失はれる物語
乙一さんの短編集です。
乙一さんの作品は始めて読みました。角川スニーカーミステリ文庫のようなライトノベルに一時は待っていたのですが、そのころ読みたいなぁと思いつつ、なぜか読んでいませんでした。。
若い人が中心の、ちょっと切なくて、でもすこし希望がある話がおおかったです。ちょこちょこ軽く読むのには最適ではないでしょうか?
ライトで読みやすかったです。
♪Calling You
学校で孤立して友人がいない少女。なんでも真面目に受け止める彼女は、周りになじめず、友達を作れない。みんなが持っている携帯電話がうらやましくて・・・。
ある日、頭の中の携帯電話に、北海道の男の子から電話がかかってきた!秘密のやりとりを続け、会いに行くことになったが・・・。
悲しい別れとひきかえに、人とつきあっていく勇気と優しさを得た話です。
♪失はれる物語
交通事故で「指先」のかすかな感覚以外の身体の機能を失った男の話。
目も見えない、音も聞こえない、話せない、動けない、伝えられない、知ることができない。でも頭脳は正常に働いている。
唯一刺激を感じる腕の一部と、びくりと動かせる指だけが、外部との交信手段。妻は必死で腕に触れながらコミュニケーションを図ってくれるが・・・。
精神だけで生きるという状態にはぞっとします。
♪傷
小学生の少年の話。
今で言うところのLDで養護学級のようなところに入れられた二人の純粋な少年。
無口な少年には、他人の傷を自分の身体に移すことができるという能力があることが分かった。
「人助け」を続けていくうちに、彼の身体は傷だらけに。
もう一人の少年は憎んでいる、入院中の父親に彼の傷を移すことを思いつくが・・・・。
傷を受けることで、身体だけでなく、心も寂しさや、悲しさで痛んでいく。彼が傷を受けようと思った理由も、大人の心無い態度をきっかけに生まれた悲しいものでした。
♪手を握る泥棒の話
「手に汗握る」のかと思いきや、穴から窃盗しようとして、中にいた人の手をつかんでしまい、立ち往生したドジな青年の話でした。
♪しあわせは子猫のかたち
人との付き合いを嫌う青年の話。
引っ越してきた一軒家には、殺された同年代の女性の霊が!
彼女と、彼女の飼っていたネコとの共同生活が始まった。
言葉は交わすことはないけれど、お互い居心地がよくなってくる。
最終的に、彼女の死の謎が明らかになります。
♪マリアの指
ちょっと気持ち悪い話。
電車に飛び込み「自殺」した、破天荒な女性マリア。
彼女に興味を持っていた少年は、偶然にも、マリアのものと思われる「指」を発見し、小瓶に入れて保管する。
彼女の恋人だった男性が、遺体として見つからなかった「指」を探していることを知り、彼女を知るためにつきあうことにする。
しかし、最期に見つけた彼女の死の真相は・・・?
指・指ってリアルでした。
すこし古臭い感じがしたのはなぜでしょう?
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