☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2007.12
27
(Thu)

「重力ピエロ」 


伊坂 幸太郎 / 新潮社(2006/06)
Amazonランキング:1894位
Amazonおすすめ度:



 「重力ピエロ」はミステリィだけど、「いい話」だった。放火とグラフィティーアートの出現の関連性や、そこに秘められた遺伝子に繋がる複雑な暗号など、ミステリィ的な要素は流石なもので、よくそこまで調べられたものだと驚いた。でも、放火や、人が死んだりするのを解明するストーリーとは別に、登場人物たち家族のつながりがとても心地よかった。

 泉水と春は2つ違いの兄弟だ。二人は父親が違う。それは、春は母親が強姦されてできた子どもだから。それでも二人の両親は春を生むことを決めたのだ。周囲の目から春を守り、非常に仲のよい家族であるけれど、もちろん複雑な思いがある。母親を傷つけた犯人がにくいけれど、ソレがなかったら春は存在しないのだ。春自身にも色々と葛藤があり、性的なものを嫌悪している。家族と血のつながりについてよく考えるためか、泉水は遺伝子を扱う会社に勤めている。

 春はグラフィックアート(スプレーによる壁の落書き)を消す仕事を一人でやっている。仙台市内では放火事件が相次いでいた。放火が起こる前に近くにグラフィックアートが出現するという法則を見つけた春は、泉水にその現場を押さえようと誘いをかける。
 一方で泉水はとある男に接近し、うまく騙して遺伝子鑑定をしようとしていた。その男はもちろん春の「父親」であると考えられ・・・。

 その落書きは、つなげていくと「God can talk Antsroto America 280 century」になっており意味が分からない。考えた末、それが遺伝子を組成するアミノ酸の頭文字になるというなんとも難解奇怪な暗号になるのではないかということになる。よく考えられるものだと驚かされる。しかも、実は真相には深い関わりがなかったりするところもすごい。

 でも暗号や、放火のストーリーよりも、この春と泉水と、がんで闘病中の父親の絆が素敵だ。父親は春を生み育てることを決断し、春は自分の子どもだと胸を張っている、とても大きな人物。最後に春に「おまえは俺に似て、嘘が下手だ」と言って、遺伝も血のつながりもぜんぜん関係なく春は自分の子どもだと言い切ってしまうくだりが、とてもいい。 (復讐しちゃっているので犯罪はダメなのですが、そこは抜きにして)カッコいい家族だと思った。
 
 そういえば、ちらっと他の作品に出てくる人が2人くらいいました。私が読んだ事がある中では、「ラッシュライフ」のイカシタ泥棒・黒澤さんが怪しげな探偵として登場。黒澤さん好きなのでちょっとうれしかった。
 若い作家でミステリィに深い思いがこめられているこの作品。やっぱりすごい。好きな作家はダレ?と聞かれて答える中に入れよう。

 
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