☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。
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2006.01
17
(Tue)

「秘密」 


東野 圭吾 / 文藝春秋(2001/05)
Amazonランキング:4,889位
Amazonおすすめ度:


東野圭吾さんの作品、初めて読みました。
おもしろそうだし、合併先の大学のOBだしで興味はあったのですが、その前に森博嗣にはまってるので、読む気がありませんでした。
今回、お友達に貸してもらったので、卒論提出3日にも関わらず読みました。
 なかなかおもしろかったです。全てはラストですね。みなまで語るとおもしろくないです。ラストはとても素敵でした。

 どんな話だろうと思ったら、数年前(かなり?)に広末涼子が主演で映画化された「秘密」だったんですね。見たことはないけれど知っていました。

 杉田平介の妻・直子と、小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスががけから転落。妻は死亡、娘は意識不明で目を覚まさない。そんな絶望的な妻の葬儀の後、奇跡的に娘が目を覚ました。
 しかし、目を覚ました娘は娘ではなかった。藻奈美の体に宿っていたのは、死んでしまった妻の直子だったのだ。
 その日から、旗から見ると父親と娘、しかし、本当は夫と妻という奇妙な生活が始まった。

 大体こんな感じのお話です。
藻奈美として生きる直子とその生活。互いに愛し合っているが形は娘であるがゆえの葛藤。そんな二人の「秘密」の生活。
 それだけではなく、ちょっとミステリーの部分も見え隠れしている。「過労」で事故を起こした運転手。彼は何のために身を削って働いていたのか?という「秘密」。
 そんな秘密の生活の行く末は・・・・?
 
 でもなんといっても、この物語のおもしろいというか、すばらしいとこりは最後の部分だと思います。
 途中までは、大体予想のつく話でした。
 母親が娘として生きる。しかし、途中で娘は覚醒し、母親は消えなければいけないときを迎える・・・・。
 しかし、最後の数ページで、この物語にぐっとひきつけられました。
本当の「秘密」は、運転手でも、秘密の生活でもなかったんですね。

 自分の体を失い、体の主も帰ってきた。いつまでも”3人”家族として生活するわけにはいかない。
そして、直子として生きることを潔く捨てた直子。
その秘密に気がついた平介。
妻は消えていなかった。彼女は、娘のために自分も完全に藻奈美として生きることに決めたのだ。
愛する妻は消えていないけれど、触れることも、話しかけることもできない。平介の葛藤はすごいものだろう。
自分の考えをもって生きることのできなくなった直子も壮絶。
自分の愛する人を愛することもできないし、直子に戻ることはできない。藻奈美の体に住み続けるということは、藻奈美の大切な一部の時間を奪うことにもなる。
藻奈美もすごい。自分の体ながら、母親も宿している。自分は戻って着てよかったのだろうかという自問はいつまでもつづくだろう。
よくよく考えたらものすごく壮絶な状況。

でもラスト。
平介が新郎を殴ろうとして殴れず号泣した場面。
あの場面からは、直子に対する悲しみだけではなく、前向きな意思も受け取れるような気がする。
娘が戻ってきて結婚してくれた喜び。
妻が死んでいなかったという喜び。
どう考えても、藻奈美が戻ってきてからの数ページがすごく重かった。
ある意味、他の部分はおまけといってもいいくらい。
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コメント

 

>よっちゃんさん
はじめまして(^^)
読んだことなかったのですが、東野圭吾にはミステリーのイメージを強く持っていました。
秘密のほかにも、そのようないい作品があるんですね。
「片思い」「手紙」から読んでみたいなと思いました。

 

東野圭吾はいろいろなジャンルを描いて精力的ですがこういう人間の心のやさしさをテーマにした作品は感動しますね。
『片想い』それに『手紙』
いま『容疑者Xの献身』が直木賞の候補になっているようですが、このような前の作品が本当は賞にふさわしいと思いますね。

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秘密 

 かなり感動した・・・またしても東野圭吾の作品でいい意味で裏切られた。「秘密」を読んだのだが、これは映画化もされており主演は広末涼子。東野圭吾はミステリーばかりかと思いきやこんな作品も書くんだなと認識させられた一冊だった。 ある家族が妻と娘が事故に遭い、
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