「国家の品格」
藤原 正彦 / 新潮社(2005/11)
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『日本人としての誇り』 を取り戻せる,そんな一冊!!
実はユーモアもあり?
この本の爆発的な売れ行きも、所詮マスコミ操作である
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『日本人としての誇り』 を取り戻せる,そんな一冊!!
実はユーモアもあり?
この本の爆発的な売れ行きも、所詮マスコミ操作である爆発的に売れた新書「国家の品格」です。
内容は、欧米型の「論理」「個人主義」「民主主義」という現在正しいと思われているやり方が限界に達していることを前半で批判し、
後半で、日本古来の武士道精神など、「情緒」と「形」を重んじる日本の精神を見直し、世界に適応させていこうと述べています。
この手の話の場合、納得するか、痛烈に批判するかどちらかになってしまいますが、私の場合、どっちつかずです。残念ながら内容をいちいち考えている暇がないのです・・・。
完全にすばらしい考え方を持っている!とは思いませんでした。
民主主義や論理に矛盾があることは勉強になりました。
ただ、古代から欧米のやり方をひっくり返して批判したのは、ちょっといただけませんでした。
日本の武士道を復活させるというのは斬新でしたが、現実難しいのではないかとも思います。
かなりピンポイントですが、小学生から英語教育は反対!という考えには賛成です。あんなに国語ができない子どもが英語を使いこなせるはずがない。私はまったく国際人ではありませんが、日本のことをきちんと知っていて、それを英語で伝えられるというのが国際人であるという考えには、ほほぅと納得いたしました。小さいころから英語も話せたら悪くはないけれど、先にやることがあるでしょうね。
生活や国、社会の仕組みが欧米型になってしまったものはしかたがない。破綻を目指して欧米型に突っ走る日本の国家に嘆きつつも、どうすることもできないのが読者。
そんなにいい考えをもっていらっしゃるのなら、なぜこの筆者たちは国に影響を与えてくれないのだ?という幼稚な考えが頭をよぎったりもします。
面白かったのは、日本の文化に対するところです。
日本人特有と思われる自然に対する美の意識。はかなさやもののあわれといったものにしみじみと心を洗われる心情が、日本の文化の中でこそ培われるものというのは素敵です。ちょうど夢枕獏の「陰陽師」を読み、博雅が四季のうつろいにしみじみするシーンを読んでいたので、余計に日本文化を見直したいという気になりました。
安部しんぞうさんの「美しい国」はちっともピンときませんが、日本のどういうところが美しかったのかこの本で判る気がします。
ついでに新書について思うこと。
新書ブームな近頃ですが、新書は当たり外れが多いですよね。
国家の品格の場合、講演を元に書かれたものだったので少しがっかりしてしまいました。たしかに語り口調で読みやすいのかもしれないけれど、内容の吟味が少ないような・・・。
学術的な本からしばし離れてしまい、厚い社会学の本を読む気力が薄いのですが、こういうときに鞄にしまえる新書は素敵です。
しかし、薄い分内容も薄い。最近はブームなのですぐ本になってしまって、結局何が言いたいんだ?というものもあります。
シンプルかつ綺麗にまとめてあって、もっとこのテーマの本を読んでみたいぞと思わせてくれる新書に出会いたいですね。
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