☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2006.10
30
(Mon)

「ハリガネムシ」 


吉村 萬壱 / 文藝春秋
Amazonランキング:148,846位
Amazonおすすめ度:



 高校教師、中岡慎一の堕落していく様を描いた作品。
娼婦のサチコとつるみ始め、だらだらと付き合っていきます。
サチコは馬鹿みたいな言葉遣いで話し、子供二人を施設に預け、やくざかなにかともめたりもする女です。
 夏休みに3週間もサチコと四国へ行きます。
こんな女でも…と仲良く落ち着くのかと思いきや。
サチコにだんだん暴力を振るうようになって…最後はめちゃくちゃです。
「ハリガネムシ」が蟷螂の体内でうごめいているように、暴力が慎一の心の中をうごめいている・・・・そんな話です。



 「たぶん芥川賞かなにかとっていたな」と、タイトルと表紙のデザインが記憶にあったので、図書館で借りてみました。
普段読まない、苦手とするタイプのほんのようでした。
堕ちた人間の話で、人を傷つけていくというあたりが、痛々しい…。
特に最期あたり。サチコのリストカットを縫ったり、空き地で云々…。
グロくて、すこし気分が悪くなりました。ご注意を。

 堕落した生活をした人間の話も受け止めにくいですが、それに暴力が加わるとさらに受け止めにくいですね。
「蛇にピアス」とか、あのあたりの空気がありました。

 おそらく、こういうストーリーを考え出せるというあたりだけでも、すごいんだろうな…ぁ、と思います。
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2006.10
28
(Sat)

「四季 冬」 


森 博嗣 / 講談社
Amazonランキング:12,813位
Amazonおすすめ度:


~今は冬、彼女はそれを思い出す。~

森博嗣氏の「四季」シリーズ、最終巻「冬」です。
「秋」までは四季や、その周りの人の視点から、「すべてがFになる」「有限と微小のパン」「赤緑黒白」の裏に隠された四季の真実が語られていました。中でも「秋」はファンサービス満載でしたが、「冬」は逆で、とても観念的な感じになっています。天才であるがゆえの孤独さを描いた作品です。

 四季「冬」がすごいのは、「結末」が見られるのではなくて「続き」が見られたことだと思います。
四季は今どこにいるのでしょうか?「今」ではなく「いつ」を生きているのでしょうか?
それを問わずにいられない内容です。

 話の本筋ははっきり言ってつかみにくいです。
 四季の思考。思考の中にある過去の情景。犀川や萌絵など印象に残った人物との会話。
もう一人の人格「基志雄」との会話。
 そこに、読者がまだ知らない裏話が入るため、四季がどの時点で考えているのか、それが「現在」の話なのか、「過去」の話になるのかすら、見分けにくくなっています。
(その答えはとある2冊を読めば分かるのですが)

 「四季」シリーズで、森博嗣が作り上げた「四季」という人物に相当思い入れを持たされてしまいました。コレがなければ、本編でよくわからない影を持った、とりあえず「ただの」天才でしかなかったと思います。
 森さんが初期に書いた「F」に出てきた四季が、出されている作品のあらゆるところに広がりを持たせているところに驚きます。
一体いつこの構想はできたんでしょう?途中で足したにしては周到すぎる・・・。
とにかくすごい作品です。
 今回、図書館で借りて読んだのですが、文庫版が出版されるので、ぜひ購入して再読してみたいと思います。
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2006.10
22
(Sun)

「四季 秋」 

文字色

森 博嗣 / 講談社
Amazonランキング:11,702位
Amazonおすすめ度:


 真賀田四季に関する小説「四季」の秋です。
 「秋」は、四季というより、四季にかなり影響を受けた、四季を取り巻く人々のその後を追った内容になっています。シリーズすべて読んできた人にとっては「同窓会」のようなものですね。

 「夏」で、四季は両親を殺害しました。そこから四季は研究所にこもりきりになります。そして、15年後、「すべてがFになる」で描かれた、四季による自分の娘を殺害するという事件(ちなみに94年に起きたらしい)が起こります。犀川らの手で事件は真相を得ますが、四季は行方をくらましてしまいます。
 4年後、四季は再び、萌絵と犀川の前に現れます。これは「有限と微小のパン」で描かれています。
 その後、四季がどうなったのか。「F~」の事件から6年以上たって、萌絵や犀川たちは、四季の今と、その真相を知ることになります。
それは、萌絵が四季という存在をどう受け止めるのか、「許す」のか、「許さない」のか、それとも別の捉え方をしていくのかの葛藤の答えを知っていくことにもつながりました。
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2006.10
17
(Tue)

「天使と悪魔」 

強調文

ダン・ブラウン, 越前 敏弥 / 角川書店
Amazonランキング:位
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 会社の事務のおねぇさまにお借りしました。
私が読んだ順番は逆になってしまうのですが、大ベストセラー「ダヴィンチ・コード」の一つ前の作品です。ロバート・ラングドン氏が活躍するのはこの「天使と悪魔」からです。

 ダヴィンチコードはルーブルですが、こちらの舞台はイタリア・ヴァチカンの地。最新科学と宗教という相反する存在の溝から生まれた、あまりにも過酷な1日を描いた作品です。

 今年の3月に大学の卒業旅行でイタリアに行き、ローマには2日間滞在しました。もちろんヴァチカンにも、美術館・システィナ礼拝堂も訪れました。このときは、ダヴィンチ~も天使と悪魔も、他のイタリア舞台の作品も読んでおらず、大好きな世界史の記憶だけで感動を辿りました。
 この、ダン・ブラウン氏の2作品を読んで、痛烈に「読んでからいけば・・・」という公開の嵐。作中の舞台になった場所に行くという面白さもありますが、キリスト教の世界により思い入れがある状態で行くと、イタリアの街も美術も違ったものに見えたに違いないと・・・。
 この作品を読んでいなかったから「ベルニーニ」も知らなかったし、「ナヴォーナ広場」もローマっぽい広場でしかなかった。残念で仕方がない。

 ということで、ヴァチカンで購入した「ヴァチカン市国」なる分厚いパンフレット(もちろん日本語)を眺めなおす秋の夜をすごしています。


◆ざっとあらすじ、いや、めずらしく、がっつり結末まで。

 アメリカの象徴学者であるロバート・ラングドンさんは、ある日恐ろしいFAXを手にします。それは男性が惨殺されている写真。そこで最も目を惹いたのが、被害者の胸に押された「焼印」でした。それは消滅したと考えられていた秘密組織「イルミナティ」の印でした。ラングドンさんは自書でもイルミナティ関係の本を書いており、衝撃を受け、半信半疑で送り主の元へ向かいます。
 FAXの送り主はセルン(欧州原子核研究機構)の所長、物理学者のマクシミリアン・コーラー。ラングドンは、マッハ15のアメリカ・スイス間を1時間で飛ぶ飛行機に乗せられ、スイスまでやってきます。
 セルンで殺されていたのは、物理学者のレオナルド・ヴェトラでした。「イルミナティ」の焼印を押され、目はナイフで抉り取られている凄まじい遺体でした。娘のヴィットリア・ヴェトラが帰国し、親子の秘密の研究と、研究に関する重大なものが盗まれていることが発覚します。
 それは「反物質」と呼ばれる、核に匹敵するパワーを持つ物質であり、未だだれも生成したことのない物質でした。その試作品が盗まれていたことが発覚します。
 そのうえ、物質がある場所は、なんとヴァチカン市国であるということが発覚しました。反物質は充電をしないと爆発し、ヴァチカン市国はもろとも吹き飛んでしまいます。残された時間は24時間。
 「イルミナティ」という存在に知識のあるラングドンは戸惑いながらも、真実を知り、ヴァチカンの素晴らしい財産を守るべく、ヴィットリアとともにヴァチカンへ向かいます。

 ラングドンらがヴァチカンへ急ぐ中、怪しい影が動いています。それが「ハサシン」(assassin:暗殺者)。彼が「ヤヌス」という謎の男に導かれて、計画を実行していく様が途中途中に不気味に入ります。さて、彼は「イルミナティ」で何を狙っているのでしょうか?ダヴィンチ~の「シラス」にあたるような人物です。教皇候補をさらい、ヴァチカンを破滅に導きます。
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2006.10
14
(Sat)

恵文社一乗寺店 

 ◆「恵文社 一乗寺店」
京都でお洒落な本屋さんを、またみつけました。
「恵文社 一乗寺店」です。
色の禿げた青い、昭和を感じる看板に「けいぶんしゃ」の文字。
レンガ色のレトロな雰囲気を持った本のセレクトショップです。
雑貨屋と奥には「ギャラリーアンフィール」が併設されています。

◆落ち着いた店内。入ってすぐの平積みのテーブルにはデザインや映画関連の雑誌や書籍が。奥へ入るにつれ、色々なテーマの棚やテーブルに本が並べられています。知っている本もあるけれど、見たこともないような本もある。自然がテーマだったり、料理がテーマだったり、アングラでダークな本がテーマであったり。懐かしい絵本のスペースも。たまに雑貨が並べられているところも素敵です。
 「ヴィレッジバンガード」がアメリカンでPOPなパワーを持っているのに対して、恵文社は、どこか懐かしくて昭和や欧州を感じさせる大人の雰囲気。同じようなテーマの本も置いてあるのに不思議ですね。

◆奥のギャラリースペースは半分は雑貨スペース。珍しい和モノから舶来っぽい雑貨が並んでいます。行ったときはカレンダーに目を惹かれました。蝶の翅が開いたカレンダーや、数字だけの紙にシールをつけて完成させるカレンダー、絵本になっているカレンダーと様々あり、目を惹かれました。

◆京都の芸術が詰まっている書店です。アンダーに隠れているミニコミ誌もたくさん置かれています。寺や歴史のイメージが強い京都ですが、こんな近代文化も素敵に根付いて生きている、素敵なところなんですね。

◆場所は京都左京区。銀閣寺や京都大学に近い場所です。
叡山電鉄一乗寺駅からちょっと歩いたところ。がんばれば出町柳から歩いていけます。
  >>>恵文社一乗寺店HP>>>   

 「Lmagazine11月号」で、京都市左京区の特集があり、恵文社は表紙を飾っています。周辺のcafeや、同じく面白いセレクトショップ「ガケ書房」も紹介されています。

◆オススメルートは、帰り道を白川通りをがんばって歩いて、途中「ガケ書房」に立ち寄る。そして、白川通りや出町柳につながる京大脇の今出川通りのお洒落なcafeに入って、買った本を楽しみつつコーヒーと美味しいケーキを味わう・・・。
という文化系秋の休日(じつはがっつり歩いている)プランです。どうですか?
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2006.10
07
(Sat)

「四季 夏」 


森 博嗣 / 講談社
Amazonランキング:9,937位
Amazonおすすめ度:


 ~14回目の夏だった。~
 森博嗣さんの「四季」2巻目「夏」です。

 四季がアメリカから帰国した13歳から
14歳で両親を刺殺するまでの話が書かれています。
 
「すべてがFになる」で、四季が両親を殺害し、それ以来研究所にこもりきりになっていましたが、なぜ両親を殺害するにいたってしまったのかがわかります。
 また、「春」で姿を消した、別人格の基志雄さんが復活し、事故で死亡した森川須磨さんの人格も登場します。

 「夏」で四季の興味を惹いているのは「恋愛」であるとか「生命」とかいう部分。恋愛といっても、普通の恋愛感情を持ったというよりも、人を愛するという行為が、自分の意識の中にどのような影響を与えるかということ。そして、出産・遺伝子を残すことに興味を抱いている。
 そのきっかけを与えたのが「瀬在丸紅子」なのです。
四季は、図書館で彼女に会い、自分の仕事に引き入れられるか興味を抱きます。その際、彼女が結婚をし、出産した経験があり、それが紅子の精神に虚構をもたらしていることを悟り、自分のなかにも、その体験を引き入れてみようと考えた・・・・ってわからないよ~!!!
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2006.10
02
(Mon)

失はれる物語 


乙一 / 角川書店
Amazonランキング:位
Amazonおすすめ度:



乙一さんの短編集です。
乙一さんの作品は始めて読みました。角川スニーカーミステリ文庫のようなライトノベルに一時は待っていたのですが、そのころ読みたいなぁと思いつつ、なぜか読んでいませんでした。。

若い人が中心の、ちょっと切なくて、でもすこし希望がある話がおおかったです。ちょこちょこ軽く読むのには最適ではないでしょうか?
ライトで読みやすかったです。



♪Calling You

 学校で孤立して友人がいない少女。なんでも真面目に受け止める彼女は、周りになじめず、友達を作れない。みんなが持っている携帯電話がうらやましくて・・・。
 ある日、頭の中の携帯電話に、北海道の男の子から電話がかかってきた!秘密のやりとりを続け、会いに行くことになったが・・・。

 悲しい別れとひきかえに、人とつきあっていく勇気と優しさを得た話です。

♪失はれる物語

 交通事故で「指先」のかすかな感覚以外の身体の機能を失った男の話。
 目も見えない、音も聞こえない、話せない、動けない、伝えられない、知ることができない。でも頭脳は正常に働いている。
 唯一刺激を感じる腕の一部と、びくりと動かせる指だけが、外部との交信手段。妻は必死で腕に触れながらコミュニケーションを図ってくれるが・・・。

 精神だけで生きるという状態にはぞっとします。
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4040です*
最近のお気に入りは、梨木香歩さん、森博嗣さん、伊坂幸太朗さんです。
私も読んだぞという方は、これもいいぞという方は是非教えてください♪

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