☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2006.10
28
(Sat)

「四季 冬」 


森 博嗣 / 講談社
Amazonランキング:12,813位
Amazonおすすめ度:


~今は冬、彼女はそれを思い出す。~

森博嗣氏の「四季」シリーズ、最終巻「冬」です。
「秋」までは四季や、その周りの人の視点から、「すべてがFになる」「有限と微小のパン」「赤緑黒白」の裏に隠された四季の真実が語られていました。中でも「秋」はファンサービス満載でしたが、「冬」は逆で、とても観念的な感じになっています。天才であるがゆえの孤独さを描いた作品です。

 四季「冬」がすごいのは、「結末」が見られるのではなくて「続き」が見られたことだと思います。
四季は今どこにいるのでしょうか?「今」ではなく「いつ」を生きているのでしょうか?
それを問わずにいられない内容です。

 話の本筋ははっきり言ってつかみにくいです。
 四季の思考。思考の中にある過去の情景。犀川や萌絵など印象に残った人物との会話。
もう一人の人格「基志雄」との会話。
 そこに、読者がまだ知らない裏話が入るため、四季がどの時点で考えているのか、それが「現在」の話なのか、「過去」の話になるのかすら、見分けにくくなっています。
(その答えはとある2冊を読めば分かるのですが)

 「四季」シリーズで、森博嗣が作り上げた「四季」という人物に相当思い入れを持たされてしまいました。コレがなければ、本編でよくわからない影を持った、とりあえず「ただの」天才でしかなかったと思います。
 森さんが初期に書いた「F」に出てきた四季が、出されている作品のあらゆるところに広がりを持たせているところに驚きます。
一体いつこの構想はできたんでしょう?途中で足したにしては周到すぎる・・・。
とにかくすごい作品です。
 今回、図書館で借りて読んだのですが、文庫版が出版されるので、ぜひ購入して再読してみたいと思います。
 いったいいつの時点なのか分からない。
この「冬」の特徴ですが、その鍵を握り、絶対一緒に読まなくてはいけないのが
「女王百年の密室」「迷宮百年の睡魔」
という作品です。
この「女王」シリーズは、100年後の未来の話。
ここに四季が絡んでいることが「冬」を読んで分かりました。

<ネタばれしてしまいます>

◆ウォーカロン
 四季は、妃真加島で娘を殺して脱出した後、遺伝子などの研究に従事したと考えられます。
そこで、おそらくロボットをつくりました。
それが、「女王」でも出てくる「ウォーカロン」と呼ばれる、限りなく人間のようなロボットです。
「冬」にも出てきます。
 その一体が「ミチル」。四季とそっくりのロボットです。
「有限と微小のパン」で、萌絵を震え上がらせた四季似のロボは、この「ミチル」の前身になるのではないかと思います。

◆クローン
 四季は、娘は殺したのではなく、自殺したことになっていますが、その遺体を四季は切り刻んで、一部を持ち出しました。
 その娘の細胞を、久慈昌山という研究者に託します。
「その子孫の未来に干渉しない」という条件付で、四季はクローンを作成してもらうことにしたことが話から分かります
 
 そして、100歳を超える久慈博士の会話からあることが分かります。
 
 彼の孫娘が殺人犯に殺されたこと。

 一緒にいた恋人は一命を取り留めたこと。
 
 じつはその恋人が四季の子孫であること。
 
 四季の子孫の頭脳を守るために、やってはならない方法で彼を生かしたこと・・・・・。


 これはまさに「女王シリーズ」の「アキラ」と「ミチル」と考えられます。

 「四季」のおかげで「女王~」の謎が、「女王~」のおかげで「四季」の疑問が晴れました。
 かなりネタばれした内容を書いていますが、全てはつながっているんですね。

◆ということは
 久慈博士の孫娘たちが殺されたのは、今(2006年あたり)の100年後。その時点で、四季が普通に活動しているとは一体どういうことでしょうか?
 四季は老婆ではなさそうです。
彼女は100年後の未来に、頭脳をそのままに、何らかの形で生きているのではないかと考えずにいられません。
 時系列がわからない「冬」ですが、ウォーカロンを回りに置き、「ミチル」という子孫がいるという状況から「未来」に彼女はいるのではないかと思いました。

 それにしても、知っているものは去り行く中、
ひとり生き続けるというのはどんな心情でしょうか・・・?
天才であることに輪をかけて非常に孤独でしょうね。

 四季が自分の子孫が誰か知る手立てを持った後どんな行動に出たか。おそらく、その答えが「女王シリーズ」にあるのではないでしょうか?
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