「ダウン・ツ・ヘヴン」
森 博嗣 / 中央公論新社(2006/11)
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「スカイ・クロラ」シリーズ第3巻「ダウン・ツ・ヘヴン」です。
「Down to Heaven」―天に墜ちる?
この間は、「ナ・バテア」の続きで草薙の視点です。
戦闘中に怪我をして入院させられた草薙。一刻も早く、再び空を飛びたいと願う彼女だったが、彼女を取り巻く状況がそうさせてくれない。レベルの高い戦闘機乗りである彼女は、上官になることを望まれ、また、「会社」の広告塔として動くことを余儀なくされる。初級パイロットへの研修や、記者会見、パフォーマンスとしての戦闘―。
キルドレとして生まれ、永遠に続く生を、空を飛び、死と日々向き合って暮らす草薙。その一番愛する空を飛ぶという自由な世界を、大人や社会というものから奪われようとする危機が訪れる。 いつも観念的な世界だったこの本に、少し周囲の世界が入り込んでくる。
この世界の「地上」では、戦闘は一般人に向けての、なんらかのパフォーマンスらしい。会社と会社や、政府が絡んで大人たちが利害で争っているようだ。印象としては、平和の大切さを知らしめるための戦争なのかもしれない。大人たちは戦闘で人が死ぬことを非難する傍らで、戦争を推し進めている。その真っ只中で、ただ空を愛し、死んでいくのがキルドレなのかもしれない。
この間でもちょこちょこつながりがみれます。前号に出てきた人との再会や、おそらく重要になってくる「彼」がココで登場します。あと2巻が気になります。
ダウン・ツ・ヘヴン―Down to Heaven

ハードカバー(鈴木成一デザイン室)
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