「ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶」
■キャトルセプタンブル
■容認できない海に、やがて君は沈む
■ドイツイエロー
■いつか、マヨール広場で
恋愛を終えて、沈んだ後、いかに立ち直るかは人それぞれ違います。母親の昔の悲恋を想うことで浄化されたり、やけに陽気な父に励まされたことで前向きになれたり。逆に昔の恋人の面影をいつまでも追い続けたり・・・・。
この本には、喪失に遭遇した若い女の子の短編が4つ収められています。4作とも海外の情景が出てくることくらいで、まったくつながりのない話ですが、4つとも淡々としています。
私は前半の2作が好きでした。どちらも、恋愛に敗れた少女が親の恋愛経験や考えを力に前向きになる話で、恋愛話に親というと変な感じがしますが、悪いかんじではありませんでした。
大崎さんの本は、海外がよく出てきます。東欧のどこか切ない情景の街の風景。なぜそのような題材が多いのかは分かりません。そのためか、文章が淡々としているせいか、とても透明な水のような、印象を持ちます。
あとは、そうですね、表紙の写真がとてもきれいです。いつもながら表紙で惹かれてしまいます。今回は「ドイツイエロー」ということででしょうか。外国の公園?の黄色い写真の装丁です。(ドイツイエローはグッピーの品種らしいですが)
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