☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2008.09
10
(Wed)

「お伽草紙」 

こんな楽しそうな太宰治なら誰が読んでも面白いと思う


太宰 治
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 最近太宰治の本が、デスノートの漫画家などの絵を使った装丁で売られていた。はたして、古典を手に取るきっかけになっているのかよくわからないところだ。太宰治で読んだことがあるのは、「走れメロス」と「人間失格」と、この「お伽草紙」だけである。メロスはいいとして、「人間失格」は暗かったという印象しか覚えておらず、(高校の冬休みの読書感想文のテーマに選んでしまい、読みながら年を越した記憶がある)、他の作品にもなかなか手が伸びない一因となっているような気がする。

 さて、この「お伽草紙」は、何故購入したのか分からないけれど、版は平成6年であるため、10年以上前に買ったのではないかと推測する。中学生くらいだったはずだ。読む本がなくなったため、本棚を見渡してこの本を選んだ。再読してみたけれど、コレがなかなか面白いのだ。

 「お伽草紙」は言わずと知れた、日本の昔話の原点となっている古典作品である。太宰治は、この中から、「瘤取り」「浦島さん」「カチカチ山」「舌切り雀」を選び、大人の視点で冷静に各物語に「つっこみ」を入れながら、独自の話の展開を書いている。ちなみに「桃太郎」については、「日本一」をけなすことはできないとして、書くのを辞退されている(笑)。
 「カチカチ山」を例に挙げると、「婆汁」を作る罪もたいがいのものであるが、いさぎよい敵討ちではなく嬲り殺していくとは子供でも不審を抱くのではないか、殺し方が男らしくないのは、兎が女だからであり、愚鈍な狸に思いを寄せられた女の兎であるからこその残酷さに違いない・・・・・というようななんだかもっともらしい解釈をしながら、独特の話を作っていくから面白い。なぜ狸が殺されなければならなかったのか、最終的に行き着いた結論について、是非読んでもらいたい。

 お伽草紙のほかに、「聊斎志異」からヒントを得た「清貧譚」という話や、「新釈諸国噺」として西鶴の作品を骨子に太宰治なりのストーリーに仕立てた短編がたくさん収録されている。
 色々な出演者が、ちょっと屁理屈やであることや、途中で作者の呟きが現れたりする。人間の滑稽さが浮きだっていて非常におもしろく、実は深いような気がする。

 教科書に載っていて、「人間失格」のような重たい作品のイメージが強い太宰治であるけれど、この本にいたっては、楽しそうに文章が書かれており、読みやすくて面白い。これを機に、一冊くらいは代表作を何か読んでみてもいいかもしれない。
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