☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2006.06
27
(Tue)

「密やかな結晶」 


小川 洋子 / 講談社(1999/08)
Amazonランキング:29,959位
Amazonおすすめ度:



 一つ一つあるモノの記憶と、そのもの自体が「消滅」してしまう島。
そういう小川さん特有の雰囲気を持つ作品です。前に読んだ「沈黙図書館」と同じように、日本であるようで異国でもあるようであり、現代のようでもあり、現代社会ではないような場所が舞台。
 人の記憶と、狂気めいた愛が見え隠れする作品です。

 島では、朝突然、人々の元に「消滅」が現れる。消滅が起こると、そのものの記憶を一切失ってしまうことになる。消滅が始まったものは一切捨ててしまうのが島の人たちのきまりごとである。最初は名残惜しくも、2・3日も経てばその記憶さえ消えてしまうので、人々は諦めている。
 たとえば「鳥」の消滅。朝のさえずり、空を駆け巡るその姿、人々は一切の記憶をもたなくなる。「バラ」の消滅では、花弁が川に流され、川は1日中花弁であふれかえった。花との別れを惜しんでいても、しだいに、バラに対する思い入れや美しいと思う心を失い、完全に忘れてしまう。その光景は綺麗であるはずであるけれど、想像すれば悲哀に満ちているのではないかと思う。
 そういう寂しい島が舞台だ。
 
 主人公の女性は島には少ない小説家だ。何かが消えてしまうことを題材とした小説を書いている。
 
 彼女の死んだ母親は、今思えば「記憶がなくならない」特殊な人物だった。消えてしまったもの―例えば、エメラルド、香水など―の話をしてくれた。異国の不思議なお話のようであるが、記憶がない彼女の心には訴えてくるものがない。
 「記憶がなくならない」人々はたくさんいて、「秘密警察」の手によりどこかへ強制連行されていく。連行は日々激しさを増していく。
 編集者のR氏もその一人である。彼女は、消滅してしまった「フェリー」乗りだったおじいさんとともに、彼を匿うことにするが・・・・。

 
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2006.06
13
(Tue)

「白夜行」 


東野 圭吾 / 集英社(2002/05)
Amazonランキング:8,253位
Amazonおすすめ度:


 これは友達に借りました。表紙はドラマ版のです。前の表紙なら買ってたかもしれませんねー(ひねくれ者)。

 それにしても、東野圭吾はやっぱりすごいと思いました。
 
 詳しい真相は語られないまま終わる。
 全てのことがすっきりわからない。

 これは、読者にとって、気になって、本当のことを知りたくて、やきもきしてしまう状況でもある。けれど、そのことでかえって、話のことを反駁して考えてしまうし、全部分かってしまうことよりも、ものすごく大きな存在感というか、読後にずっしりとしたものを感じるような気がします。
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2006.06
08
(Thu)

僕のなかの壊れていない部分 


白石 一文 / 光文社(2005/03/10)
Amazonランキング:42,987位
Amazonおすすめ度:



 表紙の不貞腐れたウサギさんに惹かれて購入しました。

 さて、どう説明したらいいでしょう?
というか、どうにも説明できない本です。「おもしろくない」「読みにくい」という感想も良く見ます。私は、読みにくさは感じませんでしたし、それなりに面白いなぁと思いましたが、結局どう解釈したらよいのか、よく分からない本でした。
 
 amazonや本の裏表紙によるとこんなカンジで説明されています。
『出版社に勤務する29歳の「僕」は3人の女性と同時に関係を持ちながら、その誰とも深い繋がりを結ぼうとしない。一方で、自宅には鍵をかけず、行き場のない若者2人を自由に出入りさせていた。常に、生まれてこなければよかった、という絶望感を抱く「僕」は、驚異的な記憶力を持つ。その理由は、彼の特異な過去にあった。―生と死の分かちがたい関係を突き詰める傑作。 』

 本当に屈折した感じの主人公。この本の好き嫌いは、まずこの「僕」を受け入れられるかどうかにかかっていそう。私は、小説に出てくるこんな独特な男性は嫌いではないので(実際にいたらどうかわからないが)読むことはできました。
 とにかくつきあっている女性、特に、恋人に当たる枝里子に対しては、たまに安堵感も感じる一方で、彼女の考え方を心の中で卑下し、突き放したりしながら付き合っている。その付き合い方が、女性ならずとも、おぃおぃと思ってしまうような気がします。(もしかして実は、男性はそんな考え方を一般的に持っているもの?;)

 「なぜ自殺しないのか」、「驚異的な記憶力」により、今まで読んできた仏教などの書物の内容を引用しつつ考えている。この部分、解釈しにくい。「生と死の分かちがたい関係を突き詰め」られていたかどうかよくわかりませんでした;;
 そして、タイトルの『僕の中の壊れていない部分』が、結局どこだったのか!?
だれかおしえてください(´∇`;)
 「真知子さん」という、死生感に影響を与えてくれた女性の語る仏教的な生きることの話や、挿入されている仏教話は結構興味深く感じましたが。

 多分、この方のほかの本はおもしろいんだと思います。
おもしろかったけれど、分かりにくかったので、別の作品も読んでみたいです。
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4040です*
最近のお気に入りは、梨木香歩さん、森博嗣さん、伊坂幸太朗さんです。
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