☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2007.02
25
(Sun)

原 倫太郎, 原 游 / マガジンハウス(2006/11/22)
Amazonランキング:972位
Amazonおすすめ度:



 昔話を英語翻訳機にかけて、そこからさらに日本語翻訳機にかけるとどうなってしまうのだろうか?という素朴な(?)疑問を実行した本です。
 すごい本を貸してもらいました。
とにかくシュール。シュールすぎて笑いが止まらない。
よくこんなことを思いついたものだと感心せずにいられない。
コレを読んだらなぜか、あぁ馬鹿みたいと幸せな気分になれますよ。

 タイトルからおかしい。
 
 「一寸法師 → A little law mentor →少量法律助言者」
 
   かっこいいけれど、あまり実力はなさそうです。

 「かぐや姫 →As soon as it smelled,princess →
  それが匂いをかがれるとすぐに、プリンセス」


   なんか、嫌。

 「桃たろう→  Peach Taro →モモタロイモ」

   親父ギャグ級。


 一寸法師はいつでも半狂乱だし、かぐや姫はお尻からやってきたらしいし、桃太郎は餃子を持って怪物ハントに。
わけが分かりません。

 コンピュータの翻訳機はクソまじめに、直球の直訳しかできないので、ニュアンスや例外を考えてくれません。おかげで、変なところで単語の意味が切られてぜんぜん違う表現になったり、「むかしむかし…」が「古代です。」なんてストレートすぎる表現になったり。実におかしいのです。
  おなじみのお話が、時に激しく、時にSFチックに、そして笑うしかない状況に。なにこれ?と何度も英訳と原文を読み返しては「え~!!」と驚かされます。

 表題の「Remix」が心憎いですね。
絵も、原文と翻訳文ではちょっと違います。
翻訳のほうは、めちゃくちゃになった珍訳ワールドを見事に絵で表していて、ニヤリとしてしまいます。
 お気に入りのフレーズがいくつか見つかると思うので、
息抜きに呼んでみてはどうでしょうか。
難しい人でなければプレゼントにもいいかもしれないですね。
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2007.02
19
(Mon)

「食べる女」 


筒井 ともみ / アクセス・パブリッシング
Amazonランキング:118438位
Amazonおすすめ度:



 すごくインパクトのある本でした。
「食べる女」という表紙も、表紙のべったりとした女の絵も。
(今回も手に取った入り口は見た目と題名です)

 恋愛小説においては感情や性欲が語られますが、あえてそこに食欲を加味しているのがこの本。色々な女性の恋愛や友情、家族愛の短編がおさめられています。

 ここの女性たち(もしくは男性)はみんなのびのびと食事をしています。それが腕を振るった料理でも、外食でも、卵ご飯でも。
 大切な人と、友達と食べる、大切なの人のために作る、おいしそうに食べてもらえるというような話では、とても食事がおいしそうに見えます。簡単な食事でも自分を奮い立たせるような食事や、苦い経験・悲しい経験を代弁したり助長してしまうような食事もあります。
 食べるもの、場所、いっしょに食べる人。
食べることも感情や関係を表してくれるものなんですよね。

 ちゃんと色々なものを作って食べたい、誰かと食べるときくらいおいしそうに食べたいなぁと思いましたね。自分が作った料理なんかじゃあまりおいしそうに食べずに10分で終わらせてしまうし・・・。
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2007.02
16
(Fri)

「姑獲鳥の夏」 


京極 夏彦 / 講談社
Amazonランキング:159368位
Amazonおすすめ度:



分冊文庫版 姑獲鳥の夏 下

とうとう足を踏み入れてしまいました。京極夏彦さんの「京極堂シリーズ」。
去年の夏あたりに、「巷説百物語」に嵌っていたのですが、他作品紹介で、多分こちらのシリーズも嵌るだろうなぁと薄々感じていました。作品数もそこそこあって、レンガのように分厚いこのシリーズ。森博嗣さんのシリーズも嵌りこんで読み進めていることを考えると、こんなにダークなものばかり読んでいていいのか自分…という問いかけがあったので、とりあえず読まないでおいたのですが…。

 終戦直後の昭和の東京。
 物書きをしている関口は、とある病院でたっている噂について耳にし、友人で古本屋を営む京極堂(中尊寺)に話をします。その久遠寺という病院では、赤ちゃんが消える、主人である医者が失踪しているらしい。そして、最も奇怪な噂が、その妻が20ヶ月ものあいだ子どもを孕んだままの状態でいるともののでした。
 失踪している医師が二人の旧友であることがわかり、どうしても調べたいという関口に、京極堂は探偵の榎木津に相談するように言います。
 奇遇なことに、榎木津の元に、久遠寺の娘・涼子が相談に訪れます。妹・梗子の失踪した夫がどうしているのか知りたいというもの。梗子はショックからか寝たきりになり、噂どおり、20ヶ月も孕んだままだといいます。関口、榎木津、京極堂の妹・敦子の3人は病院を訪れることになります。

 関口の頭から消えた過去の記憶と、久遠寺姉妹との関係、失踪した藤牧の生殖に関する研究、久遠寺の忌まわしい家系、赤子失踪…となにやら色々なものが錯綜し、わけの分からなくなったところ、陰陽師である京極堂が「憑き物落とし」をするに至るというのが
話の流れです。

 「姑獲鳥」(ウブメ)とは、出産で命を落とした女性の無念を形骸化したものであると作中では説明されています。赤ちゃんを抱いて、恐ろしいことをする妖怪かと思っていましたが、厳密には違うようです。表紙にも、栞にもおどろおどろしいウブメが描かれ、文の冒頭のウブメの古典からの説明がされていますが、作中に妖怪が出てきて、妖怪が事件を起こすような話ではありません。
 子どもを産むということ、産んだ子どもと引き裂かれた女の無念が恐ろしい事件になった…とすれば、ここで姑獲鳥が引き出されたことはおかしくないと思います。

 探偵役の京極堂が陰陽師とはいえ、本当に呪術を使って事件を解決するのではなく、そういう知識をもって巧みに語ることで真相を皆に知らしめるという感じです。
 なぜかほとんどお見通しなのには、突っ込まない、突っ込まない。下巻になるまで事件の現場に京極堂は現れないので、早く出てきて解決してくれという一心で読むので、その辺は気になりません。

 冒頭、心理学や宗教・科学、民俗学的な問答が70ページ近く続いたりして、苦手な人は苦手だと思います。私は、妖怪という存在が人間の心の処理の結果のひとつの形だったというようなくだりなどに、なるほどーと唸ってしまったのですが。事件の真相も予想外の展開でとても面白かったのですが、この思想的なところも面白かったです。これで初作品というところが、また驚き…。
 嵌ってしまう人には、心をつかんで話さないような作品だと思うので、ぜひ読んでみてください。
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2007.02
11
(Sun)

「レタス・フライ」 


森 博嗣 / 講談社
Amazonランキング:107781位
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■ラジオの似合う夜
■檻とプリズム
■証明不可能な煙突掃除人
■皇帝の夢
■私を失望させて
■麗しき黒髪に種を
■コシジ君のこと
■砂の街
■刀之津診療所の怪


森博嗣さんの一番最近の短編集です(06年)。
「レタス・フライ」の意味は、わかりません!
扉のイラストの女性がレタスを身に纏っていますが、どういう意味なのでしょうね?
「Let us fly 」?でもなさそうですね。

森さんの短編は、幻想的というか…幻惑的というか…。
奇妙で不可解な世界観があります。
ちょっと難しくて分からなかったりもしますが(笑)

それと特徴的なところが、シリーズものと連動している作品が含まれているところです。この本には、萌絵、犀川先生、佐々木、紅子、林、七夏、練無、紫子…と微妙に登場しています。
シリーズ読まないと面白くないといってしまえばそれまでですが、ファンには楽しい本だと思います。

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2007.02
08
(Thu)

リリー・フランキー / 扶桑社
Amazonランキング:184位
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 今度は「東京」続きですね。 
リリー・フランキーさんの大ベストセラー「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」です。「時々、オトン」が妙に気になる作品です。

 この作品は、リリーフランキーさんの半自伝的小説で、彼を支えてきてくれた母親の生き様と、彼のちょっと変な家族が描かれています。母親を大切にする思いがあふれる作品です。
 筑豊の炭鉱町で、女でひとつで雅也(りりー)を育てるオカン。苦労しながらも、いつも息子のことを考えている母親です。そこに、別居していて、堅気とは思えない父親が人生の節目節目に闖入してきます。オカンにべったりで生きてきた九州での少年時代、将来が見えず回り道をしながら生きていく雅也と、病気になっても明るく生きるオカンの東京時代へと、時系列を移して話は進んでいきます。
 大泉洋主演の特別ドラマ、もこみちの月9、オダギリの映画と、映像化されているので、内容は語るまでもないのだと思います。ただ、テレビはやっぱり原作とは違う要素、たとえば恋愛などがたくさん入ってしまっているようです。大泉さんのほうのドラマは見たのですが、それと比べると、原作はじっくりした内容でした。(3人の中では一番大泉さんがリリーっぽい。)
 原作は、リリー氏の九州時代から東京に出てくる成長の時系列に合わせて、お母さんのエピソードを紹介していくもの。その、途中途中で、彼の母親に対する思いや、若いころの自分の生き方に対する不安が描かれていたり、家族というものに対する考えがいきなり語られたりしています。(ちょっとそれが唐突過ぎたり、堅かったりしますが)
 少し一般的な家族構成とは違いますが、普通のお母さんを描いたもの。すごい人生観や発言を持っていたり、ありえないほどの苦労を重ねたりするわけではないのですが、料理が上手で、明るくあっけらかんとしていて、周囲の誰にでも優しく、楽しいリリーさんのお母さんは、とてもおもしろくて、素敵な人だったんだなと思いました。
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2007.02
03
(Sat)

「哀愁的東京」 


重松 清 / 角川書店
Amazonランキング:12335位
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 寂しいおじ様たちの心をぐっとつかむような作品を作っている…と勝手なイメージを抱いている重松さんの作品です。
東京を舞台に、様々な大人たちの寂しい心を描き出した大人の絵本のような本です。

 主人公・進藤宏。40歳。絵本作家ですが、数年前に大ベストセラー「パパといっしょに」を出して以来、一度も作品をだしていません。スランプに陥ってしまったのです。副業のフリーライターの仕事がむしろ本業という状態。絵本とは正反対の、夢もない、雑多で読み捨てられるだけの文章を吐き出し続けています。妻と娘がいますが、アメリカで暮らしており、連絡も途絶えがちです。

 この進藤に新しくついた編集担当者が、新米のシマちゃん。彼女は「パパといっしょに」の大ファンで、進藤にどうしても次回作を描いてほしいと食いつきます。渋々絵本の制作に取り掛かろうとしますが、うまくいきません。その理由は、「パパといっしょに」のモチーフになった人々との関係、そして彼自身の家族との関係にあるようでした。
 東京を舞台に8人の様々な人々と進藤は出会います。どこか寂しい、その人々の姿から、進藤は何かを見出そうとします。

 
 絵本というと、やわらかい、やさしい存在。そうでないものもたくさんありますが、子どもに希望や夢を伝えたり、時には道徳的なものを伝える役割持っています。進藤は、人々に感動と希望を与えるような作品を作り出しましたが、モチーフの当事者たちにとっては、その受け止め方がただただ悲しいものでしかなかったことになります。
 その後スランプに陥る進藤が目にするものは悲しい、寂しい大人の姿ばかり。そこに何かを見出そうとして、紙に向かいますが、やはり、かけません。(絵本の題材としては、あまりにも寂しすぎますよね・・。)その代わり、進藤はずっと逃げてきた、自分の中の孤独や哀しみと向き合うことになったと思います。
 
 なんだか嫌なこと、やるせないこと、悲しいことばかりだけど明日は来るし、そういう人がぐるぐる動き回って走っているのが東京か…。なんだか重いですが、不思議と暗い気分にはならないです。
 おじ様方が読んだら、また違う感想をもたれるのでしょう。
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4040です*
最近のお気に入りは、梨木香歩さん、森博嗣さん、伊坂幸太朗さんです。
私も読んだぞという方は、これもいいぞという方は是非教えてください♪

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