☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
  • 07 «
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • » 09
--.--
--
(--)

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2007.12
25
(Tue)

「絵描きの植田さん」 

寂しさで閉ざした人の心を溶かす、雪国のものがたり。


いしい しんじ, 植田 真 / 新潮社(2007/11)
Amazonランキング:96777位
Amazonおすすめ度:



 いしいしんじさんの作品で「絵描きの植田さん」の文庫版です。
タイトルと同じく、表紙や、最後の挿絵は画家の植田真さんによるものです。
繊細で暖かく、かわいらしい絵なので、女性が好きなのではないでしょうか。

 この植田さんとは違いますが、主人公は絵描きの植田さんです。
彼は火事(?)で妻を亡くし、その事故で植田さん自身も耳がほとんど聞こえなくなっています。とある雪国の「湖の向こう側」に移り住んで、ほそぼそと絵を描きながら暮らしています。
 その小さな町に、湖のあちら側から、親子が二人移り住んできます。凍った湖を歩いて渡ってきたのは、母親のイルマと娘のメリでした。
 妻と聴覚を失って以来、ふさぎ込んだり、他人を拒んだりしたわけではないけれど、植田さんの心はしぃんとしていて、閉ざされていました。それは絵にも表れていました。しかし、メリが遊びに来るようになってから変わります。鳥や生物を愛し、勇敢で利発なメリ。植田さんの心は徐々に溶かされ、忘れていた世界をとりもどします。

 やさしい植田さん、利発なメリ、元スケート選手の定食屋のおばさんや、武骨だけれどいい人であるオシダさんなど、出てくる人が素朴で嫌なところがないところがいい。厳しく危険を孕む一方で、雪国の美しい光景や動物たちの描写がとても綺麗で、植田さんの「絵」も暖かい。雪に飲まれたメリの回復を祈って植田さんが描いた、小さな町の冬の情景は、美しい景色と、鳥や鹿などの動物と、遊びまわる女の子たちという、綺麗で楽しい絵です。植田真さんの絵で、最後に載っています。

 たまにはこういう複雑でもなんでもない、暖かい話もいいですね。
 クリスマスシーズンや冬にぴったりの素敵な本です。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://chaserainbows.blog29.fc2.com/tb.php/256-1192f0e6

 | ホーム | 
ブグログ
プロフィール

4040

Author:4040
4040です*
最近のお気に入りは、梨木香歩さん、森博嗣さん、伊坂幸太朗さんです。
私も読んだぞという方は、これもいいぞという方は是非教えてください♪

最近の記事
カテゴリー
オススメ☆

Wishリスト
最近のコメント
最近のトラックバック
おすすめ

ブログリスト

RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧
フリーエリア
ブログ内検索
リンク
新しい本を探しにでかけよう♪

ほんぶろへ
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村 ポータルブログへ
ブログ王へ
amazonさんより

フリーエリア

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。