☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2006.09
07
(Thu)

「赤緑黒白」 


森 博嗣 / 講談社(2002/09)
Amazonランキング:34,691位
Amazonおすすめ度:


 Vシリーズ最終作です。奇妙な連続殺人事件の解決、そしてシリーズ終わりということでお別れの作品です。

 あるマンションの駐車場で奇妙な遺体が発見された。それは身体全体を真っ赤に塗られた遺体だった。
被害者の名前は「赤井」だった。
 赤井の恋人田口は、赤井を殺したのは小説家の帆山美澪であると言い張るが、警察は半信半疑で相手にしない。そこで田口は探偵である保呂草に調査を依頼した。
 ところが、今度は田口がマンションで殺害されてしまう。彼女は全身を緑に塗られて殺されていた。
田口の名前は「美登里」だった。
 そのうえ、次は「黒田」という男性が全身を真っ黒に塗られて殺害されているのも発見される。
ただ、4人目の被害者は全身を真っ白に塗られていたが、名前には「白」がついていなかった。のちに、人違いで殺害されていたことが分かる。
 この身体に色を塗る異常な殺人事件は一体誰が起こしたのか?警察の祖父江らは、しだいに小説家の帆山に疑いを抱き始めるが、アリバイがあり、決定的な証拠をつかむことができなかった。

 そのなか、殺人犯で獄中にいる秋野秀和が、件の事件について言いたいことがあると、紅子を呼び出した。(秋野は1巻「黒猫の三角」で仰天の殺人事件を犯した人)
自分の中でコレクションを完成させるように起こす犯罪。紅子と秋野は同じような印象を事件に対して抱いていた。秋野はこの事件を起こしうる人物を知っているという。
一人はふせられ、二人目はたまたま出会った「少女」、三人目は昔文通相手だった女性「帆山美澪」だという・・・・。
 


 恨みや邪魔な人物を排除するために行う殺人ではなく、人を殺害するということ自体を目的とした殺人をテーマにした殺人事件です。
自分が生きよくなるために相手を排除する殺人と、そういう目的もなく殺すことでは、後者が異常と見られてしまいます。どちらもおなじ犯罪なのに。

 紅子さんはそのへんの犯人の気持ちを理解しています。自分もそれを起こしかねないと。
ですが、彼女は林さんのために事件を解決すべく帆山と秘書室生に迫ります。最後は銃撃戦。アグレッシブです。立松撃たれます。くさい人情劇もありです。
 犯人はお前だったか!と(分かってた人もいるんだろうなぁ)いう感じです。「いかにして」殺害したか、は割と普通。
 紅子が事件が終わった時点で知りえなかったのは、ただ人を殺害することでなにかを満たすという目的の向こうの真実がなんだったのか。
 秋野が指摘した二人目の犯行を犯せる人物。それはただ無邪気な「子供」ではなく・・・・。

 
サイドストーリーもあります。まずは保呂草さん。関根さんの絵をまた盗みに入りますが、見るだけで満足します。コレクションはしないようです。
盗みにはいったことは、紅子や各務さんにバレバレでしたが。
 恋愛要素もチラリ。紫子さんの保呂草さんへの思いやら、小鳥遊君と紫子さんは?といったところ。
あとは、「紅子⇒林←七夏」バトル。一体林はどんな人物だ。2人を手玉に取り、どうかんがえても駄目男。
そういえば、激昂した祖父江さんの台詞がしっくりいかないのがいつも気になっていました。「ちくしょう」「はっきりさせてやるからな」とか。
ちなみに、最後。祝儀袋にかかれた「ナントカ川」「林」の記載。ずっと読んできたひとはニヤリな場面です。名前が林って・・・・。


 このVシリーズは、前の10作品「S&Mシリーズ」の「前」の話ということでつながっています。S&Mの登場人物の親の話なのです。
つながりはそこだけではないことがこの作品の最後を読んで分かります。前シリーズで重要な役割を果たしていた「真賀田四季」が名前は出てこないもののVシリーズに顔を出しています。
彼女はまだ少女で、紅子と出会うのですが、ただたまたま会ったという設定だけではありません。10作目の殺人事件はどうやって殺害したかは解明しましたが、なぜその犯行にいたったのかは、紅子たちには解けないままでした。
それが、最後の最後、四季が登場し、犯人が彼女の名前にちなんで、彼女ために起こした事件であったということが明かされます。
続けて読んでいる人にしかわからない部分ではありますね。四季を出したいがために無理矢理かこつけただけだ!と言われてしまえばオシマイですが(^^;;)
 つながっていることがおもしろい、今度はどこで出てくるのか?という部分や、四季というとんでもない登場人物で20冊以上もの本に読者をひきつけてしまうのですから、すごいことではないかと思っています。
シリーズが終わると、出てきた人たちに会えなくなるわけで、少し寂しさを感じます。保呂草さんはうまい具合に去りましたし、4人組は解散。
 
 でも、これで森博嗣は終わらないんですね。
 
 次に待ち受けているのはずばり「四季」という作品。本当は1冊ですが、ノベルズだと「春」「夏」「秋」「冬」に別れています。
真賀田四季の幼い頃から大人になるまでの衝撃の真実が書かれた本です。
「春」だけ先に読んでしまっていたのですが、ここでは紅子さんと出会う部分が出てくるので、Vシリーズのあとで読むべきだったと後悔しました。
彼女の人格や、起こすことになる殺人事件の部分が書かれるのでしょう。

 そのつぎは、短編集「レタス・フライ」をはさんで、Gシリーズが始まります。今度はS&M・西之園嬢が再登場です。犀川先生にまた会えます。楽しみです。
なんだか宣伝みたいになってきました。
しかし、一体どこまで続けていくのでしょうか?パタパタ展開していくと、どこまでも追わなくてはいけません;;;
 
 シリーズは続きすぎると、往々にしてつまらなくなります。(Dボールとか、Sムーンとか?)マンネリ化してしまう。
浅見光彦とかシリーズ100冊を超える作品もあるわけで、最後にはありえないくらい殺人事件が彼の周りで起こっていて、ありえないよ!とか思う事態になるし、起こる⇒解決の繰り返しでつまらなくなることもあるでしょう。
 でも不思議なことに、それでも読まれているんですよね。そういうジャンルもアリなんだろうなぁと思います。
 わけが分からなくなってきたのでこのへんで。
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