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☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。

「ぼんくら」


宮部 みゆき / 講談社(2004/04)
Amazonランキング:9635位
Amazonおすすめ度:

 
ぼんくら〈下〉


 友達が絶賛していたので買ってみました。
久しぶり宮部みゆきさんの作品を読みました。
クリスティの次に好きになった作家が宮部さん。特に時代物ミステリーが大好きです。ミステリーというより、江戸町人の生活が面白いのです。
 この「ぼんくら」は、先に出ている「霊験お初シリーズ」より少し後の時期の作品のようです。回向院の茂七親分が出てはこないものの高齢になられているので。お初ちゃんシリーズは紹介していませんが、ちょっと怖いスリリングな要素もあって面白い作品です。

 ストーリーは同心・平四郎がとある長屋で起こる事件の真相に迫っていくもので、前半は短編風で前置きであり、後半で核心となる疑惑の出来事が見えてきます。

 「ぼんくら」な同心平四郎の見廻る長屋のひとつ、通称「江戸・深川の鉄瓶長屋。そこには気丈な煮物屋のお徳をはじめとした人々が暮らしている。そんな普通の長屋で、八百屋の太助が殺された。太助の妹は殺し屋がやってきたという・・・(「殺し屋」)。それから、長屋の差配人が消え、ぽつりぽつりと、姿を消したり長屋を出て行く者が。一体長屋で何が起こっているというのか?
 新しく差配になった佐吉や、佐吉を認めないお徳、新しい住人おくめ達に気をまわしているうちに、平四郎は裏で長屋を作った湊屋が鍵を握っていることにたどり着く。どうやら佐吉の母親がかかわる事件があり、それが長屋から人が出て行くことと関係しているようである。
 平四郎は、手下の小平次や、甥の少年・弓之介、岡っ引きの政五郎らの力を借りながら事件の真相に近づいていく。


 やはり宮部さんの時代ミステリのいいところは、その真相もさることながら、出て来る人々や街の雰囲気ですね。まるで見てきたのではと思う程の、江戸の町の描写、人の生き生きした感じがいいです。キャラクターの書き方がとても深くて、すぐに移入してしまいます。
 万能で頭の切れる・・というわけではなく、めんどくさがりやの平四郎もいい味が出ていますし、美形で、賢く、なぜか物を目測する特技を持ち、なんでも測りたがる弓之助くんはかわいらしい。

 「ぼんくら」の続編は「日暮し」とのこと。
同じ登場人物が出てくるのでしょうか?楽しみです。

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