☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
--.--
--
(--)

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2008.04
29
(Tue)

「黒笑小説」 

 エゴ丸出しの人間の滑稽さが満載!


東野 圭吾
Amazonランキング:817位
Amazonおすすめ度:



「もうひとつの助走」★
「線香花火」★
「過去の人」★
「選考会」★
「巨乳妄想症候群」
「インポグラ」
「みえすぎ」
「モテモテ・スプレー」
「シンデレラ白夜行」
「ストーカー入門」
「臨界家族」
「笑わない男」
「奇跡の一枚」
 ★は「文壇」にまつわる作品


「毒笑小説」「怪笑小説」に続く第三弾「黒笑小説」。
 ミステリで有名な東野さんのまったく違った風合いの作品。それはギャグであったり、シニカルなものであったりする。直木賞までとって、クールな作品を出し続けているような、第一線の作家が書きそうにないような内容ばかり。「世界のいろんなものが巨乳に見える」とか、ものが見えすぎてホコリや花粉まで見えてしまうとか、考えても誰も文章化する人はいなかったんじゃなかろうか。
 帯には「ヤケクソで描いた」と書かれているけれど、ギャグは楽しそうに、シニカルなものにはストレートな怒りや憤懣が溢れているような気がする。 

 この本は、文壇事情を描いた4作から始まる。クールで華やかそうな文壇の世界。でもそこは、作家のエゴと、出版社の思惑が錯綜し、どろどろした、ヤナところ、と東野氏は見ているのだろう。
 4作を通して2人のキーパーソンが現れる。売れなくなったが「大物」と思い込んでいる古株の寒川氏。新人賞を受賞し、冴えなかった仕事をやめて、大物作家になったと勘違いしている熱海氏。この二人のそれぞれのエゴ。裏で痛快に出版社の面々がこき下ろしてくれる。

 ほかの短編は、日常生活にありえないシチュエーションを描いたギャグ。どれもアホ臭くて面白い。

 ミステリより、まっさきにこっちを買ってしまうのもなんですが、おもしろいですよ。
スポンサーサイト
2008.04
24
(Thu)

「ゾラ・一撃・さようなら」 


森 博嗣
Amazonランキング:81630位
Amazonおすすめ度:



 森博嗣さん2007年発刊の1冊。シリーズモノではなく書き下ろし作品。

探偵の頸城悦夫は、友人の法輪洋樹から、クライアントを紹介される。クライアントは志木真智子というフランス在住の女性で、母親と共に日本に来ていた。洋樹の叔父であるタレントで元知事である清治郎が持つ宝石を取り戻して欲しいというものだった。それは、母親が昔持っていたもので「天使の演習」と呼ばれる宝石という。本当に取り戻せるのか見当もつかない仕事だったが、真智子に少なからず興味を抱いた頚城は仕事を請ける。
 頚城は清治郎の自叙伝の出版という名目で清治郎の屋敷に潜入することに成功する。清治郎は、今、命を狙われているといい、実際に頚城の目の前で何者かが仕込んだ爆弾が爆発する事故も起こった。命を狙っているのは「ゾラ」と呼ばれる殺し屋らしい。「ゾラ」は噂を流した後、銃で一撃で暗殺するという。
 頚城はゾラの問題と、宝石を取り戻そうとする志木母娘の計画の両方を調査することになった。

 帯に「新感覚ハードボイルド」とあるけれど、結構ソフト。ハードボイルドというと、バーボンがにあい、銃や苦境にめっぽう強い、渋い無口な男や、国家・世界をまたにかける組織VSマフィアというような臭いイメージがある。分かりやすく言えばゴルゴ31!定義が分からないのでなんともいえないけれど、ハードボイルドではなかったと思う。スリリングでロマンスがあるあたりがハードボイルドだったのかもしれない。

 タイトルがいい。一見意味は分からないけれど、ぴったりではある。森さんの小説のタイトルはリズムがあるから好きだ。 
続きを読む »
2008.04
20
(Sun)

「オレなら、3秒で売るね!」 


マーク・ジョイナー
Amazonランキング:44054位
Amazonおすすめ度:



 先輩が本気で読むべきだと薦めてくれたマーケティングの本。
「3秒で売る」という挑戦的で、強烈な題名ですが、ほんとうに3秒で売ってもおかしくない気構えや自信があり、そこに至るまでの押さえておかなくてはいけないキモが説明されている。そのキモとなるものが「圧倒的なウリ(The Iresistible Offer)」だ。 
 私の場合、通信販売のお客さんに特に応用したい内容が盛りだくさんだった。いつもへたくそなお客さんに併せてきたけれど、自分達もウリなんてそもそも考えられてなかったなと猛省。モノを売ることにかぎらず、自分達の会社のサービスや技術にも、どんなビジネスにでも応用できそう。

 文章もアメリカのお兄ちゃんがファンキーなノリで語りかけてくる感じで読みやすくてオススメの本。読むだけじゃなくて自分のものにして早速実行しろという言葉通り、読むだけじゃいけないですね。

 もう、次の人に貸さなくてはいけないので、要点だけメモしておきます。

□圧倒的なウリの構成要素<高・売・心(購買心)>

1.高い費用対効果 (高い費用対効果のあるオファーを作る)
2.売り文句 (強力なウリ文句を作る)
3.信頼性 (信頼性を持たせる)


 ※2.売り文句
  明瞭さ、単純さ、簡潔さ、緊急性
 ※3.信頼性
  ①証明するもの(社会的証明、技術的証明、事実に基づく証明)
  ②信頼性の伝え方(推薦、有力なクライアント、資格、表彰状、理論武装)

□魔法の公式
1.「圧倒的なウリ」を作り上げる
2.それを「のどの渇いた人」にみせる
3.おかわり!を売る


 圧倒的なウリを持って、それを求める人、もしくはマッチした人に伝える。それで打っただけで満足せず、次回の購入、新たなる購入にすかさず結びつける。あたりまえのようでいて、意外となぁなぁになっているんだ。

 あとで、もう一度読みたいです。
 
2008.04
15
(Tue)

「頭のいい段取りの技術」 


藤沢 晃治
Amazonランキング:527位
Amazonおすすめ度:



  ビジネス書はカバンに入れると重いしかさばるし、電車で読んでいたら眠くなるから小説に走る。そしてちょっと高い気がして自分では買わない。いままでも何冊か読んだけれど面倒で紹介していない。ついでにいうと、ポップでデザインがよく、帯もいいコピーがついていたりして惹かれる本があるが、読んだらたいしたことなかったりして残念な目にもよくあう。ジャケット買いはやめたほうがいいようだ。

 この本は とある若い社長さんに薦められた本であり、経費で買ってもいいということを知り、ばっちり手に入れた。

 よんだはいいが、内容は忘れてしまい、すでに会社に寄贈してしまったので、内容の紹介ができない。申し訳ない。

 藤沢さんは、元大手メーカーのソフトウェアエンジニアで、退職後、コミュニケーションなどの研究や講演を行っているそうだ。仕事を通して培ってきた彼自身の仕事の進め方がここには紹介されている。
 覚えているのは、最初のあたり。「段取りをよく物事を進める際、何を一番最初に優先させるか。それは他人の作業に影響を与えるものからやりなさい」というもの。周りに段取りが悪い人がいて、よく考えたら、仕事を放置することで周りの仕事が滞ったり、後に迷惑をかけたりしている。成程と思う。
 段取りがいいか悪いかといわれたら、悪くはないけれど、よくもないと思う。段取りというほどの仕事量がないような気もする。一度にワークが襲ってきて慌てふためくけれど、書き出して落ち着いてみれば、実はそうでもないことも多い。

 ライトな自己啓発・howto的なビジネス書は全部読んで、全部習得する必要はない。自分に合うなと思うところだけ拾ったらいいと思う。速読ができれば便利そうだ。
2008.04
10
(Thu)
よくわからない感じが楽しい



 村上春樹さんの、1990年から2000年の間の短編作品が収録されている。
現代の作家でも村上春樹氏になると全集ができてしまうのか。「全集」というと、もう生きていない巨匠作家くらいしかなさそう…というイメージがあったので驚いた。
 村上さんの本の感想を書くのは難しい。今まで5作読んだけれど、毎回そう思う。
 物凄く深いんだろうけれど、結局なんなのか、深いのか意味がないのかよく分からない。けれど面白いような気がする。不思議な世界観で、よくわからないけれど、なんかいい感じだったからまぁいいか、と思って読んでいる。 世界的に有名で、文学界に賛否の嵐を起こす凄い小説家だというイメージがあるから下手なこといえないなぁと律儀に思ってしまうかもしれない。
 あとがきを読むと、コレを書いたときはどういう状況でどんな精神状態だったか、そのあとにどんな作品を書いたかということを本人が振りかえっている。ファンの人は、全部読んでいるからきっと感慨深いだろう。
 

 この短編集は「なにそれ?」「なんだったんだ?」「おぅここで終わりかぃ?」の連続だった。長めの作品も、ショートショートも。(村上氏はショートショートを『ひょひょいのひょい』と呼んでいるらしい)
でも、それはおもしろくなかったわけではなく、こういう話の書き方をする人もいるのかと逆におもしろかった。思いつくままに、さらさら書いた、そんな感じが素敵だった。

2008.04
05
(Sat)

「世界の文学」に対する回想 

 1つ前の記事で、子どもの頃に読んだ「世界の文学」という本について思い出して気になったので、検索してみた。「岩波」だと思っていたけれど、どうやら調べていくうちに「小学館」発行の全集カラー名作 少年少女世界の文学(全30巻)というシリーズだったことが分かった。オレンジ色の箱に入った分厚い本であり、もう絶版になっている。オークションで売られたり、復刊が願われたりしているようだ。

 監修はなんと川端康成。
30巻は、世界中のあらゆるジャンルの文学をよりどりみどり、地域以外は特に分類があるわけでもなく詰め込んだようなすごい全集だ。日本のものも古事記から潮騒なんてものまで幅広い。挿絵は異国情緒溢れる線描のものから、子供向けとは思えない暗い水彩画のかなり不気味な挿絵なんかも。
 うちにあったのはそのうちの4・5冊。全部あったら、私は文学部に進学していたに違いない。今あれば確実に片っ端から読んでしまいそうだ。これらの世界の名作を読もうと思うことは少ないし、すべてを探して手に取るのは難しい。捨ててしまったことが本当に哀しい。

 私の家にあり、読んだ覚えのあるものは下のもの。

9 アメリカ編3  
   ●トム・ソーヤーの冒険  マーク・トウェイン作  打木村治(文)  松田みのる(画)
   ●中南米神話・伝説  宮脇紀雄・森いたる(文)  梁川剛一(画)
   ●アメリカ民話  柏木ひとみ(文)  梁川剛一(画)
   ●秘密の花園 フランセス・ホジソン・バーネット作  谷村まち子(文)  山中冬児(画)


NHKのアニメであった秘密の花園を「読んだ」のはとても誇りだったな(笑)「チチカカ湖の伝説」という伝説があったような気がする。

14 フランス編3  
   ●家なき子 
   ●棺桶島 
   ●ペロー童話 他


グリムと思っていたシンデレラがペロー作と知った衝撃の1巻。りんご以外の殺害方法も載っており、大変興味深かった。他の2作と比べると、棺桶島はアダルトで不気味だったな。

17 ドイツ編1  
   ●ドイツ伝説
     ジークフリート物語  白鳥騎士  ローレライ物語  ウァルター物語  ゾリンゲンの刀かじ
   ●アルプスの少女  スピリ作  槇本ナナ子(文)
   ●グリム童話  グリム兄弟作  永井鱗太郎(文)


「ハイジ」原作!絵がアニメとかけ離れていて不気味だった。グリムは有名ではない小さな作品が多くて何度も読み返していた覚えがある。あとは伝説もどれも好きだった。ローレライもジークフリートも・・・。ドイツ文学いいですね。城の閉塞感というかなんというか。


20 北欧編  

   ●ニルスのふしぎな旅 
   ●アンデルセン童話 
   ●トペリウス童話 他


「ニルス」はTVアニメで見ていた1作。小人になった少年とアヒル・雁の冒険。大好きだったな。「トペリウス童話」に「星のむすめ」という作品があって、それもすきだった。ほかに、海の底の碾き臼が塩を出し続けているから海はしょっぱいという話があった気がする。北欧に初めて惹かれたのはこの1巻があったからだと思う。


参考>>カラー名作 少年少女世界の文学(全30巻)収録作品一覧
2008.04
03
(Thu)

「あかいろの童話集」 



 図書館の新刊コーナーで発見。「あおいろの童話集」と「あかいろの童話集」があり、中をぱらぱら見てみると、海外の童話の小作が集められている本のようだ。もしかしたら復刊の本なのかもしれない。

 グリム童話をはじめとして、海外のちいさな童話には、善良な(そしてそれは”きりょうよし”であることが多い)人間と、おろかな人間の顛末が描かれるというようなパターンがあるようだ。「姫」が出てくるものは、特に美しい姫が魔女だか継母だかに窮地に追いやられるが、色々運よく乗り越えて幸せになるものが多い。また、一見善良ではなさそうな普通の若者が、知恵や不思議な人脈を使い、魔物と闘い、最後には王女を手に入れるというサクセスストーリーもある。たまに、善良じゃなくてもなんだかんだで幸せになる教訓があるんだかないんだか腑に落ちないものもあるけれど、それはそれで味があるような気がする。

 日本の童話も大筋は似ているけれど、海外のものは出てくる人々に色々な種類がいるところがいい。様々な力をもつ魔女や妖精、巨人やトロルなどの力のある男、ドラゴンなんかもいる。日本にも鬼や山姥や、妖怪やら山の精がいて趣深いけれど、海外の彼らはなんだか華やかな感じがする。

 子どものころに、「世界の文学」という本が叔母のお下がりで数冊家にあり、10cm近くの分厚い本をひたすら読んでいた。そこに、この本のような、海外の童話の小作が載っていて大好きだった。大分冷めてしまった今の自分でも、これらの童話を読むと、先が分かってはいても懐かしいおもしろさがある。棄ててしまったことがとても心残りだ。
 | ホーム | 
ブグログ
プロフィール

4040

Author:4040
4040です*
最近のお気に入りは、梨木香歩さん、森博嗣さん、伊坂幸太朗さんです。
私も読んだぞという方は、これもいいぞという方は是非教えてください♪

最近の記事
カテゴリー
オススメ☆

Wishリスト
最近のコメント
最近のトラックバック
おすすめ

ブログリスト

RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧
フリーエリア
ブログ内検索
リンク
新しい本を探しにでかけよう♪

ほんぶろへ
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村 ポータルブログへ
ブログ王へ
amazonさんより

フリーエリア

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。