「ドラママチ」
そこらへんにいそうな、あまりぱっとしない女性の日常をうまく書いてくれる角田さん。きっと、それがどうした、つまらんと思う人も多いと思う。ありふれた日常、けだるさなんてどこにでもあるだけ、誰にでもかけそうだけど、主人公がどんな人で誰とであってどんな話をするのか、その組み合わせがおもしろくなかったら、本当にぱっとしない会話だったらつまらない話にかならない。この倦怠感を書ける角田さんは凄い人だと思う。
私が、このようなけだるい話を好き好んで(というわけでもないけど)読んでいる理由はよく分からない。自分はこの人たちみたいにはならないぞとでも思っているんだろうか?まぁいいや。
ドラママチは、8人のなにかを「待つ」女の短編。子供ができるのを待つ女、不倫していて男を待つ女、倦怠感溢れる夫婦生活になにかドラマが起こらないか待つ女、強烈な姑とのワカレを待つ女・・・・などなど。30代半ばから後半と思われる、既婚・未婚、なんだか幸薄なけだるい女達の話ばっかり。
まだ20代なので、こうなったらやだなぁ位ですむが、30代で読むときついのかもしれないし、優越感(本に対してか?)に浸れるのかもしれない。
8つに共通しているのが、喫茶店、しかも昔からあるTHE喫茶店が出てくるところか。
現状に、飽き飽きし、嫌気が差し、なにか違う展開を思い描いてはいるけれど、結局は現状に戻ってくるしかないのだ。文や設定がリアルというのもあるけれど、みんないつも諦めて現状にとどまって生きていることが多いんだなということが書かれているから、余計リアルだなと感じるんだと思った。



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