☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2006.08
24
(Thu)

「朽ちる落ちる散る」 


森 博嗣 / 講談社(2002/05)
Amazonランキング:86,835位
Amazonおすすめ度:

 
 Vシリーズ第9作目。シリーズもいよいよ佳境です。

 「土井超音波研究所」で起こった、二人の博士の死亡事件。その後の調査で開かずの間と化していた地下室に警察の調査が入った。
不自然な地下室の奥底で、奇妙な状態の死体が発見される。部屋は天井にしか出入り口がなく、ハッチのようなふたも、閉められていた。
それ以前に、その部屋がある空間へ入るには、土井博士の部屋をとおらなければならないが、その入り口は中から鍵がかけられていた。
つまり、中に入った人間でなければ、その部屋を閉ざすことはできない、密室状態である。
では、中にいる人間は自殺ではないのか?しかし、死体は、自殺では到底できないような威力で壁に叩きつけられたような状態だった。
ほかに出入り口はなく、もう一人別の人間がいたとも考えられない。
紅子たちは、いかにして密室が作られ、なぜそこで人が死んでいたのか、どうやって死にいたったのかを推理する。

 一方、紅子は、小田原長治老人から、N大の周防という教授の元へいくように指示される。そこで、突拍子もない情報を紅子は聞かされることとなる。
それは、1年前打ち上げられて帰還したアメリカの人工衛星の話だった。帰還した人工衛星の中で、宇宙飛行士の4人全員が、3人は矢のようなもので刺され、1人は首を絞められて殺害されていたという信じられない話であった。
極秘情報であるこの情報を、なぜ紅子は伝えられたのか困惑する。
 紅子は、この恐ろしい謎と、土井科学研究所における事件が、どこに接点があるのかわからないが、つながっているのではないかと思い始める。

 そして事件は、ただの殺人事件と、アメリカの関係のない話ではすまなくなってくる。
そこには、件の纐纈氏の亡くなったとされる娘・苑子が関わっていること、そして彼女が関わっていると考えられるテロリスト集団が関係していることが見えてくる。
纐纈苑子は小鳥遊にそっくりである。纐纈苑子は実は生きているのか?そして、一連の事件の何かを知っている小田原教授の隠している真実とは?
 地下室の死体と、宇宙船の殺人事件、そしてテロリスト達のこと。
紅子には解かねばならない謎が押し寄せてくる。
 そんな中、事件に足をつっこんだためか、紅子が男達に襲われてしまう事件が起こったこともあり、いつになくスリリングな雰囲気がただよう作品である。



この作品を読むには、まず、「恋恋蓮歩の演習」を読んでおく必要があります。このときの「土井超音波研究所」での事件のその後の話だからです。
そしてもうひとつが短編集「地球儀のスライス」。「気さくなお人形、19歳(Friendly Doll,19) 」という作品に、小鳥遊君がでてきますが、纐纈氏のもとでアルバイトをした日々がつづられています。
短編を先によんでいて、あとになってここででてきたのか・・・・と。
 アメリカやテロとはまたすごいところまで話が行ったなとは思いましたが、色々なことが起こったぶん、一気に読みました。
どうやって死んでしまったのか、色々考えるあたりはちょっとぞっとしてしまいました。真実も森さんではないと編み出されないような舞台装置による死に方でした。
出てくる人や関係する事件も、Vシリーズの10作に限らず、S&Mにもどこかつながっているところがある。そこも森作品のすごいところ。20作も先のことを見越して書いていたのかな・・・まさかね・・・と驚くばかり。


 
 余談ですが。今回、少し分かるのは林と紅子、へっくんのこと。へっくんが遠くの図書館に足を延ばしたため、誘拐騒動に発展してしまうあたりで、親子についての記述がみられます。
へっくんは中学年の夏休みに、1週間林のもとに泊まったことがあるらしい。大人になったへっくんが某作品で、父親に言われて新聞を取りに行ったときに、ガレージでピンホールカメラの現象を見たと話していることがあったのですが、
多分このときなんでしょうね。(あれ?紅子と2人暮らしなのにな?と、ずっとひっかかっていたのです)。
 この部分に限らず、他の作品にリンクしているところが多いですね。
 小鳥遊君と纐纈さんの話もそうですし。あの話が、こんなところでウェイトを占めてくるというのも驚きです。あと、さりげに紫子さんが「学内のミステリーツアーみたいなのに参加した」というくだりがありますが、あれは短編集「今夜はパラシュート博物館へ」の「ぶるぶる人形にうってつけの夜」が、まさにそれですね。
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