☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2006.09
27
(Wed)

「薬指の標本」 


小川 洋子 / 新潮社(1997/12)
Amazonランキング:17,380位
Amazonおすすめ度:


 「薬指の標本」には2作品が収められています。

「薬指の標本」 


 事故で薬指の先がなくなってしまった「わたし」が働いている「標本室」。そこには様々な人がひっそりと、自らの思い出を標本にしてほしいとやってくる。楽譜に書かれた音、愛鳥の骨、焼け跡に生えていたきのこ、火傷の傷跡…。人々の思い出が封じ込められていく。
 そんな密やかな標本室で、わたしと標本技士は関係が深まっていく。しかしそれはどこか隠微である。技術士から贈られた革の靴。足にぴったりのその靴は、わたしから離れられないような魔力を持っていた。
 もし、わたしが標本にしてもらうならば、それは何なのだろうか。

 小川さんの作品は、こんなけっして大昔でも、外国でもないはずなのに、昔の、どこか遠い国の色あせた秋のような雰囲気を漂わせている。そして時間を切り抜いて、封じ込めるようなものが多いような気がします。
 以前読んだ「沈黙博物館」もそんな雰囲気がありました。博物館と標本室という、生きているもの、もしくは死に行くものの時間をそこで止めて、しまっておくあたりが似ています。
 そのへんがとても不思議な気持ちになります。
 また、技術士との恋愛も狂気を感じさせていて、それも小川さんの作品で常々感じるものです。自分を彼のコレクションの一部にしてしまいたい・・・とは・・。そうやって彼のコレクションの一部になった女性がひっそりと何かの形で並んでいるのかしらと考えると、ちょっとしたサスペンス。

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2006.09
22
(Fri)

「四季 春」 


森 博嗣 / 講談社(2003/09)
Amazonランキング:12,811位
Amazonおすすめ度:


 ―今は春、彼女はそれを思い出す。― 

「四季」
は森博嗣さんの「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」で圧倒的存在感をしめした
真賀田四季について描かれた作品です。
天才博士である四季の、シリーズでは分からなかった半生を知ることができる作品です。
シリーズを読んでから出ないと、その面白さはわからないですね。
S&Mだけ読んだ時点で「春」を読んだのですが、分からないところが多かったです。。

 ほんとうは一冊なのですが、ノベルズにすると分厚いので、春夏秋冬と4冊に分冊されたようです。

 「春」は、四季の年少期から13歳までを描いた部分です。
その天才ぶりは驚異的。
幼い頃から書物を読み漁り、5歳の頃には、内容を理解・記憶して、大学にも行くようになっています。
あまりにもすごくておもしろいです。
彼女を中心に、様々な人の思惑や、四季の研究プラン、資金が動き出すのが「春」です。

 なかでも重要なのが、二人の「基志雄」の存在です。
ひとりは「真賀田基志雄」。四季の異母兄弟、実の兄です。エンジニアとして四季の右腕ですが、深い影を持つ人物です。
もうひとりは「栗本基志雄」。彼は、四季の別人格です。「すべてがFになる」にも、少しでてきました。
作中、二人の基志雄が入り混じり、どちらがどちらかわからなくなってしまいました。
いや、分からないまま読んで、最後に分かったかんじです。

 四季の叔父、新藤氏の病院にいたときに起こる看護婦殺害事件を織り交ぜながら、
基志雄の秘密や、四季について、まわりの人間の関係についてが明るみになって行きます。

 少女とは思えないほどの明晰さと、冷静さ。普通の人間、子供とは異質な彼女や世界観はなんだか驚きの連続です。

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2006.09
20
(Wed)

「照柿」 


高村 薫 / 講談社(2006/08/12)
Amazonランキング:位
Amazonおすすめ度:


照柿(下)


 これは、初めて読んだ高村薫さんの本です。
「ハードボイルド」「深くて難しそう」というイメージだけ持っていて、なかなか手を出せなかった作家です。
 「12年ぶりの全面改訂」という、なんだかすごい力が込められているような作品が、ちょうど新刊として並べられていて。しかも、ちょうど上司が高村薫はすごいと絶賛していたので、読んでみようと思いました。


 二人の男が、一人の女性をめぐり人生の歯車を狂わせて行く作品。
 合田雄一郎は、警視庁の警部補である。ホステス殺害事件の捜査に携わっており、捜査の過程でヤクザの賭場へ足を運び、賭博をやる中で情報を聞き出そうとするなど、一線を越えた捜査をしていく。
 一方の野田達夫は、ベアリングの製作工場で働いている。教師の妻と息子を持つ。熱処理の現場主任で、荒々しい現場を取り仕切っている

出版社 / 著者からの内容紹介
『マークスの山』に続く 合田刑事第2幕 「こんな人生、もう嫌なの」 その瞳が、2人の男を狂わせる。 難航するホステス殺害事件で、合田雄一郎は一線を越えた捜査を進める。平凡な人生を17年送ってきた野田達夫だったが、容疑者として警察に追われる美保子を匿いつつ、不眠のまま熱処理工場で働き続ける。そして殺人は起こった。暑すぎた夏に、2人の男が辿り着く場所とは――。現代の「罪と罰」を全面改稿。
 大変であるとか、ハードではなくて、ずっしりとしていて、重量感のある作品だったという意味でヘビィな作品でした。
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2006.09
20
(Wed)

『ガケ書房』 

 私は京都在住でも、京都大学生でもありませんが、京大の周りによくいきます。
出町柳から銀閣寺へと続く、京大脇の道を登る途中には、
京大の周りには多くのお洒落なCAFEやBARがあります。
外国人の方が何故かたくさんいるCAFEもあり、さすが学園街。

 そのそばでカッコいい本屋さんを見つけました。
CAFEか美容院のようなシックな建物の壁から突き出ているのは
なんと

 何ナノこの建物!?と近づいてみると、店頭の黒板には「オススメの本」が書かれている。
そう、ここは本屋さん。

 「ガケ書房」と言う名のこの書店。中はなかなか濃いラインナップの大人であり、ファンキーである書店でした。
買ったら『「ガ」』と書いた袋に入れてもらえます。

 表紙をみせた大きな棚には、デザイン、ファッション、クッキングなどのお洒落な雑誌(有名なものからマイナーなものまで)が並んでいます。
漫画のコーナーは大人気の作品が、マイナーで癖のありそうな漫画の中に埋もれています。
もちろん小説も、面白い内容の・・なんというのか・・どうでもいいけど楽しい本もあります。
CDなんかも並んでいました。
入って左側には、クリエィターの作った雑貨やTシャツも陳列されていました。

 ちょうど店に入った後、大雨が降り出したのでしばらく滞在してみました(降っていなくても滞在しただろうけれど)。

 立ち読みして印象に残った本をあげると
①やさぐれパンダ
 やさぐれたパンダの、ゆるーい漫画。2~4コマの漫画が中心でした。
パンダが好きな私ですが、このパンダはかわいくない。だってやさぐれてるんだもの。
でも面白かった。
買ってないけど。

②鰐
 なんという本か忘れましたが、絵本です。中学校のときにはまっていた児童向けの本がありまして。
レオナルド・ジョヴォー氏の本なのですが、タイトルも、作者の名前も忘れてしまっていました。
彼の本にふたたび出会えたので感動です。

 これは作品をひとつ抜き出して絵本にしたものでした。

 ワニがコミュニティを出て旅に出る。途中愛すべき友人であるタコを食べてしまう。
長旅の末コミュニティに戻ったらみんなが逃げ出した。最期、人間に神としてあがめられる。

 読んでみないと「なんかいい」というよさが伝わってこないですね。素敵な本です。
買ってないけど。

③最期の言葉が集められた本
 これもまたなんという本かわすれましたが、有名な人の「奇妙な」最期の言葉、遺言を集めた本です。
たとえば、マリー・アントワネットの「ごめんあそばせ」とか。
 死におびえる言葉、覚悟した言葉、哲学的な言葉、え!?なんでそんなことを!?みたいな言葉・・・。
達観したもの、鬼気迫るものが淡々と並べられています。
 暗いですね。
 でも、不思議と、読んでいて死ぬのが怖くなるというようなことはありませんでした。
不思議なカタルシスをもつ本でした。
 買ってないけど。

 じゃぁ、お前は何を買ったのかというと、
普通の書店にも売られている「広告」(雑誌)と、
普通の書店に売られている「はちみつとクローバー10巻
なのでした。
2006.09
14
(Thu)

「怪笑小説」 


東野 圭吾 / 集英社(1998/08)
Amazonランキング:32,672位
Amazonおすすめ度:




鬱積電車
おっかけバアさん
一徹おやじ
逆転同窓会
超たぬき理論
無人島大相撲中継
しかばね台分譲住宅
あるジーサンに線香を
動物家族


 「毒笑小説」と同じようなミステリーではない東野圭吾さんの作品です。
こういう作品大好きですねー。おもしろくて毒がある。馬鹿みたいだけど、人の馬鹿な部分とか、かっこ悪いところが良く出ていておもしろいんです。

 たとえば「鬱積電車」。「あぁ隣のオッサンいやだなぁ」「あの女子高生声でかいー」などなど電車に乗るときイライラしてしまうもの。
それをわざわざ小説にしてしまった。隣の人から隣の人へ、次々にイライラしている頭の中を覗き込める作品です。
イライラしているのは自分だけじゃない。自分もイライラの対象になっているかもしれない・・・と電車の中で読むとちょっとゾクリといたします。

 笑えるのは、「おっかけバアさん」と「一徹おやじ」でしょうか。
「おっかけバアさん」は世の中に興味を持たずせこせこ生きていたばあさんが、演歌歌手「杉さま」にのめりこんでいく話。
ヨン様、松健様、キヨシ様・・・。世の中のめりこんでしまうおば様方が多々いらっしゃいます。
彼女達の「ファン」というコミュニティのなかでは、勘違いが上塗りされた見栄が起こっていて、このばあさんみたいに生活に破綻をもたらしてしまう人もいるんだろうなぁ。
みなさん寂しいのかなぁ。
 「一徹おやじ」の場合は、夫にはない若さと異性を求めるおばさんと違い、今度は自分の夢を子供に託す、これもありがち(かどうかは知らないが)な親父の話です。
プロ野球の夢を押し付けられた一人娘。弟が生まれた途端、野球地獄からは抜け出せたが、こんどは知らん振り。
馬鹿な親父は独自の(そして少し間違った)教育方針で息子に野球をしこむ。そして最期には、馬鹿馬鹿しい理由で裏切られちゃうのです。
 亀田、横峯、浜口・・・とスポーツ馬鹿親父はテレビでよく見ますが、見るたびに、こんな父親から生まれなくてよかった・・・と思ってしまいます。
自分が成長過程でスポーツ嫌いになっているせいもあるでしょうが、こんな小さな頃からスポーツしか道がないなんて悲惨だ!!!

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2006.09
12
(Tue)

「佐賀のがばいばあちゃん」 


島田 洋七 / 徳間書店(2004/01)
Amazonランキング:633位
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 これだけミステリー作品をならべておいて、いきなりコレかというかんじの作品を出してきました。

 お笑い芸人・島田洋七氏の佐賀でばあちゃんと過ごした幼少時代を描いたこの作品。
 発売時に読んでいたのですが、なぜ今紹介するかというと、今朝、TVドラマの制作が始まったというニュースを見かけたからです。

 そう、私は佐賀県出身・・・。

 田舎者ゆえ、ロケ地が佐賀で(しかも地元)ちょっと嬉しくもあるのです。

 市長がフジテレビまで行き、アピールしたそう。市全体浮かれているようでございます。

 はなわさんのおかげで悪い意味で有名になった佐賀県ですが、
それでも注目されると尻尾を振るかわいくもあり、悲しい県です。


 がばいばあちゃんを読んだのは父が買ったからです。大阪に遊びに来た父と弟を、NGKに連れて行ったとき、島田洋七がサインしながらそこで売ってました。父が佐賀出身だとか言いながら買いに走っており(若干恥ずかしい)、サイン本です。暇だったので読んだしだいでございます。
 ふるい時代のばあちゃんのお話で、心温まる感じですね。
 映画もあって、意外にもそこそこの集客集だったようですが、見る予定はないですねぇ。
でもドラマは、地元なのでこっそりみちゃおうかなと考えていたりいなかったり。
 

 ところで、佐賀弁で「がばい」は「すごい」という意味なのですが、
「がばいばあちゃん」という言い方は違うと思います(笑)
「がばい」は名詞ではなく、形容詞につけるべき言葉なので、
この使い方間違っていると思うんですよねー。

 「がばい おおきか」で「すごく大きい」という感じ。
 「がばい すごか」なんていうのも・・・(とてもすごい)。

 まぁ、どうでもいいですが。

2006.09
07
(Thu)

「赤緑黒白」 


森 博嗣 / 講談社(2002/09)
Amazonランキング:34,691位
Amazonおすすめ度:


 Vシリーズ最終作です。奇妙な連続殺人事件の解決、そしてシリーズ終わりということでお別れの作品です。

 あるマンションの駐車場で奇妙な遺体が発見された。それは身体全体を真っ赤に塗られた遺体だった。
被害者の名前は「赤井」だった。
 赤井の恋人田口は、赤井を殺したのは小説家の帆山美澪であると言い張るが、警察は半信半疑で相手にしない。そこで田口は探偵である保呂草に調査を依頼した。
 ところが、今度は田口がマンションで殺害されてしまう。彼女は全身を緑に塗られて殺されていた。
田口の名前は「美登里」だった。
 そのうえ、次は「黒田」という男性が全身を真っ黒に塗られて殺害されているのも発見される。
ただ、4人目の被害者は全身を真っ白に塗られていたが、名前には「白」がついていなかった。のちに、人違いで殺害されていたことが分かる。
 この身体に色を塗る異常な殺人事件は一体誰が起こしたのか?警察の祖父江らは、しだいに小説家の帆山に疑いを抱き始めるが、アリバイがあり、決定的な証拠をつかむことができなかった。

 そのなか、殺人犯で獄中にいる秋野秀和が、件の事件について言いたいことがあると、紅子を呼び出した。(秋野は1巻「黒猫の三角」で仰天の殺人事件を犯した人)
自分の中でコレクションを完成させるように起こす犯罪。紅子と秋野は同じような印象を事件に対して抱いていた。秋野はこの事件を起こしうる人物を知っているという。
一人はふせられ、二人目はたまたま出会った「少女」、三人目は昔文通相手だった女性「帆山美澪」だという・・・・。
 


 恨みや邪魔な人物を排除するために行う殺人ではなく、人を殺害するということ自体を目的とした殺人をテーマにした殺人事件です。
自分が生きよくなるために相手を排除する殺人と、そういう目的もなく殺すことでは、後者が異常と見られてしまいます。どちらもおなじ犯罪なのに。

 紅子さんはそのへんの犯人の気持ちを理解しています。自分もそれを起こしかねないと。
ですが、彼女は林さんのために事件を解決すべく帆山と秘書室生に迫ります。最後は銃撃戦。アグレッシブです。立松撃たれます。くさい人情劇もありです。
 犯人はお前だったか!と(分かってた人もいるんだろうなぁ)いう感じです。「いかにして」殺害したか、は割と普通。
 紅子が事件が終わった時点で知りえなかったのは、ただ人を殺害することでなにかを満たすという目的の向こうの真実がなんだったのか。
 秋野が指摘した二人目の犯行を犯せる人物。それはただ無邪気な「子供」ではなく・・・・。

 
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2006.09
05
(Tue)

米澤 穂信 / 東京創元社(2004/12/18)
Amazonランキング:9,899位
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なにそれ?と思うタイトルですが、表紙の絵がかわいかったので購入してみました。
米澤さんの作品は、「氷菓」を読むのをすっとばして「愚者のエンドロール」だけ読んだことがあります。
事件とはいえ、血なまぐさいものはなく、中・高生の若々しい人たちが主人公の「学園モノ」なのです。
学生生活を舞台に起こる、謎や事件を解決していくかんじです。。

 いちごタルト事件の主人公は高校に入りたての少年・小鳩常悟朗と、少女・小佐内ゆき。二人は恋愛関係にあるわけではない。「小市民」を目指し、互恵関係を築いているという、変った二人組みである。
二人とも中学生までの、おのおのの「欠点」ともいうべきある性癖を抑え、目立たないように生活することを目指している。
 ところがである。その願いもむなしく、常悟朗の幼馴染・健吾の登場などにより、頭の切れる常悟朗はちょっとした事件や謎を解決してしまうのである。
そのたびに小佐内さんの冷たい視線が。

 地味で目立たないようにおとなしく生きている小佐内さん。小市民になるためには変装もお手の物で徹底している。
彼女が微笑むのは甘いものを食べるときだけである。
 楽しみにしていた春季限定のいちごタルト。買って帰る途中、タルトもろとも自転車が盗まれてしまい、タルトを口にすることができなかった。
怒りを面に出さない小佐内さんに不穏な雰囲気を感じる常悟朗。自転車の盗難だけでは事件ではないが、いちごタルト、そして平穏な生活を邪魔された恨みは簡単には消えうせないのだ
。この一件が思わぬ方向へ・・・・。


「小市民を目指している」という設定が変っていますね。こんな少年少女、普通はいません。
小佐内さんの、かよわいのに、クールなたたずまいがたまりません。
過去になにかがあったんだろうけれど、少ししか触れられていないので気になるところです。
常悟朗の場合、探偵をはりきりすぎて、罪を暴かれた側、暴かなくても良いと思っていた人々に反感を買ってしまったことなどが、口を出したがる性格を封じ込めるきっかけになったよう。
小佐内さんは「執念深さ」でどんな失敗をしでかしたのでしょうか?
続編「夏季限定 」も読みたいですね。当然「秋季」「冬季」もあるのでしょうか?
2006.09
03
(Sun)

山本 文緒 / 角川書店(2005/06/25)
Amazonランキング:16,798位
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偏屈

夫婦
処女
嗜好品
社畜
うさぎ男
ゲーム
息子


バンド

冒険
初恋

ジンクス
禁欲

ボランティア
チャンネル権
手紙
安心
更年期
カラオケ
お城
当事者
ホスト
銭湯
三十一歳

 最近、恋愛小説をあんまり読みません。
いかにも恋愛っていうのは嫌いだし、
どろどろしたものも、
不倫のごたごたも嫌い。
よくわからないし、自分には当てはまらない世界だけにめんどうに感じてしまう。
読み始めるまでが億劫なのです。
読み始めたら、おもしろく読めるんだろうけれど。

 その点、短編はいい。
いろいろな人間の面白い所だけつまみぐいのように読むことができるから。
長いドラマはないけれど、凝縮されたドラマもあれば、何気なく終わってしまうものもある。
でも後にずるずる内容をひきずることがないから、あっさり読める。

 とくにこの作品は、すべての作品の主人公が31歳の女性になっています。
同じ年齢の女性でも、そういえば、こんなにも違う人いるよなぁと感心させられます。
結婚している人、離婚しそうな人、する人、子供がいる人、結婚できない人、不倫をしている人、恋人と暮らしている人。
みんな幸せそうじゃなくても、おそろしく不幸でもない。
みんな違うものが一番大切で、違うものに幸せを感じて暮らしている。
31歳の31人の女性の話。
なんだかよかった。
2006.09
01
(Fri)

「カクレカラクリ」 


森 博嗣 / メディアファクトリー(2006/08)
Amazonランキング:位
Amazonおすすめ度:



 コカ・コーラ120周年×森博嗣のコラボレーションで作られたのがこの作品です。
殺人事件とかではなく、村に伝わる謎を探り、120年の時を越えてそれが現れるという内容。
村・伝説・ちょっとミステリ・・・・・TRICKみたいだ(?)


 廃墟マニアの大学生、郡司朋成と栗城洋輔。気になっている同じ学科の真知花梨に、うまいこと招かれて、
彼女の実家のある鈴鳴村に行くことになった。
彼らは廃墟となった炭鉱の工場を見に行きたかったのだ。
そこで、花梨の妹・怜奈や、その友人山添太一らに出会う。
 小さな村の旧家の真知家。温泉を営む、もうひとつの旧家・山添家とは犬猿の仲である。
 この、郡司や栗城が訪れたことが一気に知られるほど小さな村には、奇妙な伝説が残っていた。
磯貝機九朗という絡繰り師が、120年前、村のどこかに「隠れ絡繰り」と呼ばれる、謎のカラクリを残し、
それが、120年後に動き出すという伝説だった。
今年がその120年後にあたり、村では祭りも取り行われるという。
 隠れ絡繰りには、真知家と山添家の確執にも関わりがあるらしい。

 郡司と栗城は、怜奈や太一らと共に、
 磯貝機九朗の子孫であり、真知姉妹の先生である、高校の理科教師・磯貝春雄や、
最初は主人公だと思っていた花梨を交えながら、
絡繰りの謎をといていく・・・・・・・・・・・・・・・・。

 という感じの話です

 磯貝の趣味が発明(っぽい)ことや、機関車などのおもちゃが出てくること、
絡繰りというものから、森博嗣さんの作品のにおいがしてきますね。
でも、最近殺人ミステリばっかり読んでいたので、話の内容も、流れも、謎も、
とてもソフトだったと思います。
(村・謎・金持ち姉妹・確執・・・なんていっていたら、アリガチとも言われてしまいそうだ)

 でもやっぱり、いつものように、森さんの書く絵が私には想像しにくかったです。
いつも、建物の構造とか、密室の仕掛けとか頭に図面を描けないのです。難しくて・・・。
今回は専門的すぎではなくても、やっぱり・・・(苦笑)
「丸くて、四角くて、三角のもの」とか、なんとなくは想像できても、それがどうやって鍵になっているのか
想像できない!!
 ドラマでやってくれるそうなので、そのあたりを見たいです。ぜひ。

 
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4040

Author:4040
4040です*
最近のお気に入りは、梨木香歩さん、森博嗣さん、伊坂幸太朗さんです。
私も読んだぞという方は、これもいいぞという方は是非教えてください♪

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