「τになるまで待って 」
「Gシリーズ」第3弾。森林の中にある「伽羅離館」で超能力者が殺される殺人事件が起こった・・・。
Gシリーズ第3弾、「τ(タウ)になるまで待って」です。
この作品は館モノの密室殺人。
山吹早月と加部谷恵美、海月及介の3人は、探偵赤柳初朗によるバイトで、愛知県の山奥にある「伽羅離館」を訪れる。そこにある文献の調査を手伝うのだ。
館には館の主である神居静哉を訪れていた新聞記者らがいた。神居は超能力者なのだという。窓が極端に少ない、その変わった館で、赤柳と3人は仕事に取り掛かる。
晩餐の場で、加部谷は神居の「超能力」で、同じ部屋に居るのに他人には見えない「異世界」に行くということを体験する。これはマジックなのか、それとも本当に超能力なのか?
その晩、神居が自室で殺害されているのが発見される。部屋のドアは中から閂で閉ざされ、窓も小さな鉄格子しかなかった。つまり密室殺人だったのである。そのうえ、館の入り口2箇所は何者かによって閉ざされ、中に居る7人は外に出られなくなってしまっていた。そして、被害者と、その使用人二人が直前までに聞いていたのは、「τになるまで待って」というラジオドラマだった。なんとかつないだ携帯で、加部谷達は西之園萌絵を通して警察に通報する。
前までのシリーズに近いテイストの話です。主な話を書くとこのような普通のミステリーですが、普通に読んでしまうとおもしろくないと思います。
まず、前までの20冊+4冊の続きである人物・話が多くて、ここから・これだけ読むのはオススメではないですね。
あと、はっきり書いてしまいますが、犯人が誰だったか分かりません(^^;)
森博嗣さんの作品では犯人が不明なまま終わることが多いのでご注意です。
森 博嗣 / 講談社(2005/09/06)
Amazonランキング:74109位
Amazonおすすめ度:
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Gシリーズ第3弾、「τ(タウ)になるまで待って」です。
この作品は館モノの密室殺人。
山吹早月と加部谷恵美、海月及介の3人は、探偵赤柳初朗によるバイトで、愛知県の山奥にある「伽羅離館」を訪れる。そこにある文献の調査を手伝うのだ。
館には館の主である神居静哉を訪れていた新聞記者らがいた。神居は超能力者なのだという。窓が極端に少ない、その変わった館で、赤柳と3人は仕事に取り掛かる。
晩餐の場で、加部谷は神居の「超能力」で、同じ部屋に居るのに他人には見えない「異世界」に行くということを体験する。これはマジックなのか、それとも本当に超能力なのか?
その晩、神居が自室で殺害されているのが発見される。部屋のドアは中から閂で閉ざされ、窓も小さな鉄格子しかなかった。つまり密室殺人だったのである。そのうえ、館の入り口2箇所は何者かによって閉ざされ、中に居る7人は外に出られなくなってしまっていた。そして、被害者と、その使用人二人が直前までに聞いていたのは、「τになるまで待って」というラジオドラマだった。なんとかつないだ携帯で、加部谷達は西之園萌絵を通して警察に通報する。
前までのシリーズに近いテイストの話です。主な話を書くとこのような普通のミステリーですが、普通に読んでしまうとおもしろくないと思います。
まず、前までの20冊+4冊の続きである人物・話が多くて、ここから・これだけ読むのはオススメではないですね。
あと、はっきり書いてしまいますが、犯人が誰だったか分かりません(^^;)
森博嗣さんの作品では犯人が不明なまま終わることが多いのでご注意です。
「Θ(シータ)は遊んでくれたよ 」
Gシリーズ第二弾。連続して起こった飛び降り自殺の遺体に書かれた謎の「θ(シータ)」
Gシリーズ第2段「θは遊んでくれたよ」を読みました。図書館に珍しく揃っていたので、おそらく前に借りていた人が一通り読み終わったんでしょう。
立て続けに起こった飛び降り自殺。最初は事件性はなかったが、一人目は額に、二人目は手に、3人目は足の裏に口紅で「θ」のマークが描かれていたことで事件性を帯びてきた。
N大の医学部で研修医をする反町愛は、警察からN大教授・郡司に依頼された口紅の成分を分析。西之園萌絵にそのことを話すと、案の定彼女は話に興味を抱く。
一方、一人目の被害者の姉から遺書などがないかPCを調べてほしいといわれた舟本とともに、山吹は調べてみることに。そこで「theta」を含むHPを発見。海月の助言でパスワードを解読し、アクセスした。そこは、人工ロボットのようなものと会話ができるようになっており、名前のないその相手は、自分達の関係のことを「θ(シータ)」と読んでいた。
そのうち4人目の自殺者が現れ、その靴の中にも「θ」のマークが。
4つのθを描いた口紅は同じ口紅。なぜ同じ口紅でθを描いたのか。θでつながった連続殺人なのか、それとも、θという神的なものを信仰した者達の自殺なのか。萌絵や加部谷達が推理する。
森 博嗣 / 講談社(2005/05/10)
Amazonランキング:93790位
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Gシリーズ第2段「θは遊んでくれたよ」を読みました。図書館に珍しく揃っていたので、おそらく前に借りていた人が一通り読み終わったんでしょう。
立て続けに起こった飛び降り自殺。最初は事件性はなかったが、一人目は額に、二人目は手に、3人目は足の裏に口紅で「θ」のマークが描かれていたことで事件性を帯びてきた。
N大の医学部で研修医をする反町愛は、警察からN大教授・郡司に依頼された口紅の成分を分析。西之園萌絵にそのことを話すと、案の定彼女は話に興味を抱く。
一方、一人目の被害者の姉から遺書などがないかPCを調べてほしいといわれた舟本とともに、山吹は調べてみることに。そこで「theta」を含むHPを発見。海月の助言でパスワードを解読し、アクセスした。そこは、人工ロボットのようなものと会話ができるようになっており、名前のないその相手は、自分達の関係のことを「θ(シータ)」と読んでいた。
そのうち4人目の自殺者が現れ、その靴の中にも「θ」のマークが。
4つのθを描いた口紅は同じ口紅。なぜ同じ口紅でθを描いたのか。θでつながった連続殺人なのか、それとも、θという神的なものを信仰した者達の自殺なのか。萌絵や加部谷達が推理する。
「Φは壊れたね」
「Gシリーズ」第一弾。芸大生が部屋で宙刷りになって殺害されていた。そこは密室で、発見までの部屋の様子がビデオで撮影されていた。タイトルは「Φはこわれたね」。
森博嗣さんシリーズもの「S&M」→「V」に続く第三弾「Gシリーズ」。Φ(ファイ)に始まり、「θ(シータ)」「λ(ラムダ)」・・とギリシア文字がつくため「G」シリーズというそうです。時間軸で言えば、「S&M」の後、「Xシリーズ」のちょっと前か同時期くらいじゃないでしょうか。
今までのシリーズに比べて非常にあっさりしています。「X」もそうなので、そういう書き方に変えられたのかもしれません。前が2段組みなうえ、仕組みが難解で、色々な知識がぎゅうぎゅうに詰まっていて、キャラクターにも引き込まれるという凄い内容だった分、ちょっと拍子抜けしてしまうかも。でも奇抜ではない分、このシリーズから読んでも推理小説として楽しめるのではないかと思います。
とはいえ、どうやって犯行が行われたかはそんなに複雑でもなく、あっさり解明されるのですが、なぜ殺されたか、なぜ「Φ」なのかなどという真相は語られません。なぜが知りたい人は、多分このシリーズ合わないかもしれないですね。
今回は「密室殺人」です。
被害者は芸術?に装飾をほどこされた部屋で宙刷りになり、胸にナイフが突き刺さった状態で発見される。発見者である友人の女二人は、管理人の合鍵で中に入る。部屋施錠されていて、密室だった。合鍵を作れば誰でも入れるが、問題は、2時間近く部屋ではビデオ撮影がされていたこところ。二人の女が発見するまで誰も写っていなかったのだ。遺体は死角で写っていないため、二人が友人の悲惨な状況を発見し、胸のナイフを抜き、混乱する「声」と部屋の一部が映し出されていた。そのビデオには「Φは壊れたね」と書かれていた。
女二人の次に部屋に入り、現場を目撃した山崎早月。
友人の加部谷や海月、警察となぜかコネクションのある西之園達と事件について考える。
発見した二人の女や、事件前日に呼び出されていたという友人の男。彼らもいつでも入ったりすることはできたわけで、十分疑わしくはある。犯人はどうやって部屋を密室状態にできたのか、なぜこんな変な殺し方をわざわざしたのか、ビデオ撮影には、「Φ」にはどんな意味があるのか・・・。
森 博嗣 / 講談社(2004/09/10)
Amazonランキング:79203位
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森博嗣さんシリーズもの「S&M」→「V」に続く第三弾「Gシリーズ」。Φ(ファイ)に始まり、「θ(シータ)」「λ(ラムダ)」・・とギリシア文字がつくため「G」シリーズというそうです。時間軸で言えば、「S&M」の後、「Xシリーズ」のちょっと前か同時期くらいじゃないでしょうか。
今までのシリーズに比べて非常にあっさりしています。「X」もそうなので、そういう書き方に変えられたのかもしれません。前が2段組みなうえ、仕組みが難解で、色々な知識がぎゅうぎゅうに詰まっていて、キャラクターにも引き込まれるという凄い内容だった分、ちょっと拍子抜けしてしまうかも。でも奇抜ではない分、このシリーズから読んでも推理小説として楽しめるのではないかと思います。
とはいえ、どうやって犯行が行われたかはそんなに複雑でもなく、あっさり解明されるのですが、なぜ殺されたか、なぜ「Φ」なのかなどという真相は語られません。なぜが知りたい人は、多分このシリーズ合わないかもしれないですね。
今回は「密室殺人」です。
被害者は芸術?に装飾をほどこされた部屋で宙刷りになり、胸にナイフが突き刺さった状態で発見される。発見者である友人の女二人は、管理人の合鍵で中に入る。部屋施錠されていて、密室だった。合鍵を作れば誰でも入れるが、問題は、2時間近く部屋ではビデオ撮影がされていたこところ。二人の女が発見するまで誰も写っていなかったのだ。遺体は死角で写っていないため、二人が友人の悲惨な状況を発見し、胸のナイフを抜き、混乱する「声」と部屋の一部が映し出されていた。そのビデオには「Φは壊れたね」と書かれていた。
女二人の次に部屋に入り、現場を目撃した山崎早月。
友人の加部谷や海月、警察となぜかコネクションのある西之園達と事件について考える。
発見した二人の女や、事件前日に呼び出されていたという友人の男。彼らもいつでも入ったりすることはできたわけで、十分疑わしくはある。犯人はどうやって部屋を密室状態にできたのか、なぜこんな変な殺し方をわざわざしたのか、ビデオ撮影には、「Φ」にはどんな意味があるのか・・・。
「キラレ×キラレ」
森 博嗣 / 講談社(2007/09)
Amazonランキング:150位
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満員電車の中で女性が背中を切られるという通り魔事件が続発。小川と真鍋、鷹知が事件の解決に乗り出します。
Xシリーズ2作目が9月6日にでました。
連続通り魔事件を、椙田探偵事務所の助手・小川と、「イナイ×イナイ」で出会った探偵・鷹知が追い、真鍋がたまに鋭い助言をするという話です。満員電車で連続して女性が背中を切られるという通り魔事件が発生。犯人の濡れ衣を着せられた男性の依頼で、鷹知は事件を調べることに。犯人が何を狙っているのか探っているうちに、被害者にある共通点が見つかります。さて犯人は誰なのでしょう?
話は複雑でもなく…途中で犯人も分かるし…で非常にあっさりした内容でした。それはそれでおもしろかったです。前作が奇怪な事件で、これまでのシリーズが重くつながっていたので、そういうものを求めていたら軽く肩透かしみたいな感じがすることだと思います。西之園さんがちらっと出たりはしているので、今後どう転んでいくのかが気になります。
とりあえず買ってみましたが、ノベルズは大きいし、高いし、場所をとるし、本棚の見栄えがそろわないなぁ。Gシリーズが11月から文庫化されていくようで、ようやく読めます。今日本棚の整理をしました。売らないのでたまっていく一方です。売るのはなんとなく忍びない・・。
「アイソパラメトリック」
森 博嗣 / 講談社(2006/03/15)
Amazonランキング:89251位
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25個の単語に対して作られた短い物語の数々。森博嗣さん撮影のクールな写真が掲載されているシャープな短編集。
森博嗣さんの短編集。
「アイソパラメトリック」の意味は、有限要素法とやらに関する単語とのことで、全く持って意味が分からないし、調べたところで分からないだろうから、なんだか知的で硬質な雰囲気だけ受け取るといいと思う。
森ミステリィの短編にもよく出てくるような、不思議な、淡々とした話が25作。唐突に始まり、唐突に終わる。内容がだいぶ謎めいている。ちょっとこっけいで変なものもある。そしてアイソパラメトリック掲載のものは、普通の短編よりももっと短いので、とても不思議な話に見えてくる。
そこに、森博嗣さんが撮った写真がたくさん掲載されている。その写真は何気ない風景だったり、建物やマンホール、部品にスポットを当てたもの、素材だったりする。とてもシャープで見ていて落ち着く写真ばかり。そこに分かるような分からないようなタイトルがつけられていて、その意味を写真から汲み取るのもおもしろい。
どの話が気に入っているかは、あと何回か読まないと紹介できなさそうなので、機会があれば書いてみようと思います。
ラストには、「森都馬の日常」と題した、愛犬都馬(とーま)さんの写真がたくさんあります。おもしろい写真をたくさん撮る人だなと思います。MORILOG ACADEMYでも毎日更新されているけれど、この本のものは、本当に洗練された感じでいいですよ。
Gシリーズが文庫化されるのをじぃ〜っと待っているので、今は短編を読んでみようかなぁ。でもスカイクロラも読みたいです。このシリーズを読むならハードカバーで買いたいけれど、お金がないという、どうでもいい葛藤をしているところです。
「ZOKU」
とても変な内容の小説です。
永良野乃は科学技術禁欲研究所(TAI)所長の孫娘。祖父と、野乃がひそかに恋心を抱く研究員・揖斐と、白い機関車で暮らしている。この機関車、JRの線路上を普通に走っている。森博嗣さんがやってみたいことなのかもしれない。
TAIはある組織の行動を追っている。
その組織は「ZOKU」。犯罪未満の壮大な悪戯を目的とする非営利団体である。たとえば街中で地震未満の振動を起こしまくる「暴振族」や、映画館や劇場の笑いの必要のない場や、カップルがいちゃついている場所で笑いを起こす「暴笑族」など、実に大掛かりで馬鹿馬鹿しい悪戯。
TAIはZOKUを追いかける割に、捜査などをあまりしている風でもなく…。
第一話:ちょっとどきどき <暴振族>
第二話:苦手な女・芸術の秋 <暴図工族>
第三話:笑いあり 涙なし <暴笑族>
第四話:当たらずといえども遠からず <暴占族>
第五話:おめがねにかなった色めがね <暴色族>
「イナイ×イナイ」
森博嗣さんの作品の新シリーズ「Xシリーズ」の第一巻です。
「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」「Gシリーズ」ときて、「X」まで来てしまいました。一体何処まで連鎖させていくのでしょうか?全部10巻ずつとすると、シリーズで40巻、「四季」や「女王」なんかも入れてしまうと50に届いてしまいそう・・

時期的には、S&Mの後のGと同時期のようです。
この作品は美術館鑑定の椙田事務所に出入りしている、大学生・真鍋舜一と、秘書の小川令子の二人が事件を解決していく話のようです。
事務所を訪れた佐竹千鶴という美女。彼女は兄を探してほしいと依頼をしてきます。彼女は大金持ちの家の令嬢で、今まで父の令で(学校以外)屋敷の中から出ることができなかったといいます。兄は、小さいころに死んだことになっていたが、実は30年以上も地下牢のような場所に閉じ込められているというのです。父親が死んだ今、彼を屋敷の中から探し出してほしいという依頼でした。
屋敷に幽閉とはなかなかありえない割りにベタベタな設定です。屋敷にいるなら自分で探せばいいではないか、という突っ込みをしたいところですが、いろいろ複雑でありえない事情があるのです。
椙田氏が海外出張のため、ハリキリ屋の小川令子が潜入捜査を開始し、真鍋君はひきづられていきます。そして、案の定、意外な考察力を持ち、事件を解決していくのは真鍋君です。小川さんはキレる女ではなくて少々残念です。
この作品の最後は「?????」。森博嗣さんの作品ではよくあることですが、最後まで「動機」が分からないまま終わってしまいます。誰がどうやってやったかはわかるのですが、全く持って動機がわからない。この作品の場合は、動機の推測さえついていない。とても妙な作品です。他のブログでは、続編に続く事件の第一歩なのではないかと推測されておりましたので、そうだったらいいなぁと思います。
「少し変わった子あります」
森 博嗣 / 文藝春秋(2006/08)
Amazonランキング:116301位
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比較的最近出た本です。図書館で借りました。
シリーズものでも、推理小説でもない、どちらかというと、短編集に載っているミステリアスで奇妙な話の長いものといった感じの作品です。
少し変わった子あります
ほんの少し変わった子あります
また少し変わった子あります
さらに少し変わった子あります
ただ少し変わった子あります
あと少し変わった子あります
少し変わった子終わりました
とある大学の教授が、失踪した友人から紹介してもらった奇妙な料亭。女将に予約を取るたび指定される店の場所は、いつも違う場所。店は一度として同じ場所に開かれることはない、秘密の店なのです。女将のみが現れ、料理人などの姿は見えないその店は実に静か。
教授は、友人がそうしていたように、女の子と食事を一緒にします。毎回違う女性が現れ、その誰もが、大学生から30過ぎくらいまでの普通の女性たち。ただ、こうやってただ静かに食事をする「仕事」をしているあたりも、店の雰囲気も奇妙で、少し変わっている・・・。女性たちとの、淡々と静かな食事の時間。言葉のやり取りは洗練され、よりシンプルなものになっていく。教授はこの店に嵌っていき・・・。
最初は、とても風変わりな店を舞台にした静かな話だと思いましたが、ラスト、ちょっとだけゾッとするスリリング感が味わえる本です。
森博嗣さんの本は特にそう思うのですが、やっぱり本は作者の考えがよくでるなと。シンプルで研ぎ澄まされたコミュニケーション、コミュニケーションをしないこと、空間を共有すること、そういう静かな交感を教授が考えていきますが、それはきっと森さんが考えられている間隔なんでしょう。最初コミュニケーションついて考える小説かと思ったくらいです。
次はどんなことに気がつくんだろう、どんな女性が現れるんだろうとずっとその世界に浸っていたくなる不思議で少し変わった本です。
「レタス・フライ」
■ラジオの似合う夜
■檻とプリズム
■証明不可能な煙突掃除人
■皇帝の夢
■私を失望させて
■麗しき黒髪に種を
■コシジ君のこと
■砂の街
■刀之津診療所の怪
森博嗣さんの一番最近の短編集です(06年)。
「レタス・フライ」の意味は、わかりません!
扉のイラストの女性がレタスを身に纏っていますが、どういう意味なのでしょうね?
「Let us fly 」?でもなさそうですね。
森さんの短編は、幻想的というか…幻惑的というか…。
奇妙で不可解な世界観があります。
ちょっと難しくて分からなかったりもしますが(笑)
それと特徴的なところが、シリーズものと連動している作品が含まれているところです。この本には、萌絵、犀川先生、佐々木、紅子、林、七夏、練無、紫子…と微妙に登場しています。
シリーズ読まないと面白くないといってしまえばそれまでですが、ファンには楽しい本だと思います。
「そして二人だけになった」
今回は、森博嗣さんのシリーズものではない作品を読んでみました。
舞台となるつり橋の「アンカレイジ」と呼ばれる部分の知識や、登場人物の考え方に、工学的な森さんの知識や考えと思われるものが含まれています。
盲目の天才科学者の勅使河原潤が、A海峡大橋の基礎部分「アンカレイジ」の内部に、国家機密で作った巨大シェルター。その、窓ひとつない空間に勅使河原と、助手、科学者・建築家・医師の六名が集まります。プログラムの異常により海水に囲まれ完全な密室となったこの建物の中で、一人ひとり、人が殺害されていきます。
そして、最後に残ったのは、勅使河原と助手の森島有佳の二人だけ・・・。
普通であれば、この二人のどちらかが犯人と考えられるでしょう。
一人減るごとに増す猜疑心が、最後の二人になるとどうなるのか・・・というのも考えるだけで恐ろしい。
しかし、読者にはこの二人が犯人ではないことが分かっています。
天才科学者の勅使河原潤ですが、こちらは、実は潤の身代わりである弟なのです。有名になった潤は、そっくりな弟にマスコミなどの対応を変わってもらっていたのです。
一方、助手の有佳も、海外に身を置くと告げて、双子の妹に代役を頼んでいたのでした。
(この、名前のない、代役の二人の視点で話は進みます。)
それでは4人を殺したのはいったい誰・・・?という話です。
設定が二転三転と予想を裏切られて、びっくりする作品ですよ。














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