☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2008.06
08
(Sun)

「送り火」 

 哀愁があり、どこか不気味なのに暖かな”アーバンホラー”
 

重松 清
Amazonランキング:394831位
Amazonおすすめ度:



 重松さんの話は、(まだ数作しか読んだことがないけれど)人間味というか人情に溢れている。
中には、イジメなどの人間の弱いところをついた作品もある。それを一旦読むと、しばらくの間その話しについて悶々と考えてしまいそうなので、なかなか手をつけていなかった。
 この「送り火」は短編なのでそんなに気負いせず読めそうなので借りた。

 舞台は東京からベッドタウンに伸びる富士見線の沿線。(富士見線は実在しないのですね)
帯に「アーバンホラー」と書かれている。現代の都会で暮らす人々に起こる、少し不気味で、でも暖かいところもある不思議な短編ばかりだ。最初の2作はホラーテイストだけれど、あとはそうでもない。怖くなくてしんみりする、なかなか面白い本だった。

□フジミ荘奇譚
 行き場をなくし、ホームレス寸前の男が住み始めた古いアパート。そこには不気味な老婆が5人暮らしている。老婆と猫。不気味なことこの上なし。一度は金と引き換えにアパートを燃やそうとする男であるが・・・。

□ハードラック・ウーマン
 売れないライターの由紀子。町の噂のネタに行き詰まり、駅にいるホームレスの老婆に「富士見地蔵」と名づけ、拝むとご利益があるという記事を掲載した。すると瞬く間に噂はブームを起こし…。
人生に行き詰った女性にちょっとしたヒヤリ体験。

 老婆モノ2作連続は恐ろしい。

□かげぜん
 夫婦は6歳で息子を失った。1年がたち、笑顔も戻りつつある二人だが、妻が少し思いつめ気味だ。息子宛に未だ届くDMをしまい、かげぜんを据えるのはまだよいが、ランドセルを買い、近所の子供に背負ってもらったりしはじめた。いなくなった現実を受け止めるつらさを描いた1作。
 (あまり関係がないけれど、自分を含め営利で送りつけているDMが受け取る人によっては思い意味を持ってしまうんだなぁ・・・)
 
□漂流記
 仕事をやめ、家庭に入り、新しいマンションに引っ越してきた女性。公園デビューを果たすが、序列関係や自分のこどもをまったく関係のないあだ名で呼ばれることにストレスを感じ、次の公園へ。
 マンションに伝わる不気味な感じが結局なんだったか分からなかった。

□よーそろ
 実直な富士見追分駅の駅員原島。彼は自殺をしようとする人を嗅ぎつけては止めてきた。
一方、小学生の太郎はイジメに悩み、それを親に打ち明けられずにいた。彼を元気付けていたのは、とある「冒険家」のひよわな日本人に対する熱意に溢れたメッセージだった。
 太郎が折れそうになったとき、原島と冒険家が救いの手を差し伸べる。

□シド・ヴィシャスから遠く離れて
 かつてパンクバンドとして勢いのあった男に、敬一は再会する。敬一はパンクへの熱い思いを語る伝説のライターだった。しかし、再会した双方とも以前の面影はまったくなかった。そこへかつて敬一が書いた文章を心から尊敬している男を紹介される。
 夢を棄てた大人と、棄てきれず、それでいて前に進めない大人。苦いけれど前に進むしかないのだ。

□送り火
 弥生子は一人でくらす母親に同居をして欲しいと頼むため実家に向かう。彼女は今は廃れて閉園した遊園地と、そのそばの実家が大嫌いだった。自分のために無理をして働き、住まいを買い、そして過労で死んでしまった父親がわかってはいても理解できなかった。幼い自分、母の寂しさと、家への思い、そして父への思いが、閉園した遊園地をぼうっと照らす。
 
□家路
 妻と積もり積もった互いの瑣末な不満が噴出し、家を出た男。毎日家に「帰りたくない」男に、家に「帰れなくなった」男が話しかけてくる。男は駅で急病で亡くなった幽霊だった。
 こういうオッサン話嫌いじゃないな。

□もういくつ寝ると
 両親の墓を決めに行く娘とその夫。娘は富士山が見える墓にこだわるが、夫はあまり興味がない。子供の墓を探す若い夫婦、自分がひとりで入る墓を探しにきた老人。「お隣」の事情は様々である。
 娘は次第に夫と、その家族の墓には入りたくないなと思い始める。
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