「あかいろの童話集」
図書館の新刊コーナーで発見。「あおいろの童話集」と「あかいろの童話集」があり、中をぱらぱら見てみると、海外の童話の小作が集められている本のようだ。もしかしたら復刊の本なのかもしれない。
グリム童話をはじめとして、海外のちいさな童話には、善良な(そしてそれは”きりょうよし”であることが多い)人間と、おろかな人間の顛末が描かれるというようなパターンがあるようだ。「姫」が出てくるものは、特に美しい姫が魔女だか継母だかに窮地に追いやられるが、色々運よく乗り越えて幸せになるものが多い。また、一見善良ではなさそうな普通の若者が、知恵や不思議な人脈を使い、魔物と闘い、最後には王女を手に入れるというサクセスストーリーもある。たまに、善良じゃなくてもなんだかんだで幸せになる教訓があるんだかないんだか腑に落ちないものもあるけれど、それはそれで味があるような気がする。
日本の童話も大筋は似ているけれど、海外のものは出てくる人々に色々な種類がいるところがいい。様々な力をもつ魔女や妖精、巨人やトロルなどの力のある男、ドラゴンなんかもいる。日本にも鬼や山姥や、妖怪やら山の精がいて趣深いけれど、海外の彼らはなんだか華やかな感じがする。
子どものころに、「世界の文学」という本が叔母のお下がりで数冊家にあり、10cm近くの分厚い本をひたすら読んでいた。そこに、この本のような、海外の童話の小作が載っていて大好きだった。大分冷めてしまった今の自分でも、これらの童話を読むと、先が分かってはいても懐かしいおもしろさがある。棄ててしまったことがとても心残りだ。
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