☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2008.01
11
(Fri)

「淀どの日記」 

秀吉の側室・茶々の凛とした生涯を描いた1作。


井上 靖 / 角川書店(2007/11)
Amazonランキング:158235位
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 豊臣秀吉の側室・茶々の生涯を描いた、井上靖さんの小説です。
この本が2008年最初の読書となりました。同期から借りました。
表紙は、映画「茶々-天涯の貴妃(おんな)-」の主人公・和央ようかさんとのこと。
この映画の原作になります。

 織田信長の妹・お市の娘として生まれ、秀吉のせいで城を追われ、家族を悉く失ってきたともいえる茶々が嫁いだのは、その秀吉である。憎むべき相手と婚姻ということで自害も考えるが、どんな境遇でも生きようと決心し側室に上がる。この作品の茶々は、目の前で戦に負けてきた人ばかり見てきた彼女にとって、戦に勝ち続ける秀吉の姿のなかに憎しみとは違う感情を持っていたと解釈している。また、後半では、秀吉の死後、最後まで息子の秀頼を頂点に立たせたいと守り、尽力する母親の茶々の姿が描かれている。

 あまり歴史小説を読まないため、秀吉関連を読むのも初めて。他の作品で茶々がどういう人物で描かれているのかはわからない。秀吉で思い出すのは、小6のとき見た大河ドラマの「秀吉」くらい(笑)。竹中直人の濃い秀吉、北の政所・ねねは沢口靖子、茶々は松たか子。そのときはおね(ねね)のほうがヒロインで、穏やかですごくいい人物像だった。当然ながらねねびいきだったので、側室になって子どもまで産んだ若い茶々は、ねねの邪魔者と映っていて、嫌いだった。
 本作では逆に、ねね・北政所は冷たい雰囲気の描かれ方で、ドラマのイメージを持っていたので、残念に感じた。しかし、ドラマは秀吉とねねを中心に描かれたものであったし、秀吉の死後は描かれていない。秀吉の死後、大坂城で自害なんていう壮絶な最期を茶々が遂げていたなんて知らなかった。秀吉の世継ぎをトップに立たせようと最後まで踏ん張って死んでしまった茶々と、最後は家康とうまくとりもって、高台院として生きたねね。こう見ると、ねねもドラマのような穏やかな人物ではないかもしれない。作品によって人柄が変わってくるところも歴史小説では面白いと思う。
 茶々の生涯を描いた作品ですので、この作品における茶々の生涯をざっくり書いておきましょう。この作品が中心なので史実とは違う面もあるでしょう。年代などはwikipediaも参照しています。

 父は近江の戦国大名・浅井長政、母は織田信長の妹・お市である。妹にははつと小督(おごう)がいる。1573年に織田信長に敵対して攻め入られ、浅井長政は自害。その際、長男の万福丸が秀吉により串刺しにされて殺されている。小谷城からお市と茶々ら3人の姉妹は城を落ちる。
 1582年、お市は柴田勝家と再婚する。しかし同じ年、織田信長が明智光秀に攻め入られ本能寺で自害した。その後、1583年豊臣秀吉と対立し敗れた勝家とお市は自害。茶々ら3姉妹は2度目の城落ちの目にあう。

 茶々にゆかりのあった京極高吉の娘・竜子や、前田利家の娘・加賀殿に続き、1588年、茶々は秀吉の側室に上がることになる。(側室はこの3人しか出てこないがもっといたようだ)。
 秀吉が豊臣性を受けてから、世継ぎ候補になる子どもを産んだのは茶々だけである。
1589年に棄(豊臣鶴松)を産むが、3歳で夭折。棄を産む際に淀の地に城を建ててもらっている。そこから「淀君」という名前で呼ばれたとされている。その後1593年に第二子の拾(秀頼)を産む。
 秀吉の死後、一度は後継者は秀頼と契約されていたが、徳川家康を中心とした勢力の動きにより無実化する。関が原の戦いで石田光成らが負け、徳川の時代に入っていき、豊臣家は置いていかれる形に。1615年の大坂の役(冬・夏の陣)で徳川勢に完敗。燃え落ちる大坂城で、茶々と秀頼らは自害し、その生涯を終える。

 ちなみに茶々の妹・はつは、京極高次に嫁ぎ、うまく徳川家側につけたため、姉妹で一番長生きとなった。
 もう一人小督は、佐治一成、秀吉の甥・秀勝と2人の結婚を体験するが、どちらも秀吉との諍いで離縁・命を落としている。3度目の結婚で徳川家康の息子・秀忠の正室となっている。後に3代将軍家光を産み、「お江与」と呼ばれるのはこの小督である。彼女の後半の人生はもはや「大奥」の世界であるが、別のお話である。
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