☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2006.03
26
(Sun)

ダン・ブラウン, 越前 敏弥 / 角川書店(2006/03/10)
Amazonランキング:位
Amazonおすすめ度:



 世界的な大ベストセラーミステリーが文庫版になったということでさっそく購入してみました。ミステリーというか、「事件」の面はさほど驚きはなく、むしろ、宗教的な側面の面白さに引き込まれました。確かに事件も最初では考え付かない裏があり、ちょこちょこと読者の犯人探しをひっかけるようなところもありました。
 話の根幹は、キリスト教の教義を揺るがす、偉大な秘密なのですが、それを追う暗号や、知らなかった知識が満載で非常に楽しかったです。これを読んでから、フランスやイギリスの現地へ行くと、「話で出てきたところだから」だけではなく、宗教的背景も踏まえて対象を見ることができそうだと感じました。


 ルーヴル美術館の館長・ソニエールは何者かによって殺されようとしていた。彼は何らかの「秘密」を抱いていたが、それを知られることも危険であるが、彼が死ぬことで秘密が永遠に闇に葬られることもまた避けねばならないことだった。彼は死に際に壮大なメッセージを残し絶命した。

 ハーヴァード大学教授のラングドンはソニエールに会う約束をしていたが結局会えなかった。しかし警察から呼び出され、ルーヴルに向かい、ソニエールの遺体と対面することになる。全裸で大の字になった館長の遺体。腹には血で五芒星が描かれている。周囲にはブラックライトを当てなければわからない4行のメッセージと遺体を囲む円。これはソニエール自身が瀕死の状態で残したのもであった。そして、それはダヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」模していると考えられた。
 はじめ、ラングドンは、館長の残した暗号を解くために呼ばれていると考えていた。しかし、暗号解読官のソフィーにより、自分が犯人として疑われていることを知る。
 ソニエールの孫でもあるソフィーと、館長の残した次々に見つかる暗号を解いていく。そこで手にしたものは十字架のネックレスだった。一体館長は何を伝えようとしているのか?それを知るべく、美術館の警察の包囲網から脱出する。

 -「苦痛は善だ」―
 一方、ソニエールを襲った男・シラスは、キリスト教の一宗派である「オプス・デイ」の信者である。彼の使える司教の望みを達成すべく、ソニエールをはじめ、4人の人物を殺害した。「オプス・デイ」は実在の団体で、過激な教義と勧誘で物議をかもし出している。特徴は身体に苦痛を与えることで身を清めることである。オプス・デイは、ソニエールらの所属する秘密結社の持つ最大の秘密を手に入れるべく、鍵となる「キーストーン」を手に入れようとしていた。4人の参事を殺害した今、その鍵を手に入れるときがきたのだが・・・。
 
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2006.03
24
(Fri)

「陰陽師 太極ノ巻」 


夢枕 獏 / 文藝春秋(2006/03/10)
Amazonランキング:位
Amazonおすすめ度:


 夢枕獏氏、陰陽師シリーズ第7(6?)弾。
もうそんなにもなるんですね。絶対買う本のリストに入っているシリーズです。

 今回は、いや、今回も、陰陽師の典型。
晴明の屋敷の濡れ縁。庭の草花と四季。
酒を飲む晴明と博雅。
自然に感嘆の声を上げ、知らぬうちに確信に触れる博雅に、それは「呪」ぞと話をややこしくする晴明。
そこからよい漢たちのお話が始まる。
 典型なのに飽きが来ない。

>>>内容
二百六十二匹の黄金虫
 意志を持った経文の文字の話。こうかいたらすべてが分かりますが・・。前作に登場した虫愛ずる姫・露子さんも登場します。
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2006.03
16
(Thu)

「はてしない物語」 


ミヒャエル・エンデ, 上田 真而子, 佐藤 真理子, Michael Ende / 岩波書店(1982/06)
Amazonランキング:15,771位
Amazonおすすめ度:


 
 ひさしぶりに児童文学的な作品を読みましたが、本当におもしろかったです。ファンタージエンと呼ばれる不思議な世界とそのおもしろい生き物達。アトレーユという勇敢で精悍な少年の姿。バスチアンの冒険。次から次につむぎだされる物語に引き込まれっぱなしでした。バスチアンが読む物語と、そのバスチアンがつむぎだす物語。二重、三重となったおもしろい構造。私達読者もその本の中に本当に入れたら!とおもわずにいられません。
 変わっていくバスチアンの心、失われていくもの、そして、本当に必要だったものを探す旅。子どもが読むとすこし難しいようなところもあるように思いましたが、ただの冒険ファンタジーで終わらないところがすばらしい。
 バスチアンの登場する「はてしない物語」は終わってしまったけれど、ファンタージエンでの物語りはつむぎだされ続ける。それを読みたいと思っても読むことはできない。「・・・・・別の物語の始まりになった。これはまた別の時にはなすことにしよう」という部分が出るたびに、その些細な出来事から始まる新たな物語を知りたいと思わずにはいられませんでした。先を考えるのは読者ということでしょうか?

 ずっと読んでみたいと思っていた憧れの本でした。
分厚く、赤の布で巻かれた表紙。大好きな「モモ」を書いたエンデの作品。でも、子どもの私には高い本でなかなか手が出せませんでした。
 先日、イタリアに行ったのですが、飛行機の中で読む本を考えました。飛行機が落ちたら・・・といらぬ心配をしたため、コレだけは読んでおかねばならない本を考えた末、この「はてしない物語」に行き着きました。買ったのは岩波の文庫版ですが、絶対に将来豪華装丁の本を買いたいと本当に思いました。

***あらすじ
 主人公バスチアン・バルタザール・ブックスは、太っていてみんなにいつもいじめられている弱気な少年。ある雨の日、そんな学校に行くのが嫌になり、小さな本屋に立ち寄った。
 そこで店主が読んでいる赤い装丁の本に惹かれ、その本を盗んでしまう。強い罪悪感から家にも学校にも行けないと考え、学校の秘密の部屋で本を読むことにした。どうせ誰も自分がいなくなっても心配していないのだ。妻をなくしたバスチアンの父親は心を閉ざしたまま。自分のことは必要としていないのだから・・・。

*************************

 「はてしない物語」は、はじめはこのバスチアンの読む『はてしない物語』と、それを読むバスチアンの姿を私達が読む形になっています。話はAtoZの扉絵で区切られています。

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2006.03
13
(Mon)

「魔剣天翔」 


森 博嗣 / 講談社(2000/09)
Amazonランキング:227,197位
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 小鳥遊練無は、少林寺の先輩である関根杏奈の航空ショーを見に行くことに。香具山・保呂草・瀬在丸紅子・へっくん・根来らを誘う。
 一方、保呂草は裏の家業で、ジャーナリスト各務亜樹良の依頼を受ける。それは'Angel maneuver''Sky bolt'などと呼ばれる短剣を手に入れたいというものだった。そのいわくつきの短剣は、画家関根朔太が持っていると噂されている。関根は杏奈の父親であり、小鳥遊の誘いを利用して手に入れる機会をうかがう。
 ところが、航空ショーのアクロバット演技中、4機の飛行機のうち2機が墜落。うち1機のパイロットが射殺されていた。一緒にルポライターとして乗り込んだ女性(各務)は逃走。彼女が犯人なのか周囲は疑いをかける。しかし、女性が乗っていたのは前、操縦士は後ろの席であり、操縦士は背中から撃たれていた・・・・。


 今回は、保呂草さんの形についての思考からはじまります。これが長い!最初のほうは推理小説を読んでいる気がしません。近作は保呂草さんの受難という感じがします。殺人犯と疑われる女を助ける羽目になり、自分も疑われる。美術品にも逃げられる。
 あと、小鳥遊君の「強さ」の原点が今回分かります。
 解決は、やっぱり最後にぱっと出てきた瀬在丸紅子さんがやってくれます。今回は紅子とへっくんの高度すぎる会話が見れます。それにしても図画工作の宿題で、粘土で「ざるそば」を作ったへっくん・・・・。
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2006.03
06
(Mon)

「家守綺譚」  


梨木 香歩 / 新潮社(2004/01)
Amazonランキング:5,541位
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 文筆家の綿貫征四郎氏。
かつかつの暮らしの中、親友だった人の実家の管理人を、住み込みですることになった。親友・高堂は学生時代、ボートに乗ったまま行方が分からなくなっていた。
 屋敷の庭は植物であふれかえっている。
ある雨の夜、床の間に飾られた掛け軸の中から高堂がボートに乗ってひょっこり現れた。それ以来、こっちの世界ではない世界からちょくちょく顔を出すようになる。
 勇敢な飼い犬・ゴロー。隣のおかみさん。たまに現れる異型の者たち。四季の織り成す植物たち。そして高堂。
それらのものと関わりながら家守としての、ゆったりとした時間がすぎていく。

 話はひとつの植物をテーマにした短編で構成されている。
一つ一つ短く、とてもたくさんの話があるように見えるが、すべてちゃんとつながっている。
 明治や大正という時代だろうか?
しめっぽい、しっとりとした日本の世界観を感じた。植物や四季の移ろい。心を持った(ように感じられる)植物、河童や小鬼、龍などの異形の者。高堂が住んでいると思われる、神々しい日常とはかけ離れた世界。
今の日本では感じられない(昔感じていたかどうか知らないけれど)世界がそこにはあって、とても落ち着く文章だった。
 梨木さんの本は、「からくりからくさ」を以前読んだ事がある。
りかさんという日本人形を扱った、現実のようで、すこし現実ではないような妖しい雰囲気の漂う、日本を感じる作品だった。
今まで他の作品を読もうかと考えていなかったけれど、今思えば大変好きな世界観を書いている作家さんなのではないかと思う。
また、なにか探して読んでみたい。

 
2006.03
06
(Mon)

「夢・出会い・魔性」 


森 博嗣 / 講談社(2000/05)
Amazonランキング:63,661位
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あらすじ
 香具山紫子が応募したクイズ番組に参加することになった、小鳥遊練無と瀬在丸紅子。保呂草潤平とともに東京へやってきた。
 その収録スタジオの隣の部屋で、番組のプロデューサーが銃殺された。二つの銃で撃たれた痕。出入り口からは、保呂草らがたまたま見ていたため誰も出入りしていない。唯一、事件の前にアイドルの女性がそこから泣きながら出てくるのが目撃されているだけだった。また、殺された男性は20年前に死んだ恋人の夢や幽霊に悩まされていた。
 それと関連するかのように、その死んだはずの恋人らしき女性の意味ありげな独白がはいる。
 一体、男性を殺害したのは誰なのか??


 わかりやすくて面白かったです。
犯人の独白も入るので,ついつい犯人探しをやってしまうわけです。なんだか『こいつ怪しい!』という人物が数人いるので、わかりやすそうで、やっぱりわからない。この事件は、まずなぜその密室状態が必要だったかが謎に包まれます。そして事件が進むにつれ、犯人の目的とするものはなんなのかが謎に包まれてきます。読者は,犯人の独白があるので、なんとなく察せそうなのですが、最終的に「これは誰?」となってしまいます。それを考えるのも、ひっくり返されるのもなかなか楽しい作品でした。

 『夢・出会い・魔性』[ゆめであいましょう]
 『夢で会いましょう』
 『You May Die in My Show』

 いつ見ても,よくこうも言葉のパズルを思いつくなぁと感嘆します。
 あと目次もですね。今回は『初めは白い、白いはナプキン』『ナプキンは四角、四角はテレビ』というように、連想?ゲームみたいでした。

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4040です*
最近のお気に入りは、梨木香歩さん、森博嗣さん、伊坂幸太朗さんです。
私も読んだぞという方は、これもいいぞという方は是非教えてください♪

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