☆4040の本棚☆
文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2008.11
05
(Wed)
"a lot of people"=ララピポ
確かにうまい発音だとそう聞こえる。たくさんの人々がうごめく東京。なかなか社会になじめなかったり、一見堕落した稼業で生きている6人の登場人物が、滑稽に、残酷に絡み合う物凄くの濃い話。キャラクターは奇抜だし、やたらと下品なんですが、滑稽だし、小気味のよい読後感がある一作。虚しい日々を送り、幸せってなんなんだ…ともがいているところが書かれているから凄い。
とりあえず、電車では読まないほうがいいでしょう。官能小説ではありませんが、まちがいなく出てくる言葉でひかれてしまいますので・・・。
第一話 WHAT A FOOL BELIEVES
対人恐怖症のフリーライター・杉山博(32)。
貯金を切り崩し、外に出なくていい最小限の仕事し貸していない、非常に自意識の強い男である。上の階の若い男(栗野)がとっかえひっかえ連れ込む女との情事を盗み聞きすることで性欲を満たしていた。ある日、図書館で自分に色目を使ってくるデブの女と出会い・・・。
第二話 GET UP,STAND UP
AV・風俗専門のスカウトマン・栗野健治(23)。
キャバクラに女をスカウトする仕事をしている。日ごとに我侭になっていくマネージメントしている女達に、奉仕する毎日。ある日、トモコという地味で冴えないが、ずるずる流されていく女のスカウトに成功して、キャバ嬢からAV女優へと持ち上げていくが・・。
第三話 LIGHT MY FIRE
専業主婦にして一応AV女優・佐藤良枝(43)。
スカウトをきっかけに性欲処理に役立つとAV女優になった。読み進めるうちに、彼女は非常に堕落しており、ゴミ屋敷と化した家の二階には、介護放棄された義母の死体があることが発覚。その上に、撮影の場で娘のトモコと遭遇し、「共演」してしまう!堕ちるところまで堕ちた彼女の行く末は・・・。
第四話 GIMMIE SHELTER
NO!といえないカラオケBOX店員・青柳光一(26)。
新聞、通販などなど頼まれたら断れず、恐ろしいほど損をしてきた男。近所の飼い犬の吠える声に苛立ち、脅迫文を送っている。カラオケBOXでは、女子高生の援交が横行していたが、仲介人に脅され、援交を見ぬふりにする代わりにその恩恵を受けていいという契約を交わしてしまう。どんどんエスカレートする女子高生達の行為に流されていく。
第五話 I SHALL BE RELEASED
文芸コンプレックスの官能小説家・西郷寺敬次郎(52)。
売れっ子官能小説家である彼は、話をテープに吹き込んで何冊もの文庫を発刊している。ところが、自身の性欲は満たされていないし、本当は書きたい「純文学」も実現は難しい。ある日、街で声をかけられ、女子高生との援助交際に手を出してしまう。そしてどんどんのめりこんでいく・・。
第六話 GOOD VIBRATIONS
デブ専DVD女優のテープリライター・玉木小百合
官能小説のテープリライトで生計を立てる彼女には更なる裏稼業があった。ひっかけた醜男との行為を隠し撮りし、裏DVDとして売っているのである。社会的には明らかに負け犬の醜男たちは、なぜか自分を支配したがる。太っているというコンプレックスが、マニアには受けているという、ほめられているのかけなされているのか非常に複雑な心境。それでも自分が必要とされているような気がして・・。
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