☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2006.10
22
(Sun)

「四季 秋」 

文字色

森 博嗣 / 講談社
Amazonランキング:11,702位
Amazonおすすめ度:


 真賀田四季に関する小説「四季」の秋です。
 「秋」は、四季というより、四季にかなり影響を受けた、四季を取り巻く人々のその後を追った内容になっています。シリーズすべて読んできた人にとっては「同窓会」のようなものですね。

 「夏」で、四季は両親を殺害しました。そこから四季は研究所にこもりきりになります。そして、15年後、「すべてがFになる」で描かれた、四季による自分の娘を殺害するという事件(ちなみに94年に起きたらしい)が起こります。犀川らの手で事件は真相を得ますが、四季は行方をくらましてしまいます。
 4年後、四季は再び、萌絵と犀川の前に現れます。これは「有限と微小のパン」で描かれています。
 その後、四季がどうなったのか。「F~」の事件から6年以上たって、萌絵や犀川たちは、四季の今と、その真相を知ることになります。
それは、萌絵が四季という存在をどう受け止めるのか、「許す」のか、「許さない」のか、それとも別の捉え方をしていくのかの葛藤の答えを知っていくことにもつながりました。
ネタばれ必至無意味に要約!

◆話は「有限と微小~」の事件から数ヵ月後。M1と思われる萌絵は、時折話題に上がる四季の話に憂鬱になっています。それは、四季が犀川に興味を抱いていること、犀川も四季に興味を抱いていること。「嫉妬」。犀川が、長崎の事件の後、一度だけ四季にあったことを明かしたため、その気持ちはいっそう強くなります。(2日後に世津子の隣人が四季だと気づいて駆けつけたときのことです)
 一方、世津子は真賀田四季の行方について調べているうちに一人の男性・椙田に会います。彼は四季の行方から知人の各務亜樹良という女性を探したいということでした。明らかに保呂草さんです。

◆そこからまた2年。萌絵はD1になり、別大学に転勤した国枝先生の助手的仕事をしながら研究に没頭します。そんな折、四季と、バイオ科学者のロバート・スワニィとが手を結んでいるのではないかという情報から、犀川はあることにきがつきかけます。それは、四季が6年前に娘を殺して島の研究所から出た理由、そして犀川に残されたメッセージ。
 それは、「レゴ」で作られた兵隊の中に隠されていました。
「19.01.2001 MNDV,PMNT」と書かれたひとつのピース。
イタリア、モンドヴィ・ピエモンテへ二人は行ってみることにしました。そこに四季はいるのでしょうか??
 ちなみに、サイドストーリ。なんと、萌絵は犀川先生から「指輪」をプレゼントされます。例のごとく犀川先生はあげただけで、何も言わなかったのですが・・・。(あげただけで凄い)。そんなときに四季のことで頭いっぱいになる犀川先生に萌絵はヤキモキ・・。そして「婚前旅行」へ・・・。

◆一方、ミラノでは保呂草が各務を探し当てていました。この二人結構な年齢になっているはず。恋人になれそうでなれない永遠のライバル…。保呂草は「エンジェル・マヌーバ」と引き換えるカタチで各務から四季の場所を聞きだそうとし、明日モンドヴィに行けば四季になんらかの形で会える事を知ります。
 ちなみに、この「エンジェル・マヌーバ」はVシリーズの『捩れ屋敷の利鈍』で盗んだもの。萌絵と保呂草(秋野と名乗っていた)が出会った事件で、この数ヶ月前に起こった設定のようです。

◆イタリアに向かった萌絵と犀川先生。街中でスリに出会い、男に助けてもらいます。

萌絵はすぐにその男が「秋野」であることに気がつき、
萌絵「この人泥棒です!」
保呂草「いやちがうんだ・・・」
犀川「あれ、保呂草さん・・?」
各務「(あいたたた・・・)」
萌絵「知り合い!?」

・・・・みたいな、ひと悶着があったりします。


◆4人は教会の地下に向かい、そこで、四季からのメッセージ映像を見ます。それは四季が6年前に起こした事件の真相。
 1つ、娘は感電して死んだこと。2つ、それは娘の意思だったこと。3つ、そのとき四季は涙を流したということ。
そして、四季は娘を「救う」ために遺体を切り刻んだということ。

 犀川と萌絵が出した考えは、四季はレゴで作った箱の中に冷凍保存した娘の「細胞」を入れて持ち出した。それはスワニィと協力して「クローン」として生き返らせようとしているのではないかという結論でした。四季が15年いた研究所から出たのは、そういう状況と、コンピュータの世界から関心が遺伝子に移り、それは研究所では無理だったからということが考えられました。

 一体どこまで続いていくのか、広がっていくのか恐ろしい話です。
(それは「冬」を読めばもっと実感します)
1巻目「F」が出てから、20冊のシリーズが出ましたが、いつからそこまでの伏線を考えていたのか、森博嗣さんには驚くばかりですね。
 「秋」はシリーズのその後を知ることができる、ファンに美味しい作品であり、四季が残していった謎を読者も知ることができる一つの区切りのような作品だったと思います。 


 最後にもうひとつサイドストーリ。
 萌絵は犀川先生にお願いして、犀川の母・瀬在丸紅子に会いに行きます。(ちなみに林ともニアミスします)そして、萌絵の分からないことを紅子に聞いてもらいます。
 泥棒である保呂草や、殺人犯である四季。これらの人を犀川が「見逃した」状態であることが苦しい。自分は彼らを「許せない」けれど「許す」べきなのか。 紅子の答えは、許す・許さない、決着や整理をつけなくてはいけないものではないということでした。
 紅子が四季の研究の仲間にならなかった理由、嫉妬について、いろいろ(私は理解がおそいのでしばし考え込みましたが)お話します。

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