「I love you」(アンソロジー)
伊坂 幸太郎, 石田 衣良, 市川 拓司, 中田 永一, 中村 航, 本多 孝好 / 祥伝社(2005/07)
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新進気鋭の若手男性作家が書く恋愛小説アンソロジーです。
その面子のそうそうたること。
「オーデュポンの祈り」「陽気なギャングが地球を回す」の伊坂幸太郎。
「池袋ウエストゲートパーク」「1ポンドの悲しみ」の石田衣良。
「いま、会いに行きます」の市川拓司。
「ぐるぐるまわるすべり台」の中村航。
「MISSING」「FINEDAYS」の本田孝好。
…そしてもう一人、中田永一…って誰?となりますが、この人は「ZOO」の乙一です。
誰もが知っている作家ばかり。ミステリーのイメージが強い人もいますが、その恋愛小説が読めるのはお得な1冊。
ちなみに、またもや装丁は鈴木成一デザイン室。
■□透明ボーラーベア□■ 伊坂幸太郎
いなくなってしまった姉の元恋人との再会。世の中は「偶然」がうまく働いている事実(「成田山の法則」)。題名は姉が作中で白熊にこだわっていたことと、白熊は透明の毛であると言ったことを示しています。
■□魔法のボタン□■ 石田衣良
失恋して失意のどん底にいる僕が悩みを打ち明けたのは、男のようにざっくばらんとした幼馴染の女性。お互い意識し始めてもなかなか言えない…のを救ってくれたのが、幼稚園のときの遊び「魔法のボタン」でした。
■□卒業写真□■ 市川拓司
地味に暮らしてきた「私」が偶然再会した同級生。昔の好きな人をほのめかした直後、相手は人違いで、じつは(太って変わり果てた)その自分の好きだった人だった!
■□百瀬、こっちを向いて□■ 中田永一
こちらは地味な男性の話。校内一の美男美女カップルと噂される、男の先輩から頼まれたのは、浮気相手の女の子・百瀬と付き合っているフリをしてくれという頼みだった。不器用な僕が知り合うこともなかったであろう女の子と同じ時間をすごすようになり…。
■□突き抜けろ□■ 中村航
大学生の僕はちょっと変わった彼女と変わったつきあい方をしている。彼女と会わない間に、地味な友人坂本と、横柄な先輩宅で鍋をしてすごすようになる。
■□Sidewalk Talk□■ 本田孝好
離婚間際の男女。妻のほうが仕事で忙しすぎて、時間が合わず、すれ違うようになってしまったのだ。ありきたりといえばありきたりだけど、ラストが少し希望があってよかった。
♪BGM BEAUTIFUL TOO ♪ DJ KAWASAKI
コメント
そうそうたるメンバーですね。
ジャンル的にはばらばらな気もするし。
でもお話はテーマに沿って作られていて、統一感がありそう。
あと、乙一さんのもうひとつの名前にはびっくりしました。なんで、乙一で出さなかったのかな。世界観がいつもと違うからでしょうか。それとも苗字無しだと浮くから??
ジャンル的にはばらばらな気もするし。
でもお話はテーマに沿って作られていて、統一感がありそう。
あと、乙一さんのもうひとつの名前にはびっくりしました。なんで、乙一で出さなかったのかな。世界観がいつもと違うからでしょうか。それとも苗字無しだと浮くから??
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作者紹介には「乙一」の乙の字もなかったですよ。
覆面作家というかウィキぺディアにすらのらないので、あまり公にはしないものなのかもしれないですね。
このアンソロジーシリーズは女性作家ばかりと思っていたので新鮮でしたよー。