☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2006.06
13
(Tue)

「白夜行」 


東野 圭吾 / 集英社(2002/05)
Amazonランキング:8,253位
Amazonおすすめ度:


 これは友達に借りました。表紙はドラマ版のです。前の表紙なら買ってたかもしれませんねー(ひねくれ者)。

 それにしても、東野圭吾はやっぱりすごいと思いました。
 
 詳しい真相は語られないまま終わる。
 全てのことがすっきりわからない。

 これは、読者にとって、気になって、本当のことを知りたくて、やきもきしてしまう状況でもある。けれど、そのことでかえって、話のことを反駁して考えてしまうし、全部分かってしまうことよりも、ものすごく大きな存在感というか、読後にずっしりとしたものを感じるような気がします。
 話はこんなかんじ。
 石油危機の時代であるため、70年代の大阪の下町。
廃ビルの一角で男性(桐原)の刺殺体が見つかった。犯人は男性の妻や、その愛人と考えられる従業員の男(松浦)か?それとも、被害男性が死の前に行った家の女性(西本)なのか?
 そんな中、西本は、自殺とも、事故とも、そして殺人ともとれる奇怪な死を遂げ、明確な事実をつかめぬまま、事件は闇に入る。
 その捜査を担当した刑事・笹垣には、ある二人の人物が印象に残っている。一人は、被害者の息子桐原亮司、そしてもう一人は、容疑をかけられ、そして死亡した女性の娘・西本雪穂である。

 物語は、桐原亮司と西本雪穂の二つのサイドからすすんでいく。
 
 西本雪穂は、事件後、親戚の夫人に引き取られ、唐沢雪穂としてなに不自由のない暮らしを送る。中学、高校、そして大学。一度目の結婚から離婚、そして二度目の結婚、そして起業と、彼女の華々しい人生が続いていく。
 いっぽう桐原亮司は、中学の頃から、周囲からは謎の多い存在として扱われる存在となっていた。高校の頃から、サギや売春、ハッカーなどの裏稼業に手を出し、常に闇をまとった生き方を送る。

 二人が接触し、からまりあうことはない。

 次第に、この二人の間には何かあると感じられる箇所が多々出てくる。
 美しい才女である、雪穂。みなの信頼を得て、しおらしい彼女も、その栄光の陰に、なにか暗い闇が見えてくる。それは、自分の名声を保つための策略か、恋敵を蹴落とすための策略か、はたまた、自分の将来を都合よく進めていくための策略か。偶然と思われる事象も、全て彼女の思惑通りにすすんでいるのであり、使えるものは使い、切り捨てるものは切り捨て、危険と思えるものは魂を抜いて傷つけてでも服従させる。しかし、誰もそれが彼女の仕業であるときがつかない。

 そして、その仕業の影に常にあるのが桐原亮司の存在である。
亮司が次々に手をかける、売春、キャッシュカード偽造、ゲームの海賊版、企業情報の漏洩・・・。それらは彼がたくみに必要な人間を取り込んで成功させてきたものである。そしてその裏に、雪穂が関わっているのではないかという疑惑が、読者には見えてくる。

 二人の人生は必ずどこかでつながっているらしい。二人は幼い頃から共生してきたのである。笹垣の言葉で言うところの「エビとハゼ」。

 ラストまで読めば、雪穂という女性が恐ろしいということを知る。亮司が死んでしまったのを目の当たりにしても、「知らない人間だ」と颯爽と去っていった雪穂。亮司すら、彼女にとってはただの駒だったのだろうか?
帯に愛することが罪だった、会えないことが罰だった」と書かれているように、本文には書かれていないような何かが二人の間にあったのだろうか?当の二人の心のうちは、一度たりとも語られることはないので真相は分からない。非常に気になるラストでした。
 ここまで、闇に染まったまま生きてきた人間をリアルに書いた作品ははじめて読みました。幼い頃に雪穂に起こった悲劇と、それを救うために闇の世界に落ちた亮司。重たい終わり方で、とてもおもしろかったです。



 それにしても、ドラマは亮司が山田孝之、雪穂が綾瀬はるかだということでしたが、高校のときはまだいいとして、大人になってからの二人を演じるには、少々大人っぽさが足りないような気がしますねー。
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