「いつか記憶からこぼれおちるとしても」
江國 香織 / 朝日新聞社(2005/11)
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指
緑の猫
テイスト オブ パラダイス
飴玉
雨、きゅうり、緑茶
櫛とサインペン
江國さんには珍しく、全て女子高生の視点という短編集。
3人称ではなく、1人称だ。
殆どの話が、同じ高校を舞台に繰り広げられる。例えば、一目置かれた存在である高野美代のように、複数の話にまたがって出てくる少女もいる。
これも雰囲気を楽しむ小説だと思う。
大人でもなく子どもでもない。友達や家族のこと。恋愛。自分自身のこと。そんな少女の微妙な時期の日常を切り取っている。
現代の女の子の姿だけれど、殺伐としていたり、生々しかったりはしない。自分もそうだっただろうかと考えながらゆっくり楽しめる本でした。 【指】…菊子
柚、麻美子、竹井との4人組の中でも一番落ち着いている菊子。体の弱い母親のために買い物をして帰るのが日課。父親は単身赴任中で微妙な関係が続いている。
菊子は毎日乗る電車の中で痴漢にあう。その痴漢は女性で、菊子は彼女に強い興味をもつ。
【緑の猫】…萌子(コータロー)
萌子の友達エミは、生まれ変わったら熱帯雨林に住む緑の猫になりたいという。しかし、だんだん精神的に病んでいくエミ。たった一人の友達が遠くに行ってしまう・・・。
【テイスト オブ パラダイス】…柚
友達のように仲がよく、いつも一緒に買い物に行くママ。竹井から紹介してもらった吉田君。友達や母親とのそれなりにいい感じの毎日に、男の子という新しい要素が入ってきた。
【飴玉】…可奈
ちょっと体系にコンプレックスを持っている可奈。喫茶店でアルバイトをしている。日記には、可奈の心を傷つけた人の名前と、彼らに与える”毒入り飴玉”をつけるようにしている。
【雨、きゅうり、緑茶】…修子
家によく来る叔母をみて思う。セイジンは子どもを同等に扱ってはくれないなと。
【櫛とサインペン】…俺⇒美代
上記の女の子たちの学校で一目置かれた存在の美代。大人っぽく、自由奔放で、誰とでも話す。けれど一匹狼。そんな美代にとりつかれた男の独白。
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