☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2007.09
30
(Sun)

映画「かもめ食堂」 


/ バップ(2006/09/27)
Amazonランキング:61位
Amazonおすすめ度:



 群ようこさん原作の「かもめ食堂」の言わずと知れた映画です。

 フィンランドで食堂を営むサチエ(小林聡美)。素朴な日本の食事を出す、身近な食堂を目指し、お客さんはさっぱりだけれどのんびり構えてやっている。日本かぶれのトンミ君に「ガッチャマン」の歌を教えるべく、歌詞を聞いたことで知り合ったミドリさん(片桐はいり)や、鞄を空港でなくしてしまい、途方にくれるマサコさん(もたいまさこ)らが加わり、かもめ食堂もにぎやかになっていきます。
 彼女達のスロウライフも見ものですが、やはり「かもめ食堂」のメニューが心を躍らせます。コーヒーやシナモンロールは、すぐにでもコーヒーを入れたくなります。そして、オーソドックスなおにぎり!明日のお昼はおにぎりにしようと思ってしまいます。素朴だけれど、間違いなく美味しそうな食事が出てくるので、おなかがすいてしまう映画でもあります。
 美味しそうな食事に、フィンランドののんびりした雰囲気や、かもめ食堂のインテリア、お客さんが徐々に増えていく微笑ましさ。とても心が和む映画です。
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2007.09
25
(Tue)

「キラレ×キラレ」 


森 博嗣 / 講談社(2007/09)
Amazonランキング:150位
Amazonおすすめ度:



 満員電車の中で女性が背中を切られるという通り魔事件が続発。小川と真鍋、鷹知が事件の解決に乗り出します。

 Xシリーズ2作目が9月6日にでました。
 連続通り魔事件を、椙田探偵事務所の助手・小川と、「イナイ×イナイ」で出会った探偵・鷹知が追い、真鍋がたまに鋭い助言をするという話です。満員電車で連続して女性が背中を切られるという通り魔事件が発生。犯人の濡れ衣を着せられた男性の依頼で、鷹知は事件を調べることに。犯人が何を狙っているのか探っているうちに、被害者にある共通点が見つかります。さて犯人は誰なのでしょう?

 話は複雑でもなく…途中で犯人も分かるし…で非常にあっさりした内容でした。それはそれでおもしろかったです。前作が奇怪な事件で、これまでのシリーズが重くつながっていたので、そういうものを求めていたら軽く肩透かしみたいな感じがすることだと思います。西之園さんがちらっと出たりはしているので、今後どう転んでいくのかが気になります。


 とりあえず買ってみましたが、ノベルズは大きいし、高いし、場所をとるし、本棚の見栄えがそろわないなぁ。Gシリーズが11月から文庫化されていくようで、ようやく読めます。今日本棚の整理をしました。売らないのでたまっていく一方です。売るのはなんとなく忍びない・・。
2007.09
20
(Thu)

「村田エフェンディ滞土録」 


梨木 香歩 / 角川書店(2007/05)
Amazonランキング:2569位
Amazonおすすめ度:



 明治時代は1899年。留学生としてトルコの首都イスタンブールに渡った村田君の出会った、異国の文化・歴史・宗教・人々の記録。国とは、世界の人のつながりとはを考えさせられる、不思議な1冊。

 「エフェンディ」とは「学士様」という敬称で、おそらく、弁護士などに「先生」とつけて読んだりするのと同じようなものでしょう。明治時代、日本が海外からなんとか完全支配を免れ、列強に入ろうと努力し、英国などの大国が盛んに海外侵略を企てていた時代。
 村田君は、国家の友好のために、トルコの歴史と文化を学ぶ留学の機会を得た。彼は、ドイツ人のオットー、ギリシア人のディミィトリス、トルコ人で使用人(奴隷)のムハンマドらの暮らす、英国人のディクソン婦人の家に下宿している。
 国境と人種、宗教の壁を越えて、互いを理解したり、時には非難・反発したりしながら暮らしていく様が淡々と描かれている。「いよいよ革命だ」「繁殖期に入ったのだな」「友よ」などと叫ぶ、鸚鵡がおり、大抵は疎まれているが、その叫びが争いの場を馬鹿馬鹿しいものに変えたり、妙にマッチしたものを叫んで皆をどきりとさせたりする。
 最初は日本人が世界のことを知っていく、もしくは外国人が日本を知っていくこと、トルコの文化を読むことがおもしろかった。しかし、だんだんとトルコが英国の支配から逃れようとあがきだしていく不穏な雲行きが出てきて、非常に切ない終わりに向かっていく。個々人でならば通い合えるのに、国という大きな船に乗ってしまえば、敵ともなり逆らうことができない。トルコを離れ、残してきた友人達が今は敵同士として戦わざるをえない。その悲しみにくれ、国とは一体なんなのだ、と叫ぶ村田がとても切なかった。明治の昔も、今も、この問いかけはきえていないのが哀しい。
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2007.09
16
(Sun)

「ペローの昔ばなし」 


シャルル・ペロー, ギュスターヴ・ドレ, 今野 一雄 / 白水社(2007/07)
Amazonランキング:371479位
Amazonおすすめ度:



 先日恵文社に行ってきました。そこには、海外文学や澁澤龍彦など幻想文学というのでしょうか…そういう魅惑的な本が並ぶエリアがあります。そこで見つけたのがこの本「ペローの昔ばなし」。
 シャルル・ペローはヨーロッパの民間伝承をまとめた作品を作った人で、収録作品を見ていただくと分かるように、「グリム童話」と共通した話がいくつもあるります。「赤頭巾」「シンデレラ」などは、グリム兄弟が作ったと思いがちですが、日本のむかしばなしと同様、民間伝承をまとめたものだったようです。
 ペローはグリムよりも先にこれらの作品を集めました。訳のせいもあると思いますが、なかなか趣深い文章で、よく知っているグリム童話の話よりあっさりしている感じがします。
 小学生のころ「世界の文学」なる、とても分厚い本のひとつにペロー童話が載っていて、大好きだった覚えがあります。もらい物の本で汚いため捨てられてしまいましたが、確か岩波だったので、もしかすると岩波文庫のペロー童話と同じものかもしれません。私が当時読んだシンデレラは「灰かぶり」で、今回のものやグリムよりもっと長くておもしろかった覚えがあります。

 この本のもうひとつの特徴は、ギュスターヴ・ドレの挿絵がついていること。細かくて迫力のある線描が、また古めかしく、厳かな雰囲気をかもし出しています。

 それにしても、非常に懐かしい話ばかりです。海外の民俗伝承の文学の世界観が大好きです。小さな男の列伝や、大男、人食い人間、魔女、お姫様。貧しく、「きりょうよし」の人間が報われるというストーリー。ちいさいけれど読んでいたら和みます。あの分厚い文学集はないけれど、北欧神話とかどこかに打っているかもしれないので探してみたいものです。
2007.09
12
(Wed)

「デザインのひきだし 2」 



昔から紙や色などがなんとなく好きで、少し絵を描くことも得意だったので好きだったし、絵を見たりすることも好きだった。でもデザイナーにはなれそうにもなかったので印刷会社に就職してみた次第。
 おもしろいデザインやフリーペーパーなどの印刷物を見るのも楽しいけれど、どこか仕事を髣髴させ、たまには見たくないものであることも事実である。ところが、見て、触っているだけでなぜか和むのが「紙」なのだ。(ちょっと怖いな)
 実際印刷会社で私が作るものは、チラシやDM、カタログで、大抵使うのがコートやマットといったオーソドックス・基本中の基本・用意しなくてもストックが大抵ある紙。棚に眠る、膨大な紙見本たちにみられるような特殊紙さんたちを使用する機会は早々ないのです。そういう心が躍るような紙はお金がかかるので、見ては捨てられるようなものには使われないのです。
 ただ、お金がたくさんある会社の販促物、もしくは、個人のミニコミ誌などは変わった紙を使っていることが多くてうらやましい。エンボスがかかったもの、色がついたもの、色々な繊維が入ったもの…。あぁいいなぁ。最近、正月用の高級商品の栞の話がきました。特殊紙の中でもベーシックなもの(五感紙とか)しかお金の関係で選べないけれど、嬉々として紙見本を眺めていました。
 そんなに紙が好きならば、紙屋に就職しろよ!と思わなくもない。でも紙をひたすら売るというのもなかなか大変そうなので、やはり加工やのほうがおもしろいような気もする。


 前置きがずいぶん熱くなってしまったけれど、この雑誌は印刷・紙・加工についての特集を組んだシリーズの雑誌のようです。2巻目のテーマは「紙」。2000円もしますが、それもそのはず、表紙からシルバーの渋い箔が押された格好のよいもの。なかの装丁もすごい。7種ほどの紙が使われていて、中には大好きな装丁か・鈴木成一氏考案の「ハーフエア」という新しい紙や、よく見るクラフト紙なんかが使われたりしている。その紙を見ているだけでも楽しい・・!
 特集もよくて、本の装丁や、おもしろい印刷技術を使ったノベルティ、クラフト紙の奥深さ、活版印刷について…など豊富で、ちょっとマニアックだけど、デザイン的にも、印刷知識的にも美味しい雑誌になっています。
 工夫ある印刷技術を使ったクリアファイルとシールがおまけでついていました。紹介した商品の会社・工場まで教えてくれているのがまさに「実践情報誌」だと思う。

 中堅の会社に勤めていますが、ビジネス的には厳しいとはいえ、技術で売る、小さな印刷工場さんは素晴らしい…。なかなか使われなくてもがんばって素敵な紙を作ってください、紙屋さん。

 次号は10月頭にでるとのこと。何特集か楽しみです。
2007.09
06
(Thu)

「アイソパラメトリック」 


森 博嗣 / 講談社(2006/03/15)
Amazonランキング:89251位
Amazonおすすめ度:


25個の単語に対して作られた短い物語の数々。森博嗣さん撮影のクールな写真が掲載されているシャープな短編集。

 森博嗣さんの短編集。
「アイソパラメトリック」の意味は、有限要素法とやらに関する単語とのことで、全く持って意味が分からないし、調べたところで分からないだろうから、なんだか知的で硬質な雰囲気だけ受け取るといいと思う。

 森ミステリィの短編にもよく出てくるような、不思議な、淡々とした話が25作。唐突に始まり、唐突に終わる。内容がだいぶ謎めいている。ちょっとこっけいで変なものもある。そしてアイソパラメトリック掲載のものは、普通の短編よりももっと短いので、とても不思議な話に見えてくる。
 そこに、森博嗣さんが撮った写真がたくさん掲載されている。その写真は何気ない風景だったり、建物やマンホール、部品にスポットを当てたもの、素材だったりする。とてもシャープで見ていて落ち着く写真ばかり。そこに分かるような分からないようなタイトルがつけられていて、その意味を写真から汲み取るのもおもしろい。
 どの話が気に入っているかは、あと何回か読まないと紹介できなさそうなので、機会があれば書いてみようと思います。

 ラストには、「森都馬の日常」と題した、愛犬都馬(とーま)さんの写真がたくさんあります。おもしろい写真をたくさん撮る人だなと思います。MORILOG ACADEMYでも毎日更新されているけれど、この本のものは、本当に洗練された感じでいいですよ。


 Gシリーズが文庫化されるのをじぃ~っと待っているので、今は短編を読んでみようかなぁ。でもスカイクロラも読みたいです。このシリーズを読むならハードカバーで買いたいけれど、お金がないという、どうでもいい葛藤をしているところです。
2007.09
01
(Sat)

「光の帝国」 


恩田 陸 / 集英社(2000/09)
Amazonランキング:20567位
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 不思議な力を持つ一族、「常野」。目立たずひっそりと暮らしている彼らの、様々な人生。常人がうらやむような力の裏に、葛藤や恐怖、寂しさもあふれている。どこか物悲しいけれどやさしい、常野一族の短編集
です。

 恩田陸さんの作品を初めて読みました。ミステリーが好きなのになぜか読もうとしていなかったのですが、人に薦められて読んでみる事にしました。なぜか代表作ではないものを手に取りましたね。

 「常野一族」は、不思議な力を持つ人々の集団。名字が常野というわけでも、常野という土地に住んでいるわけでもない。昔は共同生活していたようだけれど、今は散り散りになってしまっている。常野とは、「権力を持たず、群れず、常に在野にあれ」という意味。人がうらやむような力や、それこそ権力をもてたり、悪用されたりする力を持つ人々がたくさんいるけれど、彼らはひっそりと暮らしてきた。そういう設定である。
 その力はなかなかおもしろい。膨大な書物を片っ端から記憶する-「しまう」-能力、将来のことを予知できる力、遠くの物事を聞き取ることができる「遠耳」、早く移動ができる「つむじ足」や、音楽に長けた者もいる。常人にはないうらやましくなる力ばかり。ただ、力があることが単にうらやましく、楽しい内容ではない。
 彼らの後ろには、その能力を自分のみが持つことを自覚し始めた若者、同じ力を持つことで、娘も同じ苦しみを味わうことを痛感している母親の葛藤など多大なる葛藤があるのだ。葛藤だけではない。「光の帝国」のように、迫害されるような悲劇も起こりうる。また、常人には見えない増殖していく謎の草をとる「草取り」の人々や、「裏返され」この世から消されないように、謎のものと対峙し続けている人々もいる。彼らは孤独に何らかの敵と戦い続けている。
 こういった悲しみや孤独に加えて、謎めいた常野の雰囲気が、この本全体に溢れていて、すこしぞっとする感じもありました。
 しかし、常野の人々が優しい人々であり、また、散り散りになったとこのの人々が徐々に出会いだす場面もあり、哀しいけれど暖かい不思議な本でした。
 
 やられた!!という大きな衝撃はなかったのですが、いいですね、恩田陸さん。まだまだ文体に浸れていないので(?)他にも読んでみようと思います。
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4040です*
最近のお気に入りは、梨木香歩さん、森博嗣さん、伊坂幸太朗さんです。
私も読んだぞという方は、これもいいぞという方は是非教えてください♪

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