☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2007.10
31
(Wed)

「狂骨の夢」 


京極 夏彦 / 講談社(2005/08/12)
Amazonランキング:96725位
Amazonおすすめ度:



 人を殺したことがあるという、他人の記憶が入り混じり、混乱した女。「骨」に魅入られてしまった人々から京極堂が憑き物を落とします。

 京極堂シリーズ第三弾「狂骨の夢」です。
「匣」の次は「骨」です。不気味なことこの上ありませんが、「匣」のほうがグロかったとは思います。匣も映画と聞きましたが、映像化に耐えられるのでしょうか。
 この作品も長いので、ざくっと説明いたしますと、関口や木場やその他の人々が方々でであった事件がつながったり、もしくはつながりがなさそうでも京極堂につながっているといわれ、なにがなにやら分からなくなったところで、京極堂がばっさりと糸をまとめて、ほぐして真相を説明する。「憑き物落とし」と称し、人の心を捕らえている何かを取り除いてくれるという話です。はい、これじゃぁ内容は分かりませんね。あらすじを書いてもなぁという感じがするので、後ろのほうで書いておきます。

 今回の謎解きは下巻1冊分。京極堂の薀蓄満載でした。フロイト・ユングの精神分析や、南北朝が分かれたときからの因縁や神社や密教のことまで。事件の解決というより薀蓄は薀蓄でおもしろいのでそれでおなかがいっぱいになりそうでした。複雑怪奇なわりに、驚きは少なめでしたが、まさかこのせいではあるまいか。
 
 この作品は、京極堂の次に好きな榎木さんが結構出てきてうれしかったです。発言が多かったんですよ。蘇ってくるという死人の話に対して「その死人は双子だったのだ」と言い切る榎さん。素敵過ぎる。新登場の人としては、旅館の息子で釣堀を営む、ぼさーとした伊佐間さん。榎さんや木場の戦友になるそうで、そのぼさっと加減がよかったです。
  
 
 ところで、おもしろいHPを見つけたので、勝手にですがリンクをはってみます。
「狂骨の夢」のあらすじを「レゴ」で作ったジオラマで表現するというシュールかつ画期的なページです。
榎さん満載です。是非ご覧くださいませ。
http://na4-ymc.hp.infoseek.co.jp/kyo3.htm
あらすじ的なもの

 伊佐間は釣りに出かけた逗子で海で亡くした夫に線香を投げている女性・朱美と出会う。熱を出したいさまはそのまま彼女に泊めてもらうことになり、彼女の身の上話を聞く。「妾は人を殺したことがあるんでございますよ。」彼女は戦前、他の女と逃げ兵役忌避をした夫を殺し、その首を切り落とした。そしてその夫の愛人の民江をも殺した。民江ともみ合った際に川に流され今の夫に助けられた。そのような告白をしていさまやを驚かせる。

 一方、牧師の白丘と、元・精神医の降旗の元に朱美が懺悔に現れる。彼女は山で育ったはずなのに、海で育ったほかの女性の「記憶」が蘇るように頭をよぎること。そして自分が夫を殺害したらしいことを説明する。その復員服を着た夫が今自分の家に現れ自分を脅かし、犯しにやってきたというのだ。挙句、彼女はその夫をまたも殺し、首を切り落としたという。しかも3度も繰り返しやってきては殺しというのを繰り返していると訴えてきた。この話は真実なのか、夢なのか。降旗は「分析」をして彼女を「救おう」とする。

 久保竣公(「匣」で匣にみつしり入ってお亡くなりになった人)の葬儀で関口と中尊寺敦子は、小説家の大御所・宇田川と出会う。彼は奇異な事件に出会ってきた関口に、自分の妻・朱美の様子がおかしいことを相談する。いるはずもない昔の夫を殺しているという妻の身を案じる宇田川。自ら精神病を患った関口は、関わることを避けようとするが、結局相談に乗り、医者などを紹介し、よりによって探偵・榎木に相談することになる。

 ところが、その矢先、作家の宇田川が殺害される。殺害したのは朱美だった。朱美は逮捕されてしまい、こともあろうか精神鑑定の結果は正常であるという診断がおりてしまう。朱美は犯人ではない。京極堂はそう判断して自ら探偵役を買って出ることに。

 これらの話の節々には「骨」が出てくる。その昔朱美の家にあった謎の髑髏。切り落とされた夫の首。骨を渡せないと叫んだ民江。降旗が悩まされる髑髏を囲んで性交する謎の儀式や、白岡が幼児期に出会った骨を捜しているらしい謎の神主。


 あぁ書いていて気味が悪くなってきた。

 そこからが糸がたくさん出てきてわけが分からなくなります。
「宇田川殺人事件」「朱美の精神の謎」に重ねて起こる「逗子湾生首事件」「金色髑髏事件」「二子山集団自殺事件」、そして過去に起こった「兵役忌避者殺人事件」「朱美の家族焼死事件」「謎の神主」・・・・。これらの事件はすべてどこかで繋がっている。その中心にあるのがとある「髑髏」。この髑髏はとある宗教に深く根ざした存在だった。白丘や降旗のように間接的に関わってしまい、勝手に心を囚われてしまう者たちもいれば、朱美のように髑髏を狙う何グループ
かの抗争に巻き込まれ、不幸を辿ったものもいる。そのような感じで、骨を中心に物語りは複雑に絡まっておりました。
 でも、なんとなく読んでいたら大筋のトリックになるものは気づくかもしれません。

 神や宗教その他、信じることがどういうことか京極堂は諭します。
「あの世がないと申し上げている訳ではありません。死後の世界は生きている者にしかないと云っているのです。」
危険なことばだけど、そう心から思えたら怖いものないんだろうな。




 さて、余談ですが、ご神体の骨を集めて回る神主集団。彼らは「南方」と呼ばれる人々で、京極夏彦さんの小説に出てきたことがあります。「後巷説百物語」の「五位の光」という作品です。由良という人物の出自をめぐる話でした。同族で争っていた南方衆。片方の勢力を撒くために、御行の又市が神(武御名方様)に扮して全国に散らばった自分の骨を捜せと命じている。骨を捜していた神主さんたちって…この末裔なんでしょうか?
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コメント

 

>ぱんさん
はじめまして。
凄いですよね!このHPは!
思わず笑ってしまいましたe-348
ブログじゃなかったので感動の言葉を製作者様にお伝えできなかったのが残念です。。

す、すごい。 

はじめまして。
このレゴのHPすごいですね!!
ちょっと感動してしまったからコメントしてしまいました。

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