ALONE TOGETHER
本多 孝好 / 双葉社(2000/09)
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主人公の男の子は、他人と自分の波長を同調させることで、相手の深層心理をつむぎだしていく能力を持っており、関わった人々は、自分が本当はどんな考えを持っているのか、その意味のなさや矛盾などを暴かれていく。1つの事件の解決を導くまでに、たくさんの人の心に触れ、葛藤しつつも彼自身最後には希望を持てるようになるというお話。読まない限り説明つけにくいけど。
ミステリーらしいけど、能力もそんな過激なものではないし、事件も裏も複雑ではないからミステリーという感じはしない。ただ、人間の心について考えさせられる。主人公には、自分の持っている、信じている役割は、誰かのためではなく、結局は自分に都合のいい解釈をしているだけだ、そんなことを暴かれてしまう。でも、その事実にどこかで諦めをつけて、考えないようにしておかないと壊れてしまうんだろうな、きっと。目をそむけているから、うまく生活していけている面もあるんじゃないかと思う。逆に他人を傷つけている場合もあるけど・・。うまくいえない(´`)
彼の能力は一種の「呪い」といわれていた。呪いといっても、カルト的な呪い殺すーみたいなものではなくて、「言葉」で相手の心を暴き出していく。それが、相手を救うことではなく、虚無感、絶望などを与えてしまう結果になってしまうから「呪い」と彼は呼んだんだろう。陰陽師で名や形容、ことばは「呪」である、という清明の言葉を思い出した。
なんか内容に引き込まれるしとても読みやすい本でした。
♪BGM♪ ZIGZO 何から何まで
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