* bookmarker's bookshelf *

☆4040の本棚☆ 文庫とミステリに偏っている私的な読んだ本のおぼえ書きです。

「食べる女」


筒井 ともみ / アクセス・パブリッシング
Amazonランキング:118438位
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 すごくインパクトのある本でした。
「食べる女」という表紙も、表紙のべったりとした女の絵も。
(今回も手に取った入り口は見た目と題名です)

 恋愛小説においては感情や性欲が語られますが、あえてそこに食欲を加味しているのがこの本。色々な女性の恋愛や友情、家族愛の短編がおさめられています。

 ここの女性たち(もしくは男性)はみんなのびのびと食事をしています。それが腕を振るった料理でも、外食でも、卵ご飯でも。
 大切な人と、友達と食べる、大切なの人のために作る、おいしそうに食べてもらえるというような話では、とても食事がおいしそうに見えます。簡単な食事でも自分を奮い立たせるような食事や、苦い経験・悲しい経験を代弁したり助長してしまうような食事もあります。
 食べるもの、場所、いっしょに食べる人。
食べることも感情や関係を表してくれるものなんですよね。

 ちゃんと色々なものを作って食べたい、誰かと食べるときくらいおいしそうに食べたいなぁと思いましたね。自分が作った料理なんかじゃあまりおいしそうに食べずに10分で終わらせてしまうし・・・。

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「キャベツの新生活」


有吉 玉青 / 講談社(2005/10)
Amazonランキング:位
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 学校の友達に紹介してもらって貸してもらいました。
初めて聞く作家さんですが、有吉佐和子さんの娘だということです。
 はじめはゆったりした恋愛の物語ですが、最後に予想もしなかった真相がわかってとても驚きました。

 主人公勝部拓人は、文具メーカーの営業サラリーマン。出張から帰ってくると、なぜかアパートがごっそりとなくなってしまっていた。謎の爆発が知らないうちに起こっていたのだ。学生時代からのあふれかえる物、拓人の数年間を詰め込んだ部屋だった。
 これを期にすべてを一新することに決めた彼は、新しい部屋に入ると同時に、腐れ縁でつきあってきた夏帆とも別れることにした。自分からふったつもりがフラレタ感が否めなかったが。
 新しく、何もない部屋には、今度は必要な、しかも、完璧なものしか置くまいと、インテリアショップを巡り始める。でも、どうしてだろう。あれもいいし、これもいい。決まらなくて何もおくことができない。
 そんな中、出会ったコンビニ店員の女の子。勝部があだ名である「キャベツ」と名乗ったため、女の子はたまたまそこにあった「キウイ」と名乗った。そんな不思議な「キウイ」と同居がはじまることになった。
 キウイは昔の恋人がどうしても忘れられない。キウイと暮らす中で、キウイにとても優しいし、一緒にいて楽しいキャベツである。でもどうしても幼馴染で、彼女だった夏帆のことを考えてしまう。
    
 
 何もない部屋に、なにかを置こうと必死になるキャベツ。キウイと暮らしながらも、昔からの恋愛や夏帆のことを考えるキャベツ。
心にぽっかり空いた「夏帆」という穴を埋められなくて苦しんでいることがあらわされているのかな。
 キウイは昔の彼氏と不倫して玉砕してしまいました。生きる意味を、自分の存在の意味をなくしたキウイ。キャベツは「君の愛した奴は、君がいたことの証人なんだ。彼がいる限り、君は生きている、残ってるんだ。」
 キウイは結局いなくなってしまいます。果たして彼女は本当にいたのでしょうか。
 キャベツの心穴をぴったりとはめたのが一枚の心象風景のリトグラフ。買ったその絵は、以前、夏帆にあげようとした絵だったんですね。ひっかかるものがなくなったキャベツは夏帆の大切さを思い出します。
そこに現れた夏帆。こころから愛し合った二人は・・・・。

 以下、結末。本書の「あとがき」もだけど、今から読む人は絶対読んではいけませんよ。
 

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「傷口にはウォッカ」


大道 珠貴 / 講談社(2005/01/28)
Amazonランキング:248,427位
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 「そりゃぁ痛そうだ」と思って、読みました。
自堕落な小説でした。
主人公の女性は、フリーターの若者かと思いきや、40歳のおばさん。
甥や姪を、豆乳を口からたらして脅かすところから話は始まります。
犬にかまれた傷にウォッカを吹きかける。なんなんだろうこの人はと思いました。
 話は、大体、彼女の人生を振り返る感じで、友人関係や家族や恋人との微妙な関係や生活がなぞられます。まったくうらやましいとも感じないだらしがない生活です。
 彼女の家族は変。妹は1と2であらわされるほど、関心が薄い対象。両親は信頼しあっていないようです。父親は自由人という感じですが、お金持ちなので、彼女はお小遣いをたくさん手にします。そんな中でも、彼女は弟が大好きで、それは恋をしてしまいそうになるほど。
 彼女に影響を与えているのは、幼馴染の万葉さん。仲がいいのか悪いのか、依存しているのか嫌いなのかよく分からない関係です。
 その他、恋人だった人や現在の恋人などが出てきます。
 先の展開がどう転がる話なのかまったくつかめませんでした。
そして、大きな展開もなく終わってしまいました。
 こういう、生活にも、男性にもだらしがない感じの人の小説はありますが、私は、どう解釈していいのか、やっぱりわかりません。
文学的価値とか、わたしにはぜんぜん分からないですし。
執着するものや人がないと言うか、なんだか寂しい女の人だなと思いました。
 まぁ、そんな感じで、この小説はあんまり楽しく読めませんでした。

「負け犬の遠吠え」


酒井 順子 / 講談社(2003/10)
Amazonランキング:14,752位
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今更ながら「負け犬の遠吠え」を読んだ。ゼミでオス負け犬について発表した割りに実は読んでいなかった。
エッセイだからカナリさくさく読めた。書き方も面白い。負け犬がひしひしと感じている本音やら、実態やらがとても面白く読める。「負け犬にならないための10か条」も笑える。
「負け犬」の方や、女性問題に目くじら立ててる人には不満な内容かもしれない。でも、日本の社会が抱える女性の問題をずばりと書いている本だと思う。「負け犬」の原因・生態を見ることで、日本にはびこる結婚観や社会の風潮など多方面から考えることができる。負け犬を成り立たせている仕事や都会や住居。家族の問題。少子化の問題。などなど。
日本の結婚ってこんな構造かぁと納得させられる。男性は「低方婚」、女性は「上昇婚」。だから、オタクの男と高学歴高キャリアの女があまるのだと。
中でも考えたいところは「結婚して子どもを生むこと=女性の幸せ」という図式についてだとおもう。私はまだ全然結婚とか考えられないからかそうは思わないけど、長期的に見てったらそう思う日が来るのかもしれない。平等で階級のない社会みたいにゆってるけど、負け犬と勝ち犬のなかでかなり複雑な階級構造がありそうだと思う今日この頃。勝ち犬でも、貧しく苦労している主婦や、女を捨てたようなおばさんもいれば、「セレブ」もいる。みんな自分より下がいないか差別化をどこかではかろうとしているのかもしれない。

これ読んでて「私負け犬なりそう!?」と思った。自分の時間がほしいとか、仕事はずっと続けたいとかゆってる時点で・・ねぇ。危ない危ない。負け犬になるまであと9年。されど・・。
でもこの話しは、お正月は軽々しく口にできませんよ。周りを見ないと・・わぁぁ

☆BOOK 酒井順子 「負け犬の遠吠え」 講談社

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4040です*
最近のお気に入りは、梨木香歩さん、森博嗣さん、伊坂幸太朗さんです。
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