☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2008.08
02
(Sat)

「スカイ・イクリプス」 

『綺麗だ。
 濁ったものはここにはない。
 なにもかも、消えてしまったから。
 美しい。
 空しかない。』

 

森博嗣
Amazonランキング:196位
Amazonおすすめ度:



 「スカイ・クロラ」シリーズ5巻の番外編。8つの短編が収録されている。シリーズの登場人物が出てきたり、誰か分からないパイロットの話であったりする。最後のほうはシリーズでわいた謎をクリアにしてくれそうで、いっそう混乱したりするようなとびっきりの話があったりもする。終わって寂しかったところにうれしい1冊である。

ジャイロスコープ Gyroscope
ナイン・ライブス Nine Lives
ワニング・ムーン Waning Moon
スピッツ・ファイア Spit Fire
ハート・ドレイン Heart Drain
アース・ボーン Earth Born
ドール・グローリィ Doll of Glory
スカイ・アッシュ Ash on the Sky

 ずっと文庫版で5冊買っていたけれど、今回は待つことができずに、ハードカバーで。もともと鈴木成一デザイン室による装丁のハードカバーが欲しかったけれど、お金がなかったのだ。あまりにも空の写真が綺麗だから、いっそ8,000円出して5冊のBOXを買ってもいいかも。
 文庫版は、すべてハードにあわせた1色使いのシンプル版。今売られているのは映画版の表紙になっている。

 スカイクロラシリーズはこれで終わり。世界観も、話も、謎も、すべて深くて面白かった。どうしても謎を知りたくて、この本を読んだ後、もう一度5冊とも読んだ。色々考えて何か書こうかと思っていたけれどやめました。クリアに書かれていないということは、そういう余韻を残して読む作品だということだろう。真相については、mix●などで議論されていて、成程と思うものもいくつかあったので、それで充分ということにした。
 今日公開の映画でも何か分かるのかもしれないけれど、映画は興行収入が上がらないから多くの人にわかりやすくなっているイメージがあって、分かりやすい違うストーリーになっているような気がする。でも飛行機が空を飛んでいるシーンは、体験がないので想像がつかなかったところも多いから、映像で見てみたい。

 全部読んだ感想を、別に1度かいておこうかとも思う。今はぐるぐるといろんなことを考えているところだから、またそのうちアップしよう。誰も読まなくてもね。
「ジャイロスコープ」Gyroscope 笹倉・草薙
 おそらくは草薙がまだ戦闘機に載っているころ。エンジンその他を改造・実験する笹倉と草薙の会話。笹倉がメインに出てきて、二人の掛け合いが見れる、なんだかうれしい1作。

「ナイン・ライブス」Nine Lives 彼・モナミ・タカシラ・シマノ・ミズノ 
 「彼」のチームの一人が堕ちたところから始まる。彼は子どもがおり、正式に会社に手当てなどを申請している。なぜ生きて、まだ空を飛ぼうとしているのか自問する彼。
 ネタバレになるが彼は、ティーチャであることは間違いない。子供が誰なのかは不明。

「ワニング・ムーン」Waning Moon 彼
 戦闘の末、海に不時着して漂っている「彼」。月を見上げながら、コクピットの中で波にゆられている。助けられた船で自殺を考えている副船長と出会う。

「感謝しています」「何故ですか?生き延びられたから?」「もう一度、飛べるからです」
 
 彼は誰かわからない。でも、私はカンナミではないかと思ったけれど、誰であってもいいだろう。(不時着して波にゆられたことがあるといっていた場面があったから。)

「スピッツ・ファイア」Spit Fire  彼・彼女・マスタ・二人の女・老人
 おそらく基地の近くのいつもの店。誰か分からないが飛行機乗りの彼と彼女が別々に店にいる。そこには、神がいると言い張る老人が外にいたり(スカイクロラでも話に出ていた)、フーコらと思われる女達が来店する。
 

「ハート・ドレイン」Heart Drain  甲斐・K.T(タケモ)・クサナギ・ナヤバ
甲斐は上官のタケモと愛人関係にある。そんな中、ナヤバが敵の戦闘機に体当たりし、両方とも市街地に落下するというアクシデントが起こる。情報局としての対応を迫られる中、僚機として飛んでいたというクサナギというパイロットと出会う。
おそらく、シリーズの前の話だと思う。「大人」の世界のお話。

「アース・ボーン」Earth Born  マシマ・トキノ・サカシロ・フーコ
マシマとトキノと飛んでいたサカシロが堕ちた。そのあとで、マシマはトキノとフーコがいる店を訪れる。フーコはクサナギから金をもらい、店を出ることになったらしい。これが何を意味をするのはご想像にお任せしますというところ。

「ドール・グローリィ」Doll of Glory  彼女、カイ、カンナミ
彼女は病院にいるカンナミの元を訪れている。彼女は過去のことを思い出す。「姉」に連れ立って訪れた市場のような街。姉はクリタを探し出す任務が合ったらしい。そして、クリタを探し出すが、彼に請われて射殺した。そういう記憶だ。
 社会人となった彼女は病院からでたカンナミの元へカイに連れて行ってもらう。もう飛ばないでとカンナミに願う彼女であるが・・・。
 
 シリーズの謎を解くための鍵になりそうな1篇。彼女はおそらく瑞季で、「カンナミ」の中に「姉=クサナギ」を見ているのが分かる。

「スカイ・アッシュ」 Ash on the Sky  彼女、フーコ
彼女は長らく勤めていたパイロットを辞めて、ある場所にたどり着こうと車で移動したり、ヒッチハイクをしたりしている、ロードサイドストーリィ。彼女は自分の今までの軌跡に思いを馳せる。
 一度キルドレでなくなり、ある女のおかげで再びキルドレになった。その代わり記憶が曖昧になり、他人の人生なのか夢なのかが入り込んできて不安定になってしまった。また、大切な人を2人も撃ったことも思い出す。さらに、自分で自分を撃つビジョンまでが浮かび・・・。

 こちらも謎が謎を呼ぶ1篇。クサナギのようであるが、最後にフーコと「再会」している。

 謎は謎としておいて置くとして、空をあれほど飛びたかったのに、今は虚しく感じてしまうという「彼女」の状態がなんだか哀しい。精神的に安定はしているけれど、空を飛び、厳しい状況にもかかわらず生き生きとしているところが素敵だったのに、とても穏やかだけれどどこか寂しい話だった。

 クサナギの精神だか技術だかは有用な兵器だから、きっと、なにかによって、クリタだかカンナミだかと融合したか、飛び移らされたんだかしたんでしょう。で、本人が死んでしまっても、分裂のほうで脈々と続いていく・・・みたいな・・・。このラスト2編は、その脈々と続けさせられる生から離脱できたクサナギ氏、もしくは、クサナギの精神を持ったカンナミとか別の人なんじゃないかなぁと。もしかしたら、クサナギ3号とか4号みたいなのがまだ空を飛んでいるのかもしれない。「なにか」は知りません。なんでもいいじゃないか。きっとそういう世界なのだ。乱暴に締めくくったけれど、きっと、いつまでも悶々と考えるのがおもしろいんだよね。

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