「予知夢」
物理学者・湯川学が事件を解明する、ガリレオシリーズ第2弾。
「ガリレオ」に引き続き、物理学者の湯川氏が事件を解決する短編の第二弾です。
□夢想る(ゆめみる)
少女をストーカーし、部屋に侵入した男が逮捕された。彼は、被害者の少女が生まれる前から、彼女の氏名と全く同じ女性と結ばれる運命だと言い続けていた。この変質者的な発言から意外な事件の真相が明らかに。
□霊視る(みえる)
女性が殺害され、恋人の友人の男が逮捕された。衝動殺人ということで片付けられそうだったこの事件。しかし、女性が殺害されていた時間に、犯人の家で女性の恋人が女性の姿を見たという。このオカルトみたいな話は事実なのか??
□騒霊ぐ(さわぐ)
草薙は姉の友人の夫が失踪したと相談をうける。女性とともに夫が立ち寄ったと思われる老女の家を訪れた草薙。老女は亡くなり、代わりに柄の悪い4人組が暮らしていた。4人がいない間、家が揺れ、ポルターガイストのようなことが起こっていた。果たして夫は中にいるのか?
□絞殺る(しめる)
ある小工場の社長がホテルで首を絞められて殺されていた。多額の生命保険をかけ、アリバイがすくなく、不審な動きをしていた妻が疑われていたが、決定的な証拠がない。湯川男性の首の絞められた跡に注目する。
□予知る(しる)
男の向かいのマンションで不倫相手の女性が首をつって自殺した。男やその妻、訪ねてきていた友人がその瞬間を目撃。痴情のもつれの自殺と思えた事件だったが、隣の部屋の少女が、2日前に女性が首をつるのを見たと証言する。これは予知夢なのか?
「霊視る」「騒霊ぐ」「絞殺る」は湯川の、研究またはちょっとマニアックな科学知識による事件の解決。工学部出身の著者ならではのトリックだ。「夢想る」「予知る」は、非科学的に見える予知夢などの現象を、人間関係や行動を考えることで解決している。科学知識だけではなくて解決する目を湯川が持っているという話だ。
おもしろかったのですが、短編は若干淡白な感じがするので、長編である第3弾「容疑者xの献身」を読んでみたいです。しかし、ドラマ化の次に映画化されるそうなので、文庫になるのはまだまだ先のようで非常に残念。
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