☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2005.11
07
(Mon)

「笑わない数学者」 


森 博嗣 / 講談社(1996/09)
Amazonランキング:133,206位
Amazonおすすめ度:




 なんだかんだゆって、結局読んでしまいました(^^)
S&Mシリーズ第3巻です。
この作品はずばり「館・密室・天才博士」です。
天才博士と館というシチュエーションが、より難解な謎を呼んでくれるので大満足ですね【^^】四季さんといい、天王寺博士といい、博士と呼ばれる人は、地下の密閉空間でひっそりと暮らしたいものなんですかね。


 犀川と萌絵は、天才数学者・天王寺翔蔵博士の住む三ツ星館でのクリスマスパーティに参加する。
三ツ星館の庭にある大きなブロンズのオリオン像を、12年前、博士は一夜だけ「消した」という。
博士の数学的問いかけと、プラネタリウムを眺めている間に、またしても博士は像を消してしまった。
 しかし、ブロンズ像が再び姿を現したとき、その足元にはパーティに参加していた女性が死んでいた。その上、死んだ彼女の部屋には別の死体が発見された。
またもや殺人事件に巻き込まれた犀川と萌絵。殺人事件と、博士の消したオリオン像消失の謎に二人は挑戦する。


 殺人のトリックもそうだけれど、オリオン像の謎にとても興味を惹かれました。この二つは関係ないように見えて、かなり関係のあることなのです。ちょっとこうなんじゃないかなと気づいたけれど、情報がないし、シチュエーション、仕掛けがまったく分かりませんでした。最後は「図」を書いて考えてしまいました。

 殺人とあまり関係ないキーワードは「定義」でしょうか。
 数学者が出てくるということで、数学の問題や、考え方など、少し文型人間には難しい文章もありました。その中で定義について語られています。
 常識とよばれるような判断に対する定義。自分自身に対する定義。
 萌絵は、両親の前では完璧なレディとして振舞ってきたけれど、それは本当の自分ではなく演技だった。自分の自然な振る舞いはどれ?犀川先生の前ではどう振舞うべき?そう彼女は悩みます。
自分の定義を失った天王寺博士を見て、犀川も自分は何者なのか考えます。
 自分を定義するものはなんでしょうか?人は場面に応じて仮面を使い分けます。社会にさらされている様々な自分像があり、それを束ねているの真ん中にいる自分です。社会のなかの様々な価値判断により、自分というものは作られます。でも、自分が一体何者なのかを様々な自分のなかで定義するのは、やっぱり自分。難しいですね。定義できなくて、周りにいるたくさん自分像だけで、束ねる自分がいないというのは、ちょっと怖い。あと、全ての人が自分の定義(尺度)で物を判断し始めても恐怖ですね。

 犀川と萌絵の関係は今回は、萌絵はよりヤキモキし、犀川はより「さぁどうしよう」みたいな感じで微笑ましかった(笑)

 
 ちなみに、天王寺博士の出した数学の問題、「3、3、7、7 をどんな順でもよいから四則計算を使って24にせよ」を、工学部の人に出してみました。萌絵は結構すぐといたものです。私ははじめから解けないと分かっているので渡航ともしませんでした。彼は30分かかって、ちょっとヒントを出したらようやく解けました。意地でも30分かかっても解こうとするなんて、理系の人はやっぱりよく分かりません。

以下ネタばれ
 また、謎のメモをしておこうと思います。後日自分でどんな話だったか思い出すためなので、かなりまとめ方が不自然・・。結構最初から明白な謎と、途中で分かってくる謎があるので書きにくいですね。読んでいない人は読まないでくださいね。

謎1 律子と俊一殺害について
オリオン像の下で殺害されていた律子。部屋はおろか、館全体に鍵がかかっていたのに、彼女はどうやってそとに運び出されたのか。いつ殺害されたのか。そして、俊一はなぜ律子の部屋で殺害されたのか。なぜ、一度ベッドから下ろされる必要があったのか。夜中に聞こえたバイクの音は関係があるのか。そしてなぜ二人は殺されてしまったのか。

謎2 鈴木昇
なぜ、誰に鈴木昇は襲撃されたのか?

謎3 天王寺宗太郎と鈴木彰
12年前になくなってしまった、博士の息子宗太郎氏。しかし彼は事故死ではないらしい。彼の死の真相は一体?そして、同時に失踪した使用人の鈴木彰。事故から4年後に何故か宗太郎の「遺作」小説を送付してきてから連絡がない。彼はどこにいるのか。なぜ宗太郎の作品を持っていたのか。そしてこの二人の失踪と死には関係があるのか。

謎5 オリオン像消失の謎。
この小説最大のおもしろい謎。「正面ゲートにはオリオン像はない。」博士の言ったとおりにいなくなったオリオン像。大きくて、とても動かせるものではないオリオン像はなぜ消すことができたのでしょうか。


 動機に関しては、天王寺宗太郎、片山基生、鈴木彰、鈴木昇、そして、天王寺翔蔵の人物関係があっと驚く鍵でしたね。昇の父親については勘が当たりました。(←みんな分かるだろうけど、ちょっとうれしい。)

 オリオン像は、場所の錯覚かなと思いました。実際そうだったんですけど、庭の状況が説明されていないし、そもそもどうやって錯覚させるかまでは分かりませんでした。入り口の方角の表示を変えたのかな?でもそれじゃ気づくよねとかイロイロ考えていましたが、まさか部屋が回転していたとは!!!
常識を捨てなきゃできない問題ですね。楽しかったです。

 そういえば、最後の章はなんだったのでしょう。昔の話なのか、現在の話なのか。博士かそれらしき人が生きていたのか。萌絵か誰かが昔で会っていたとか。どういう意味だったんでしょう。

 
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