☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2006.06
08
(Thu)

僕のなかの壊れていない部分 


白石 一文 / 光文社(2005/03/10)
Amazonランキング:42,987位
Amazonおすすめ度:



 表紙の不貞腐れたウサギさんに惹かれて購入しました。

 さて、どう説明したらいいでしょう?
というか、どうにも説明できない本です。「おもしろくない」「読みにくい」という感想も良く見ます。私は、読みにくさは感じませんでしたし、それなりに面白いなぁと思いましたが、結局どう解釈したらよいのか、よく分からない本でした。
 
 amazonや本の裏表紙によるとこんなカンジで説明されています。
『出版社に勤務する29歳の「僕」は3人の女性と同時に関係を持ちながら、その誰とも深い繋がりを結ぼうとしない。一方で、自宅には鍵をかけず、行き場のない若者2人を自由に出入りさせていた。常に、生まれてこなければよかった、という絶望感を抱く「僕」は、驚異的な記憶力を持つ。その理由は、彼の特異な過去にあった。―生と死の分かちがたい関係を突き詰める傑作。 』

 本当に屈折した感じの主人公。この本の好き嫌いは、まずこの「僕」を受け入れられるかどうかにかかっていそう。私は、小説に出てくるこんな独特な男性は嫌いではないので(実際にいたらどうかわからないが)読むことはできました。
 とにかくつきあっている女性、特に、恋人に当たる枝里子に対しては、たまに安堵感も感じる一方で、彼女の考え方を心の中で卑下し、突き放したりしながら付き合っている。その付き合い方が、女性ならずとも、おぃおぃと思ってしまうような気がします。(もしかして実は、男性はそんな考え方を一般的に持っているもの?;)

 「なぜ自殺しないのか」、「驚異的な記憶力」により、今まで読んできた仏教などの書物の内容を引用しつつ考えている。この部分、解釈しにくい。「生と死の分かちがたい関係を突き詰め」られていたかどうかよくわかりませんでした;;
 そして、タイトルの『僕の中の壊れていない部分』が、結局どこだったのか!?
だれかおしえてください(´∇`;)
 「真知子さん」という、死生感に影響を与えてくれた女性の語る仏教的な生きることの話や、挿入されている仏教話は結構興味深く感じましたが。

 多分、この方のほかの本はおもしろいんだと思います。
おもしろかったけれど、分かりにくかったので、別の作品も読んでみたいです。
 
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