩。牢人・掛十之進は、冒頭から奇怪な宗教団体「腹振り党」の信者を斬り捨てる。世の中には腹振り党なる、新興宗教がはびこっており、その団体のせいで世の中が悪い方向に進んでいるのだ。彼は弁舌と剣の実力を発揮して腹振り党征伐のエキスパートとして活躍することになる・・・・のかなぁ?みたいな話です。
 
 文章が時代劇であるという枠を完璧に超えてしまっていて、なんでもあり。でもそれがおもしろい。パワーがあるというか、パンクがどんなのかわからないけれど、そういう感じなのかもしれない。
 一人の人間が、延々と(たまに話の筋に関係ないような)愚かな人間関係やビジネス(!!)の構造みたいなことを考え続けるところがたくさん出てくるけれど、そういうものも、的を得ていておもしろい。よくこんなにイロイロ考え付いて書けるものだと思う。

 腹振り党の設定も突飛ですごい。「党」とか「団体」とか江戸時代にあったのかな。腹を振るという馬鹿馬鹿しい行為を続けることで、世の中を飲み込んでいる「条虫」が馬鹿馬鹿しさに苦しみだし、この穢れた世の中(つまり虫の腹の中)から、排泄物として外(つまり天国みたいなところ)に脱出できるという宗教だ。死してまで踊り続けることで、仕事をしなくなるため、街は廃れていくという恐ろしい宗教なのである。突拍子もないけれど、何かに熱狂してしまう現代の若者つうじるものを感じてしまった。新興宗教がどうとかというよりも。

 たくさんの人が出てきますが、とにかく「バカな人間」がたくさん出てくる小説だと思う。こんな馬鹿にあんな馬鹿。馬鹿な人間と馬鹿な行為のオンパレード。最初に出てくる掛も、すごい切れ者かと思ったけれど、やっぱり馬鹿な人間だった。「侍」が馬鹿だとかいうのではなく、現在の人間の馬鹿さ加減にそっくり当てはめることができるところがすごい。
 
 最期のほうは、なにがなんだかわけわからないくらい、ほんとうにめちゃくちゃになって(気持ち悪いわ、汚いわ)しまうけれど、一番最後の終わり方が、スッパリとしていたので、スッパリと読み終わることができた。

 「告白」が出て、たびたび新聞で町田康作品の書評みたいなものを見つける。彼が想定しているテーマは奥深くて難しそうだった。この作品もそういうテーマがあるに違いないけれど、私にはそこまで理解できません難しいよ!
 でも、また今まで読んだことのないタイプの本が読めました。おもしろかったです

 決しておしとやかで、綺麗できちんとしたお話ではないので注意です。元気があるときに読むと、楽しく読めるのではないかと思います。
2005.12
07
(Wed)

「臨機応答・変問自在」 


森 博嗣 / 集英社(2001/04)
Amazonランキング:45,460位
Amazonおすすめ度:



 これは完璧にちょっとした暇つぶしになりそうだったので読んでみました。
 犀川先生のように、森教授は大学の講義で、出欠もとらないし試験も行わない。では、なにで成績をつけるかというと「質問」で評価するのだ。質問を授業の終わりに出させて、それのよしあしで成績をつけているそうだ。質問には短いコメントをつけて返却するが、それは、全てパソコンのデータに記録されている。
 その質問たちの中で、講義にまったく関係のない質問ばかりを集めたのがこの本だ。それぞれの質問には、「返答」ではなく「コメント」がついている。だから、答えじゃなくて「大学生なのだから調べて自分で考えなさい」的なコメントもある。
 それだけ、大学生なのに、かなりくだらない、幼稚な質問もある。その返答も短く、そっけない。けれどなんだかおもしろい。そんな不思議な本だ。ちょっとした勉強にもなるし。
 質問をすることは簡単なようで意外と難しい。いざ質問となると、どれも分かっていることのように見えて質問をすることができない。でも実は何も分かっていないから質問が出ないのだと思う。呈示されたものを理解していたら自然と疑問も出てくるはずだ。質問するということについて少し考えさせられた。
 だから新書なのだろうか?なんでも本にできるんだなぁ。

 読んでいて、S&Mシリーズのの犀川先生の考えていることは、やはり、森教授の考えていることなんだなぁと感じた。直方体が好きだ(笑)とか、一日は20時間、週5日がいいとか。
 大学の先生っておもしろい。あと少しで卒業だけど、もっといろんな先生と関わっておけばよかった。人間観察しておけばよかった。残念。

 クリスマス前ということで、デザインを綺麗なものに変えてみました。が、いささか見にくいですねぇ・・。まぁいいか。右上のほうで読んでいただけたらうれしいです(^^;)26日には変えます。
現在「パンク侍、斬られて候」を読書中~。「S&M」と「海辺のカフカ」は続きが借りられていて読めないので。
2005.12
03
(Sat)

「海辺のカフカ(上)」 


村上 春樹 / 新潮社(2005/02/28)
Amazonランキング:3,985位
Amazonおすすめ度:



  村上春樹はかなり有名な作家だけれど、今まで1冊も読んだことがなかった。”中毒”になってしまう人もいるほどだと聞くし、日本の現代文学の上でも特徴的な人だとも聞いたことがあるような気がする。はじめ、村上龍と混合しかけていた。「ノルウェイの森」とか「ねじまき鳥クロニクル」とか、最近では「アフターダーク」「東京奇憚集」と結構名前は知っているのに、一体どんなかんじの小説を書いているのかも知らなかった。
 ずっと気になっていたけれど、なんとなく読む気がしなかった。でも、この前、なぜか読む気になったので、在庫の中で一番新しかった「海辺のカフカ」を読むことにした。

 物語は二つの視点から進んでいく。
 中学3年生の少年「田村カフカ(仮名)」は、長年温めてきた家出の計画を実行し、何の当てもないまま四国・香川に移る。その途中、目覚めたら見覚えのない場所にいて、血で服が汚れているという謎の出来事に遭遇する。
 彼は、そこにある小さな歴史ある図書館に通い、そこでであった大島さんや佐伯さんという、一風代わった人々と接し、生活していくことになる。多くの書物を読んできたためか、彼と大島さんの会話は非常に哲学的である。
 もうひとつの視点は「ナカタさん」。戦中、山梨の山奥で不思議な事故と、それで記憶を全てなくした中田少年についての、米軍の報告書から始まる。そして、視点は初老になった「ナカタ」さんに移る。ナカタさんは事故の後遺症で障害が残り、識字能力がなく、都の保護を受けて暮らしている。他の人間と同じようには生きれないけれども、それでも彼は慎ましやかに幸せに暮らしていた。猫の声を聞けるナカタさんは、迷い猫探しのをしている中、「ジョニー・ウォーカー」なる怪しい人物に遭遇する。ナカタさんはジョニー・ウォーカーに出会ったことで四国を目指すことに・・・。
 現実的な話だと思っていたら、違った。非現実的な要素がたくさん入り込んだ、ある意味ミステリィだった。ナカタさんの周囲で起こることは全て非現実的だ(空からいわしや蛭が降ってくるとか)。
 謎はたくさんある。ナカタさんのであった事件はなんだったのか。ナカタさんはジョニー・ウォーカーを本当に殺してしまったのか。ジョニーは何者で、カフカの父親であると考えられるが一体なんで?ナカタさんの影は何で薄いの?なんでいわしとか蛭が降ってきて、ナカタさんはそれを当てれたの?カフカ少年はなぜ血をつけて倒れていたの?カフカの心の友かなにかみたいな「カラス」と呼ばれる少年は何者?あー、わかんないです(゜ロ゜)
とにかく、ナカタさんと、カフカ少年がどういう接点でつながってくるのかとても楽しみ。

 もっと硬い文章なのかなと思っていたらそんなことはなくて、すごく読みやすい文章でした。
カフカ少年の会話の中の哲学的な話はあんまり考えないようにして読んだら、普通に楽しく読めるのではないかと。
 ナカタさんのマイペースな感じが気に入りました。
 間があくかもしれないけれど下巻もぜひ読みたいです。
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4040です*
最近のお気に入りは、梨木香歩さん、森博嗣さん、伊坂幸太朗さんです。
私も読んだぞという方は、これもいいぞという方は是非教えてください♪

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