「デザインのひきだし 2」
グラフィック社編集部 / グラフィック社(2007/06)
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昔から紙や色などがなんとなく好きで、少し絵を描くことも得意だったので好きだったし、絵を見たりすることも好きだった。でもデザイナーにはなれそうにもなかったので印刷会社に就職してみた次第。
おもしろいデザインやフリーペーパーなどの印刷物を見るのも楽しいけれど、どこか仕事を髣髴させ、たまには見たくないものであることも事実である。ところが、見て、触っているだけでなぜか和むのが「紙」なのだ。(ちょっと怖いな)
実際印刷会社で私が作るものは、チラシやDM、カタログで、大抵使うのがコートやマットといったオーソドックス・基本中の基本・用意しなくてもストックが大抵ある紙。棚に眠る、膨大な紙見本たちにみられるような特殊紙さんたちを使用する機会は早々ないのです。そういう心が躍るような紙はお金がかかるので、見ては捨てられるようなものには使われないのです。
ただ、お金がたくさんある会社の販促物、もしくは、個人のミニコミ誌などは変わった紙を使っていることが多くてうらやましい。エンボスがかかったもの、色がついたもの、色々な繊維が入ったもの…。あぁいいなぁ。最近、正月用の高級商品の栞の話がきました。特殊紙の中でもベーシックなもの(五感紙とか)しかお金の関係で選べないけれど、嬉々として紙見本を眺めていました。
そんなに紙が好きならば、紙屋に就職しろよ!と思わなくもない。でも紙をひたすら売るというのもなかなか大変そうなので、やはり加工やのほうがおもしろいような気もする。
前置きがずいぶん熱くなってしまったけれど、この雑誌は印刷・紙・加工についての特集を組んだシリーズの雑誌のようです。2巻目のテーマは「紙」。2000円もしますが、それもそのはず、表紙からシルバーの渋い箔が押された格好のよいもの。なかの装丁もすごい。7種ほどの紙が使われていて、中には大好きな装丁か・鈴木成一氏考案の「ハーフエア」という新しい紙や、よく見るクラフト紙なんかが使われたりしている。その紙を見ているだけでも楽しい・・!
特集もよくて、本の装丁や、おもしろい印刷技術を使ったノベルティ、クラフト紙の奥深さ、活版印刷について…など豊富で、ちょっとマニアックだけど、デザイン的にも、印刷知識的にも美味しい雑誌になっています。
工夫ある印刷技術を使ったクリアファイルとシールがおまけでついていました。紹介した商品の会社・工場まで教えてくれているのがまさに「実践情報誌」だと思う。
中堅の会社に勤めていますが、ビジネス的には厳しいとはいえ、技術で売る、小さな印刷工場さんは素晴らしい…。なかなか使われなくてもがんばって素敵な紙を作ってください、紙屋さん。
次号は10月頭にでるとのこと。何特集か楽しみです。
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