☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2005.11
15
(Tue)

「封印再度」 


森 博嗣 / 講談社(1997/04)
Amazonランキング:118,479位
Amazonおすすめ度:



 S&Mシリーズ5巻目。
半分まできました。近作は「パズル・禅・密室」という感じでしょうか。密室は定番のようです。
 

 N大学助教授犀川の妹の儀同節子はパズルマニア。ガラスの瓶から物を取り出すパズルで、木でできた鍵がどうしても取り出せないという物を持っている(1巻かどこかでもでてきた)。節子がパソコン通信でであった漫画家の実家には、それによく似た「鍵の入った壷」があるという。その謎について儀同が萌絵に話すところから話は始まる。
 仏画師の旧家である、件の香山家には、「天地の瓢」と「無我の匣」と呼ばれる家法が伝わっている。「無我の匣」には鍵がかけられている箱で、壷である「天地の瓢」にその鍵が入っている。しかし、鍵は壷から取り出すことができないのだ。萌絵の関心を引いたのはそこだけではなかった。
50年前の当主が、鍵を瓢のなかに入れ、息子に残して自殺したというのである。自殺した部屋は密室であり、凶器は発見されなかったのだ。萌絵はさっそく香山家を訪れる。
 ところが、数日後、現在の当主(50年前の息子)が何者かによって殺害されてしまった。凶器は見当たらず、部屋も一定時間密室だった。
 またまた萌絵は首をつっこんでいきますが・・・。


 「封印再度」の英語題は「WHO IN SIDE」。うまくできているものですね。どんな意味が込められているのでしょうか・・・。
 目次もおもしろいですよ。「1章 鍵は壷のなかに」「2章 壷は密室のなかに」・・・と続いて「10章 真実は鍵のなかに」で終わります。ループしていますね。それでもって、この3つはキーワードになっているような気がします。
 壷と鍵の謎も、密室の謎も、理系的なトリックで驚きです。よく考え付くなぁ、本当に。

 この話では、トリックは当然ですが、犀川先生と萌絵の関係のほうもかなりドキドキものでした(笑)ちょうどクリスマスから4月まで、(バレンタインはなかったけれど)イベントがある期間ですね。ちょっとした(あんまりちょっとしていないかも)事件がおきますが、犀川先生があんな行動にでてしまうとはっ!!!このことで犀川が事件を真剣に解き始めるんですけれども、ほんとうにおもしろい所を目撃した気分です。読むほうが恥ずかしい。萌絵は本当に滝に打たれたほうがいいかもしれません。

 脇役のキャラクターも出てきていい感じです。
萌絵にダシに使われた院生の浜中君とか、萌絵の友達の牧野洋子とか儀同さんとか。
国枝女史が今回はたくさん出てきますね。冷徹な彼女の一瞬の穏やかな部分がでてきていておもしろいですよ。ほんとうに「ごちそうさまでした」。
刑事は、前作に出てきた萌絵を気に入っている鵜飼刑事。
あと、豪華な西之園ライフと一族がでてきます。うらやましい限りです。

 タイムラグや密室、死の謎、壷の謎。イロイロなものが緻密に絡まっていておもしろかったです。
あと5巻だ~!

続き ネタばれかもなので注意↓
謎やキーワードメモ~ ネタばれすることがあります。

謎1 香山林水
 彼はどこで、いつ、誰に殺害されたのか。
 部屋に血があるのに、なぜ何キロか離れたところで発見されたのか。
 家で殺されたのか、別の場所で殺されたのか。
 誰が、どうやって、いつ運び出したのか。

謎2 坊やと犬が見たもの
 坊やが林水の部屋に行ったときは「おじいちゃんはいなかった」。彼の手についていたのは絵の具なのか、血なのか。

謎3 密室
 坊やが尋ねた後、部屋の扉はなぜ開かなかったのか。
そのとき誰か中にいたのか。林水はいつまで部屋にいたのか。
 そして数時間後なぜ扉は開いていたのか。誰が何のために鍵を開けたのか。

謎4 マリモの事故
 香山マリモの交通事故と事件は関係があるのか。

謎5 「天地の瓢」と「無我の匣」
  壷のなかにある金属製の鍵はどうしたら取り出せるのか。
 そしてその鍵は箱を開けることができるのか。
 箱の中には何が入っているのか。
  一連の自殺や殺人と関連はあるのか?
 なぜ壷にだけ血がついていたのか。

謎6 香山風采の自殺
 50年前の香山風采は本当に自殺だったのか。
 自殺だとすれば、凶器はどこにいってしまったのか。
 (他殺だったとすれば、なぜ密室にし、凶器を持ち去ったのか。)


 いつにしても巧妙ですねぇ。壷と鍵と箱の謎とかわかるわけないよぅ。でもやっぱり事件にとっては重要なモノでしたね。
 そして、芸術家が思う死生観は難しいですね。終わらせることで完結するというのでしょうか。
 終わり方が、今までのシリーズとは違い、警察その他に解き明かさないまま終わったのは、珍しいですね。

 題の「封印再度」は鍵がまた封印されるということ?
「誰が中にいるのか」はどう解釈したらいいのでしょう。
森博嗣さんは一見読んだだけじゃきづかないような伏線を張っているらしいので、なにかありそう。でも私には一生わからなさそう・・・。いつかわかればいいなぁ・・。
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森博嗣「封印再度」読了 

50年前,日本画家・香山風采は息子・林水に家宝「天地の瓢(こひょう)」と「無我の匣(はこ)」を残して密室の中で謎の死を遂げた.不思議な言い伝えのある家宝と風采の死の秘密は,現在に至るまで誰にも解かれていない.そして今度は,父の仕事を継いだ林水が死体となって発見
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